40代の女性です。
50代の夫とは、長年の同棲を経て結婚、数年目になります。
実は付き合って半年で、彼が原因でセックスレスになり、「家族としか見られないから、行為はできない」と言われました。
当初は何度も話し合いましたが、「話し合うほどプレッシャーになる」と言われ、その話題には触れずに過ごしてきました。
それ以外は自然体でいられる優しい人で、良いパートナーだと思っています。
40代になり、「医療の力を借りてでも子供が欲しい」と結婚して、不妊治療にも挑みましたが、授からず、今は夫婦二人で暮らしています。
夫に対しては情もあり、友達のように楽しく過ごしていますが、もう10年以上、キスやハグもなく、「このまま一生を終えるのかな」と悩むことがあります。
分かって結婚した私にも責任がありますが、ただ行為がしたいのではなく、相手に求められる安心や幸福感が欲しいのです。
そんな時、私に好意を寄せてくれる50代後半の仕事仲間の男性から、「真剣に付き合ってほしい」と言われました。
彼はバツイチで養育費の支払いもあり、経済的には厳しく、ストレートすぎる物言いに戸惑う部分もあります。
しかし、愛情表現が豊かで、一緒にいると、夫にはない部分が満たされ、幸福感を得られます。
全てを投げうって彼と一緒になる未来を想像しては、「やはり長い付き合いの夫を捨てたら後悔する」「悲しい思いをさせたくない」と、踏みとどまる日々です。
客観的に見て、どうするべきか、アドバイスをお願いします。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「お相手の本質についても考えてみてください」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、こういう揺れの中で大事な判断軸を取り戻すための、大切な視点だからなんです。
「夫からの愛情表現がない」「別の男性が私を求めてくれる」――この対比は、つい、頭の中で「足りないもの」と「埋めてくれるもの」のシンプルな式に、見えてしまうんですね。
でも、人と人の関係は、そんなに単純ではないんですよ。
ご相談者様に告白してこられた仕事仲間の方は、ご相談者様が「結婚している」ことを知っていらっしゃるはずです。
「真剣に付き合ってほしい」と言いながらも、ご相談者様の家庭を壊すかたちで関係を求めてくる――この前提に、本当の意味の「誠実さ」があるのかどうか、一度、冷静に見つめてみてくださいね。
「愛情表現が豊かな人」が、必ずしも「あなたを大切にする人」とは限らないんですよ。
そして、もうひとつ大事な視点があります。
10年以上のセックスレスを抱えながらも、ご夫婦が「友達のように楽しい関係」「自然体でいられる優しい人」を保ち続けていらっしゃるのは、それ自体、すごく稀で、価値のあることなんです。
40代後半から先の人生で、ご相談者様が何を「優先したい」のか――そこをじっくりお考えになってみてください。
これを読んでくださっている、長年のパートナーシップの中で「物足りなさ」を感じているあなたへ。
「足りないものを別の人で埋める」という選択は、一見、解決のように見えて、実は新しい問題の入り口でもあるんです。
「夫との関係に、本当に必要なものは何か」「自分が本当に求めているのは、行為そのものなのか、それとも別のかたちの愛情なのか」――その問いに、ご自分の心の声で答えてあげてくださいね。
そして、もしそれがご夫婦の中で取り戻せそうなら、もう一度、ご主人と「話し合い」ではなく「日常の小さなつながり」を、丁寧に育ててみるという道もあります。
肩を触れる、手をつなぐ、隣に座る――そんな小さなことから、もう一度始めてみることもできるんですよ。
どちらを選ばれるにしても、ご自分の本当の声を、いちばん大切にしてあげてくださいね。