大切な家族であるペットを亡くされた後悔や悲しみ、いわゆる「ペットロス」は、本当に胸が締め付けられるほど苦しいものですよね。
私が先ほど、「悔しい気持ちを消そうとするのではなく、一度しっかり受け止めてみてください」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、感情は「抑え込もうとすればするほど、形を変えて心の中に残り続ける」という性質を持っているからなんです。
心理学では、十分に感じきれなかった感情や、抑圧してしまった思いを「未完了の感情」と呼びます。 「後悔してはいけない」「早く前を向かなければ」と無理に悲しみに蓋をしてしまうと、心はいつまでもその出来事を消化できず、苦しみが長引いてしまいます。 だからこそ、「あの時こうしていれば」という悔しさや、「ごめんね」という自責の念が湧き上がってきたら、まずは「そう思ってしまうのも無理はないよね」「それだけ深く愛していたんだものね」と、ご自身の感情を否定せずに、そのまま抱きしめてあげてほしいのです。
この記事を読んでくださっているあなたも、大切な存在とのお別れや、取り返しのつかない過去の出来事に対して、強い後悔を抱えているかもしれません。 そんな時は、無理にポジティブになろうとしなくて大丈夫です。涙が出る時は、枯れるまで泣いていいんですよ。悲しみを底までしっかり味わいつくすことで、心は自然と回復の段階へと進んでいきます。
「ごめんね」という痛みを伴う愛から、いつか「うちの子になってくれてありがとう」「出会ってくれてありがとう」という温かい愛の形へと、心の中でゆっくりと昇華されていく日が必ず来ますよ。焦らず、ご自身の心のペースを一番に大切になさってくださいね。