20代の女性です。私はアレルギー性鼻炎を持っています。先日友人とカフェでお茶をしていた時、急な寒暖差で鼻水が出てしまいました。
トイレが1つしかなく、店も狭かったので、席で人のいない方に顔を向け、音を抑えて静かに鼻をかみました。すると隣の中高年夫婦が、わざと大きな音を立てて鼻をかむ真似をしてきたんです。
驚いて見ると「お前こんなところで鼻をかむなよ、飯がまずくなる、気持ち悪い下品なんだよ」と大声で罵倒されました。食事の邪魔をした申し訳なさはありますが、そこまで言われる筋合いがあるのかと怒りで震えが止まりません。
あんな大人にはなりたくないと思いつつ、言われた言葉が頭から離れず苦しいです。このイライラ、どうすれば消えますか?

たま先生の解説
心理のポイント
思いがけない場所で、見知らぬ人から理不尽な言葉をぶつけられると、本当に心に深い傷を負ってしまいますよね。怒りで震えが止まらなくなるのは当然の反応です。
私が先ほど「小さな子供や野生の動物が吠えているのと同じと考えて」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、「感情の境界線」を引くためのとても有効な方法だからなんです。
心理学には「リフレーミング」といって、物事の捉え方の枠組みを変える手法があります。相手を「常識の通じる立派な大人」として真正面から受け止めてしまうと、「なぜそんなひどいことを言うの?」と深く傷つき、怒りが増幅してしまいますよね。でも、「心の発達が未熟な存在が騒いでいるだけだ」と視点を切り替えることで、相手のネガティブな感情から自分をサッと切り離し、心を守ることができるんです。
また、怒りやイライラなどの強い感情は、人から人へうつりやすい「情動伝染」という性質を持っています。理不尽な相手から受け取ったイライラのバトンを、今度はあなたが無意識のうちに、大切な家族や友人に渡してしまうのは、とても悲しいことですよね。
この記事を読んでくださっているあなたも、日常生活で理不尽な怒りをぶつけられたり、心ない言葉をかけられたりすることがあるかもしれません。そんな時は、真正面から受け止めて傷つくのではなく、「私はこのイライラを受け取らない」と心の中でそっと境界線を引いてみてください。
相手の未熟な感情に巻き込まれず、自分の心を穏やかに保つことこそが、本当の意味での「大人としての器量」なんですよ。深呼吸をして、温かいお茶でも飲んで、嫌なことはフッと手放してしまいましょうね。