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2026年7月10日5夫婦関係の悩み

夫に初めて暴力を振るわれました。怖くて叩き返した私も「痛み分け」なのでしょうか?(30代女性)

相談のポイント

  • 些細な口論から夫が豹変し、結婚して初めて暴力を受けた
  • 怖くてとっさに叩き返してしまい、自分も痛み分けなのかと悩んでいる
  • これはDVなのか、夫婦げんかとの境界線を知りたい

相談者30代女性

ご相談

先日、夫と些細なことで口論になり、結婚して初めて暴力を受けました。

最初は、買い物に行くかどうか、ただそれだけの話だったんです。

それなのに夫は、家中の物を蹴り飛ばしながら怒鳴り始めました。

私は冷静に話し合いたくて、いったん距離を取ろうとしました。

でも押し込まれて逃げられず、「女だから手を出さないと思っているんだろう」と言われ、そのまま押さえつけられました。

怖くなって、思わず夫の頬をビンタしてしまいました。

すると今度は首を絞められ、太ももを蹴られたんです。

そのあと夫は謝ってきました。

でも、私を蹴ったときのあの顔が、どうしても忘れられません。

これは、DVなのでしょうか。

それとも、私も手を出した以上、痛み分けと考えるべきなのでしょうか。

夫婦げんかとDVの境界線って、いったいどこにあるのでしょうか。

たま先生

たま先生代表カウンセラー

カウンセラーの回答

お話を聞かせてくださって、ありがとうございます。

読ませていただいて、まず私の胸に浮かんだのは、あなたの身の安全のことでした。

先にはっきりとお伝えさせてくださいね。

これは、痛み分けなんかではありませんよ。

その日のことを、一緒にゆっくり見てみましょう。

きっかけは、買い物に行くかどうか、ただそれだけの話でした。

それなのにご主人は、家中の物を蹴り飛ばし、あなたを押さえつけた。

あなたは冷静に話したくて、距離を取ろうとしただけなんです。

逃げ場をなくされ、押さえ込まれて、怖くて、とっさに手が出てしまった。

それを「私も手を出したから」と、あなたはご自分を責めていらっしゃいますね。

でも、あれは攻撃ではないんです。

命の危険を感じた体が、自分を守ろうとした反射なんですよ。

言葉にするなら、正当防衛です。

しかもそのあと、あなたは首を絞められ、太ももを蹴られています。

首を絞めるという行為は、本当に、命に関わることなんです。

だからどうか、「夫婦げんかだったのかも」と、心の中で小さく片づけないでくださいね。

謝ってくれたから、と飲み込まないでください。

優しい人ほど、相手の謝罪を信じたくなります。

でも、謝ってはまた繰り返してしまう——それが、暴力のいちばん怖いところなんです。

蹴られたときのお顔が忘れられない——その感覚こそ、あなたを守るための大切なサインなんです。

正直に申し上げます。

私だったら、次に同じことが起きてしまう前に、安全な場所と、専門の窓口に必ずつながります。

お住まいの地域のDV相談窓口や「DV相談ナビ(♯8008)」、身の危険を感じたときは、迷わず警察(110)を頼ってくださいね。

一本、電話をかけてみるだけでいいんです。

どう動けばいいか、専門の人が一緒に考えてくれますからね。

あなたが大げさなのでも、心が狭いのでもありません。

あなたの心も体も、守られていい存在なんですよ。

心理のポイント解説

私が先ほど「あれは痛み分けではなく、正当防衛です」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。

暴力を受けた方の多くが、なぜかご自分を責め始めます。

「私も叩き返したから」「私が話をこじらせたから」と、責任を自分の側に引き寄せてしまうんですね。

これは、あなたが公平でいようとする、誠実な方だからこそ起きることなんです。

でも、そこにはもうひとつ、心の防衛も働いています。

「これはDVだ」と認めることは、とても怖いことなんです。

だから「夫婦げんかの範囲かもしれない」と考えるほうが、今の暮らしを壊さずに済むように感じられる。

自分を責めているようで、実は現実の重さから、心を守ろうとしている——それほど今のあなたは、張りつめていらっしゃるんですよ。

もうひとつ、お伝えしておきたいことがあります。

暴力のあとに、相手が急に優しくなったり、涙ながらに謝ったりすることは、めずらしくありません。

その優しさに触れると、「本当はいい人なのかも」「私さえ我慢すれば」と、心が揺れてしまいます。

でも、激しさと優しさが交互にやってくるほど、人の心は相手から離れられなくなっていくんです。

これは、あなたの意志が弱いからではありません。

人の心が、もともとそういうふうにできているだけなんですよ。

では、夫婦げんかとDVの境界線は、どこにあるのでしょうか。

意見がぶつかり合うのが、夫婦げんかです。

でも、力で相手を押さえつけ、恐怖で従わせようとした瞬間から、それはもうけんかではなく、暴力になります。

「女だから手を出さないと思っているんだろう」という言葉は、力の差をわかったうえで向けられた、支配のサインでした。

対等な言い合いと、支配とは、まったく別のものなんですね。

これを読んでくださっている、今も「自分にも落ち度があったのでは」と考えてしまう、あなたへ。

あなたが感じた「怖い」は、正しい感覚です。

どうか、その感覚を疑わないであげてくださいね。

あの日のお顔が忘れられないのも、あなたの心が「危ない」と、必死で教えてくれているからなんです。

そして、その怖さは、一人で抱えて我慢するためのものではないんです。

相談することは、大げさでも、裏切りでもありません。

あなたが今日から少しでも、安心して眠れる場所にいられること。

私が願うのは、まず、それだけなんですよ。

焦らなくて、大丈夫ですからね。

この回答を書いたカウンセラー

たま先生

たま先生

たまお悩み相談室 代表カウンセラー

掲示板でお答えしたご相談 262件

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