私が先ほど「断る理由を探し続けるのは、あなた自身にとっても苦しくなっていく」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。
人は、本当の気持ちにフタをして「理由」でやり過ごそうとすると、心のどこかに小さな罪悪感がたまっていくんですね。
「またごまかしてしまった」「本当のことを言えていない」。
その積み重ねが、いつしか旦那さまの顔を見るだけで気が重くなる、という状態をつくってしまうことがあるんです。
つまり、今のあなたを苦しめているのは、旦那さまの求めそのものよりも、「本音を言えていない」という後ろめたさのほうなのかもしれません。
だからこそ、「断る」のをやめて「打ち明ける」に変えるだけで、あなたの心は、ふっと軽くなっていくんですよ。
そしてもう一つ。
この状況で本当にぶつかっているのは、実は「する・しない」という問題ではないんです。
あなたが求めているのは、「今の私のしんどさを、分かってほしい」という気持ち。
旦那さまが求めているのも、体のふれあいの奥にある「あなたとつながっていたい」という気持ち。
どちらも根っこは、相手を大切に思う心なんですね。
だからこそ、この二つの気持ちは、本当は対立していないんです。
すれ違って見えているだけで、向いている方向は、実は同じなんですよ。
それに気づけると、話し合いは「どちらが我慢するか」ではなく、「どうしたらお互い安心できるか」を一緒に探す時間へと変わっていきます。
たとえば、無理に応じる日を決めるのではなく、手をつないで眠る、少しだけ話す時間をつくる——そんな小さなふれあいから、二人の距離が少しずつ戻っていくこともあるんです。
これを読んでくださっている、優しいあなたへ。
相手を傷つけたくないと悩めるのは、それだけあなたが旦那さまを大切に思っている証拠なんですよ。
その優しさは、決して間違っていません。
でも、その優しさを「自分の本音を隠すこと」に使いすぎると、あなたのほうが先に疲れ果ててしまいます。
どうか、旦那さまを気づかうのと同じくらい、あなた自身の心も気づかってあげてくださいね。
「今はそっとしておいてほしい」。
それを正直に言えることも、二人で暮らしていくうえで、大切な愛情の形なんです。
焦らなくて、大丈夫ですからね。
新しい土地での暮らしに心と体が追いついてくれば、きっとまた、あなたのペースは戻ってきますよ。