50代の女性からのご相談です。
8年前に、約2年ほどダブル不倫のお付き合いをしていた方がいます。
罪悪感から私からお別れし、その後は電話で友達のような関係でしたが、彼に別の既婚者の彼女ができてからは、嫉妬で嫌な気持ちになり、連絡を断ったり再開したりを繰り返していました。
ある時、彼と一緒にいた彼女から直接電話で「二度と連絡しないで」と牽制されました。
しかし、直後に彼から「彼女とは別れるから付き合おう」と言われ、1晩を共にしました。
ところがその1週間後、私の留守電に、「彼女と二人で私を着信拒否しようと企んでいる」会話が、間違って録音されており、血の気が引きました。
その後も偶然再会するたびに「彼女とは別れるから待ってて」と甘い言葉をかけられますが、行動には全く移されず、半年以上連絡がないかと思えば「間違えた」と着信があるなど、振り回され続けています。
口だけで何度も裏切る彼に、心は冷めており、「これ以上傷つくのは自分が可哀想」だと、頭では分かっているのですが――それでも、付き合っていた頃の優しさ、体の関係が忘れられず、どうしても頭から離れなくて苦しいです。
どうすれば忘れることができますか。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「忘れられないのは、寂しさだから」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、長年の執着を解いていくための、いちばん深い真実だからなんです。
「あの人の優しさ」「あの体の関係」――それが本当に忘れられないのか、よく目を凝らしてみてください。
実は私たちが本当に忘れられないのは、「あの人」そのものではなくて、「あの人と一緒にいた時に感じた、自分自身の感覚」なんですよ。
優しくされた時の、満たされた気持ち。求められた時の、女性として生きている実感。誰かに必要とされている、安心感。
その「感覚」を運んでくれる存在として、彼が大きく見えてしまっているだけなんです。
ですから、彼を忘れる方法は、彼の連絡先を消すことだけではありません。「あの感覚」を、ご自分の手で、ご自分に与えてあげられるようになることなんですよ。
これは、口先のきれいごとではないんです。
朝、自分のために丁寧にお茶を淹れる。鏡の前で「今日もよく頑張ってるね」と声をかける。ちょっと贅沢な入浴剤を使って、お風呂で自分を労う。
そういう小さな積み重ねが、「私は誰かに優しくされなくても、ちゃんと幸せでいられる」という、心の土台になっていきます。
これを読んでくださっている、忘れられない相手に振り回されているあなたへ。
「忘れたい」と願いながら、半年に一度の「間違い電話」を待ってしまうご自分を、責めないでくださいね。
それは、ご自分の心が「寂しい」「満たされたい」と、ずっと求めている、自然な反応なんです。
ただ、その寂しさを、嘘をつき続ける相手に埋めてもらうのは、もう、終わりにしてあげてください。
あなたは、誰かに振り回されて、傷ついていい人ではありません。
ご自分の中の優しさを、ご自分にこそ、まず注いであげる――それが、本当の意味で「忘れる」ことへの、いちばん近い道なんですよ。