今回のご相談のように、念願だったはずの引っ越しや環境の変化を目前にして、急に不安になったり、元に戻りたくなったりすることは決して珍しいことではありません。
私が先ほど「環境の変化が根本的に苦手なのは脳の働き」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、人間には「現状維持バイアス」というものが備わっているからなんです。 どれだけ今の環境が辛くても、脳にとっては「すでに知っている環境」のほうが「まだ見ぬ新しい環境」よりも安全だと錯覚してしまうんですね。だからこそ、直前になって急に今の状況が恋しくなったり、新しい生活に対する恐怖心が大きくなったりして、涙があふれてしまうのです。
この記事を読んでくださっているあなたも、進学や転職、結婚や引っ越しなど、大きな決断をして前に進もうとした時に、急に足がすくんでしまった経験はありませんか? 「やっぱりやめたほうがいいのかな」「今のままでも我慢すればいいのかな」と悩んだときは、まずは「あ、今私の脳が変化を怖がって、自分を守ろうとしてくれているんだな」と優しく受け止めてあげてください。自分を責めたり、人生が真っ暗だと絶望したりする必要はまったくありませんよ。
心が落ち着いてきたら、次に「自分はどんな毎日を送りたいのか」という原点に立ち返ってみましょう。
- お金のゆとりを大切にして、趣味や貯金を楽しみたいのか
- 住環境の快適さを優先して、心身ともにリラックスできる空間を守りたいのか
正解は誰かが決めるものではなく、あなたの中にあります。世間の価値観や「こうあるべき」という思い込みを一旦横に置いて、ご自身の心が一番ホッとできる、心地よいと感じる未来を選んでいってくださいね。あなたの人生は、あなたの望むようにデザインしていけますから。いつでも応援していますよ。
他にも、進学や転職など、環境の変化で心が疲れてしまった時の悩みはありますか?私でよければ、いつでもお話を聞きますよ。