私が先ほど「ただ、それぞれがそうなんだと捉えればいい」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、ライフステージの違いから来る寂しさを乗り越える、いちばん大切な視点だからなんです。
学生時代の友達は、心の中で「ずっと同じ場所にいる仲間」のような感覚が、残り続けます。
10代、20代の濃密な時間を一緒に過ごしたからこそ、その時の関係性が、ある意味で「凍結保存」されているんですね。
でも、現実には、お互いに10年、20年と歩んできて――結婚、出産、転職、独立、海外赴任、独身を続ける選択――いろんな道を、それぞれが歩いてきています。
ですから、再会した時に「あれ、もう同じじゃないな」と感じるのは、決して悲しい変化ではなく、それぞれが自分の人生を、ちゃんと歩いてきた証なんですよ。
そして、もうひとつ大事な視点があります。
ご相談者様が「ついていけなかった」と感じたのは、本当はご友人たちと能力や経済力で比べているからではなく、「子育て中の私の頑張りを、ちゃんと自分で認められていない」からなのかもしれません。
正社員でバリバリ働くのも素敵な選択ですが、お子さんを愛情を持って育てている時間も、同じくらい、いえ、もっと尊い時間なんですよ。
そのことを、ご自分でちゃんと認めてあげると、ご友人たちの華やかな話も、「すごいね、私の生活とは違うけど、それぞれだよね」と、フラットに聞けるようになっていきます。
これを読んでくださっている、友人関係のギャップで心を痛めているあなたへ。
「もう会いたくない」と感じる気持ちは、無理に否定しなくていいんですよ。
今のご相談者様にとって、その集まりが「楽しいよりも、削られる」場所になっているなら、しばらく距離を置くのは、自然な選択です。
その代わりに、今のご自分のライフステージに合う、新しいつながりも、必ず生まれていきます。
ママ友、子育て中のパート仲間、ご近所のお茶友達――今の自分を、自然に認めてもらえる関係を、これから少しずつ育てていってくださいね。
そして、いつかご相談者様のライフステージが変わって、学生時代の友達と「あの頃は、お互い大変だったよね」と笑い合える時が、また来るかもしれません。
その時まで、無理してついていく必要は、まったくありませんからね。
ご自分の今を、誇りに思って、ゆっくり歩いていきましょうね。