54歳の女性です。私は親の言う通りに生きてきました。「安定した仕事に就きなさい」「優しい人と結婚しなさい」。私はその通りにしました。夫は優しく、子供も立派に育ちました。私の人生は100点満点の回答用紙のはずでした。
でも最近、ふと涙が出ます。テレビで夢を追いかける若い人を見ると胸が苦しくなります。私が昔諦めた、もう1つの人生。この人生は誰のものなのでしょうか。この心の痛みは何なのでしょうか。
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54歳の女性です。私は親の言う通りに生きてきました。「安定した仕事に就きなさい」「優しい人と結婚しなさい」。私はその通りにしました。夫は優しく、子供も立派に育ちました。私の人生は100点満点の回答用紙のはずでした。
でも最近、ふと涙が出ます。テレビで夢を追いかける若い人を見ると胸が苦しくなります。私が昔諦めた、もう1つの人生。この人生は誰のものなのでしょうか。この心の痛みは何なのでしょうか。
なるほど、「この人生は誰のものなのでしょうか」というお尋ねですが、ご相談者様の人生は、間違いなくご相談者様ご自身のものですよ。それ以外の誰のものでもありません。
親に従い、夫に従い、そして老いては子に従う。それが当たり前の時代もありましたよね。ですが、今はそれ以外の道もたくさんある時代です。もし今、心がざわつくのであれば、「気づいた時がスタート」ですからね。今からご自身の心の望みを大切にして、行動されてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、「これからは自分のために生きるぞ」といきなり決意しても、長年誰かのために生きてこられたのですから、なかなか簡単ではないかもしれませんね。あまり大きく考えすぎず、「まずはやりたいことをやろう」という程度から始めてみられてはいかがでしょうか。
好きなものを食べる、好きな映画を見る、好きなお洋服を着る。54歳はまだまだお若いですから、新しくお仕事を始めてみてもいいかもしれませんね。どうか、今できる小さなことから行動してみてくださいませ。

たま先生の解説
心理のポイント
今回、私がご相談者様に「気づいた時がスタート」「大きく考えすぎず、やりたいことをやろう」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、長年「他人の期待(親や社会の正解)」を優先して生きてきた方が、ふと自分の本当の感情や欲求に気づいた時、これまでの時間を振り返って強い喪失感や痛みを伴うことが多いからです。
「100点満点の人生」を歩んでこられたご相談者様は、これまでご自身の感情をぐっと押し殺し、娘として、妻として、母としての役割を完璧にこなしてこられました。テレビを見て流れる涙や胸の痛みは、決して病気などではなく、心の奥底でずっと眠っていた「本当の私を生きたい」というご自身の魂からのSOSであり、ポジティブな目覚めのサインでもあります。
この記事を読んでくださっている方の中にも、「親の期待に応えるために自分の夢を諦めた」「誰かのための人生を生きてきて、自分が空っぽになってしまった」と悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、これまでのご自身の人生を「間違っていた」と否定しないでくださいね。あなたが周りを笑顔にし、家族を守るために頑張ってきた時間は、確かに尊いものです。これからは、その優しさと時間をご自身の「心」に向けてあげる番です。
「今日のランチは何を食べたいかな?」「どんな色の服を着てみたいかな?」といった、日常の小さな「自分の好き」を拾い集める練習をしてみてください。その小さな積み重ねが、あなただけの彩り豊かな人生を取り戻す第一歩になりますよ。過去を悔やむのではなく、これから始まる新しい人生のスタートラインに立ったご自身を、思いっきり褒めてあげてくださいね。