頭では「感謝が大事」と分かっていても、つい不満ばかり口にしてしまいます。
心から「ありがとう」と思えるようになるには、どんな習慣が必要ですか。
最終更新日:
頭では「感謝が大事」と分かっていても、つい不満ばかり口にしてしまいます。
心から「ありがとう」と思えるようになるには、どんな習慣が必要ですか。
お話を聞かせてくださってありがとうございます。
まずはですね、思っていなくても「ありがとう」と言う習慣を、つけてみてください。
小さなことにも「ありがとう」と言うクセがついて、それを繰り返しているうちに、心のほうが、ついてきます。
それと、もう一つ――不満を言ってしまうということなんですけれども、不満を言ったり感じたりしたら、「今、自分は不満を感じているな」「不満を口にしてしまったな」と、気づいてください。
人というのは、「気づく」と、微調整がかかるんですね。
不満を言っている自分を、責めることはありませんからね。
ただ、それに「気づく」。
そうやって繰り返していると、自然に不満が減っていきます。
まずは、小さな毎日の心のクセに、着目してみてくださいね。
大丈夫ですよ。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「気づくと微調整がかかる」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、長年のクセを変えていくための、いちばん優しい方法だからなんです。
人の心は、無理に変えようとすると、必ず反発します。
「もう不満を言わないようにしよう!」「絶対に感謝を口にする!」――そう強く誓えば誓うほど、不満が口から出てしまった時の自分への嫌悪感が、大きくなってしまうんですね。
そうやってご自分を責めると、心はますます窮屈になって、不思議とまた、不満が出やすくなってしまうんです。
ですから、変えようとせずに「気づくだけ」――これが、いちばん効きます。
「あ、今、私は不満を言ったな」「今、心の中で文句が浮かんだな」――そう、優しく心の動きを観察する。
それだけで、人間の心は自然に「ちょっとバランス取り直そうかな」と、勝手に動き出してくれるんですよ。
そして、もうひとつ大事な視点があります。
「ありがとう」という言葉も、最初は無理に出してOKなんです。
朝起きて「目が覚めて、ありがとう」。蛇口をひねって「お水が出て、ありがとう」。ご家族の顔を見て「今日もいてくれて、ありがとう」。
最初は、心が伴わなくても大丈夫です。言葉のほうが、心を引っ張ってくれますからね。
これを読んでくださっている、不満ばかり口にする自分が嫌だと感じているあなたへ。
「感謝できない自分=悪い人」と、責めないでください。
不満を感じる心は、ご自分の「もっと良くなりたい」「もっと幸せに生きたい」という、健康な感覚の現れでもあるんですよ。
ただ、それが口から出てしまうと、周りも、ご自分も、雰囲気が暗くなってしまうことが多いんです。
ですから、不満を「感じる」のはOKとして、「口に出す前に一呼吸」――そんな小さな練習を、毎日続けてみてください。
そして、不満を口にしてしまった日も、夜寝る前に「今日も気づけた、それで十分」と、ご自分を労ってあげてくださいね。
心のクセは、何十年もかけて作られてきたものです。一夜で変わらなくて、当たり前なんですよ。
ゆっくり、ご自分のペースで、「ありがとう」が自然にこぼれる毎日を、育てていきましょうね。