40代の女性からのご相談です。
夫が生活費として入れてくれるお金は、月にたったの3万円です。
私は週4日のパート勤務で、扶養の範囲内で働いていますので、手取りは月9万円から10万円ほどです。
家賃や光熱費、食費、子供の学用品や病院代など、全て払っていくと、どうしても足りません。
何度も「もっと生活費を出してほしい」とお願いしましたが、夫は「自由に使えるお金が欲しい」「食費だけ出しているんだから十分だろう」と、取り合ってくれません。
話し合おうとしても、逆ギレされるか無視されるかで、何も変わりませんでした。
貯金もほとんどなく、毎月ギリギリで、本当に苦しいです。
夫婦なのに、なぜ私だけがここまで頑張らなければならないのでしょうか。
もう限界です。離婚も考えています。
どうしたらいいのでしょうか。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「経済的DVに該当する可能性があります」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、ご相談者様が今いる状況の本質を、正しく見るための、とても大切な視点だからなんです。
「夫が生活費を入れない」というのは、表面的には「お金の問題」に見えます。
でも、そこには「相手の生活を自分のさじ加減でコントロールする」という、力関係の問題が、隠れていることが多いんですよ。
ご主人が「自由に使えるお金が欲しい」「食費だけ出しているから十分」と取り合わず、話し合おうとすると逆ギレか無視する――この姿勢の中には、「妻と子供の生活が、いま、どれほど苦しいか」を、想像する気持ちが、欠けてしまっています。
そして、家計の主導権を一方が握って、もう一方を経済的に追い詰めていく状況を、現代では「経済的DV」と呼びます。
これは、直接暴力をふるわれていなくても、れっきとした家庭内のハラスメントなんですよ。
「家族のために、私だけが頑張らなきゃ」と、ご相談者様お一人で背負ってこられた苦しみは、本当に大きなものだったと思います。
でも、それは、ご相談者様が悪いから起きていることでは、ないんです。
これを読んでくださっている、ご家庭の中でお金のことで追い詰められているあなたへ。
「夫婦なんだから、家計のことくらい何とかしなさい」という社会的な圧力に、もうこれ以上、押し潰されないでください。
ご相談者様には、ご自分とお子様の生活を守るために、利用できる制度や、頼れる専門家が、たくさんあるんですよ。
まず最初の一歩として、お住まいの自治体の「女性相談センター」や、無料の「法テラス」に、電話でいいので連絡してみてください。
ご自分の状況を話すだけで、「これは耐えるべき状況ではない」「あなたには助けてもらう権利がある」と、専門家から教えてもらえます。
そして、ご相談者様自身の収入の柱を太くしていく道も、同時に考えてみてくださいね。
扶養内パートから、もう少し時間を伸ばした働き方、職業訓練の活用――そういう選択肢も、ご自分の状況に合わせて、ひとつずつ検討していけます。
ご自分とお子様の暮らしを、ちゃんと守れる経済力を持つ――それは、決して「家庭を壊す」ことではなく、「健康な未来を選ぶ」ことなんですよ。
どうか、お一人で抱え込まないでくださいね。