人から褒められても、「お世辞に決まってる」と、素直に受け取れません。
どうして言葉をまっすぐ信じられないのでしょうか。
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人から褒められても、「お世辞に決まってる」と、素直に受け取れません。
どうして言葉をまっすぐ信じられないのでしょうか。
お話を聞かせてくださってありがとうございます。
褒め言葉の受け止め――私たち日本人は、得意でない傾向かもしれませんね。
褒め言葉を受け入れられない気持ちの根底には、「お世辞に決まってる」という思い、もしくは「褒め言葉を素直に受け入れるのが恥ずかしい」という思いが、あるのかもしれません。
褒め言葉を受け入れにくいという方は、「他人を褒めるのが苦手」ではないかな、と、ちょっと考えてみてください。
そして、「ご自分を褒めるのは、もっと苦手」なのではないでしょうか。
人間は、ご自分に対してできないことは、他人にはできないんですね。
「自分に厳しく、他人に優しく」という言葉がありますけれど――実は、ご自分に厳しい人は、他人にも優しくできないものなんですよ。
褒め言葉を受け入れられる人になるために、まずは、ご自分を褒めることを、始めていただきたいんです。
「今日はよく頑張った」「これができてすごい」――そんなふうに、ご自分でご自分を褒める。
すると、そのうち自然に、人のことも褒められるようになってきます。
そうなれば、人から褒めてもらって、素直に「ありがとう。あなたもすごいよ」と、そんな会話ができるようになりますからね。
ぜひ、チャレンジしてみてください。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「ご自分に厳しい人は、他人にも優しくできない」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、長年信じられてきた言葉の誤解を解く、大切なお話だからなんです。
「自分に厳しく、他人に優しく」――これは、日本でとてもよく言われる美徳です。
でも、心理学的に見ると、これは難しいんですよ。
なぜなら、私たちが他人にかける言葉や態度は、無意識のうちに、ご自分にかけている言葉や態度の「鏡」になっているからなんです。
ご自分に対して「もっと頑張れ」「まだ足りない」「これくらいで満足しちゃダメ」と厳しい言葉をかけ続けている方は、他人を見ても、無意識のうちに「もっと頑張れるはず」「これくらいで褒めたら甘やかしになる」と、厳しい目線を向けてしまいます。
そして、誰かから褒められても、心の奥で「私を褒めるのは、相手が甘いから」「もっと厳しい目で見たら、私の至らないところが見えるはず」と、思ってしまうんですね。
その結果、「お世辞に決まってる」という解釈に、たどり着いてしまうんですよ。
これを読んでくださっている、褒め言葉を素直に受け取れないあなたへ。
ご自分への厳しさを、少しだけ緩めてみてください。
毎晩寝る前に、ノートに「今日、自分を褒めるなら何を褒める?」を、3つだけ書く――そんな小さな練習から、始めてみるんです。
「ちゃんと朝起きた」「お昼ご飯を作った」「夜、本を読んだ」――どんなに小さなことでもいいんですよ。
最初は「こんな当たり前のことで自分を褒めるなんて」と、抵抗を感じるかもしれません。
でも、当たり前のことをちゃんとできている――それを毎日、ご自分で認めてあげること。これが、ご自分への優しさを取り戻す第一歩なんです。
そして、ご自分を褒められるようになってくると、不思議と、人から褒められた時にも、素直に「ありがとう」と笑顔で受け取れるようになっていきます。
「お世辞かどうか」を判定しなくていいんですよ。
その人が、その瞬間に、あなたを良いと感じてくれた――その事実を、そのまま、贈り物として受け取ってあげてくださいね。
褒め言葉を素直に受け取れるあなたは、きっとご自分のことも、もっと愛せるようになっていきますからね。