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2026年7月26日18心の悩み

離婚を告げた1週間後に妻が急逝。最後の言葉が「別れよう」だったなんて…生きる気力が湧きません(60代男性)

相談のポイント

  • 40年近く連れ添った妻に離婚を告げたが、その1週間後に妻が突然の病で急逝した
  • 最後にかけた言葉が「別れよう」だったことへの後悔と自責で、胸が苦しくてたまらない
  • 生きる気力を失い、この先どう生きていけばいいのか分からなくなっている

相談者60代男性

ご相談

私は60代後半の男性です。

つい先日、40年近く連れ添った妻に、離婚したいと伝えました。

理由は、夫婦としての会話も減り、心がすれ違っていると感じていたからです。

このまま老後を共に過ごすことに不安を感じ、お互いに自由な時間を持つほうがいいのではないか、と思った末の決断でした。

妻は何も言い返さず、ただ静かにうなずいただけでした。

その表情が少し寂しそうだったのを、今でも覚えています。

ところが、その1週間後、妻は突然の病気で、この世を去りました。

あまりにあっけない別れで、私はただ茫然と立ち尽くすしかありませんでした。

「離婚なんて言わなければよかった。最後の言葉が『別れよう』だったなんて」。

彼女の心に、どれほど負担をかけてしまっていたのか、想像するだけで胸が苦しいです。

私は今、生きる気力をなくしてしまいました。

この先、どうやって生きていけばいいのか、全く分かりません。

たま先生

たま先生代表カウンセラー

カウンセラーの回答

お話を聞かせてくださって、ありがとうございます。

読ませていただきながら、私まで胸が苦しくなりました。

まず、お伝えしたいことがあるんです。

あなたが今、そうやって深く悲しんでいらっしゃること。

それ自体が、奥さまを本当に大切に思っていらした、何よりの証なんですよ。

どうでもいい相手のことで、人はこんなにも心を痛めたりはしないんです。

「離婚なんて言わなければよかった」。

その後悔で、ご自分をずっと責め続けていらっしゃるのですね。

でもね、あのとき離婚を口にされたのは、奥さまを憎んでいたからではないでしょう。

このままではお互いに苦しいまま老後を過ごすことになるかもしれない、と真剣に考えられたからこそ、出てきた言葉だったはずです。

それは、40年を軽く扱ったのではなく、むしろ真剣に向き合われた証なんですよ。

そのことを、どうか忘れないでくださいね。

そのうえで、ひとつ、ご提案があります。

よろしければ、奥さまに向けたお手紙を、少しずつ書き留めてみませんか。

伝えきれなかった「ありがとう」や「ごめんね」。

いつか自分が向こうへ行ったときに、奥さまにお伝えしたい言葉。

胸の中にしまったままにせず、紙に書いておかれるといいと思うんです。

言葉にすることで、少しずつ、お気持ちの整理がついていくこともありますから。

そして、これは何よりお願いしたいことなのですが。

どうか、ご自分の命を、大切になさってくださいね。

あなたには、まだまだこれからの人生があります。

40年ぶんの思い出を思い返しながら、奥さまのぶんまで、生きてください。

きっとそれが、奥さまのいちばんの願いでもあるはずですから。

もし、つらくてどうしようもない夜が来たら。

どうか一人で抱え込まないでくださいね。

ご家族や、身近な方、あるいは気持ちを聞いてくれる相談の窓口に、その苦しさを話してみてください。

声に出してみるだけでも、少しだけ呼吸が楽になることがあるんです。

あなたは、ちゃんと悲しめる、優しい方です。

だから、大丈夫。

焦らず、一日ずつ、まいりましょうね。

心理のポイント解説

私が先ほど、「深く悲しんでいらっしゃること、それ自体が奥さまを大切に思っていた証なんですよ」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。

大切な人を失ったあとの深い悲しみは、グリーフ(悲嘆)と呼ばれます。

そしてこの悲しみの深さは、その人をどれだけ愛していたかと、静かに結びついているんです。

つまり、今あなたを苦しめている痛みは、愛した時間の長さと重さが、そのまま形を変えたものなんですよ。

だから、悲しみを無理に消そうとしなくていいんです。

それは、消すべきものではなく、抱えていっていいものですから。

そして、もうひとつ。

「あんなことを言わなければよかった」という後悔や自責も、実は大切な人を亡くしたときに、多くの方が通る、ごく自然な心の反応なんです。

人は、突然の別れを受け止めきれないとき、「自分のあの一言のせいで」と、原因を自分の中に探してしまいます。

それは、どうにもならなかった現実に、なんとか意味を見つけようとする、心の必死の働きなんですね。

でも、本当のことを申し上げれば、あなたの言葉が奥さまのご病気を招いたわけではありません。

最後の言葉が「別れよう」だったこと。

それと、あなたが40年、奥さまと共に生きてこられたこと。

その重さは、まるで違うんです。

たった一言が、40年の日々を打ち消すことなんて、決してありませんから。

お手紙を書いてみてくださいとお伝えしたのも、ここに理由があります。

大切な人を亡くしても、その人との心のつながりは、消えてなくなるわけではありません。

心の中で語りかけ、伝えられなかった言葉を届けていく。

そうやって少しずつ、悲しみと共に生きていく道が、ちゃんとあるんです。

これを読んでくださっている、今まさに大切な人を失って、立ち尽くしていらっしゃるあなたへ。

どうか、悲しんでいるご自分を、責めないでくださいね。

涙が出るのも、後悔が押し寄せるのも、あなたがちゃんと人を愛せた証なんです。

そして、どうか一人きりで抱え込まないでください。

気持ちを話せる人や、相談できる窓口が、あなたのそばには必ずあります。

焦らなくて、大丈夫ですからね。

一日ずつ、ゆっくりで、いいんですよ。

この回答を書いたカウンセラー

たま先生

たま先生

たまお悩み相談室 代表カウンセラー

掲示板でお答えしたご相談 313件

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