私が先ほど『本当に満たされたいものは、隠れた関係の中では見つからない』とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。
新しい人にドキドキするとき、私たちはつい『この人だから特別なんだ』と思い込みます。
でも、その胸の高鳴りの正体は、相手そのものではないことが、とても多いんですよ。
『女性として見てほしい』『私という存在に、ちゃんと気づいてほしい』。
そんな、長いあいだ満たされずにきた願いが、新しい刺激をきっかけに、一気に噴き出してくる。
ときめきは、その願いが目を覚ました合図なんです。
ですから、本当にぶつかっているのは、目の前のその人ではないんですね。
『私は、ちゃんと大切にされているのだろうか』という、あなた自身の寂しさなんです。
その寂しさは、あなたが冷たい人だから生まれたものではありません。
長いあいだ、奥さんとして精一杯やってきたからこそ、そっと積もっていったものなんですよ。
そして、もうひとつ知っておいてほしいことがあります。
新しい関係のときめきにも、必ず『慣れ』がやってきます。
どんなに胸が高鳴った相手とも、時間が経てば、やがて同じマンネリが顔を出す。
刺激で埋めた穴は、また少しずつ、空いていってしまうものなんです。
外側の刺激は、そのときは効いても、根っこの渇きまでは潤してくれないんですね。
だからこそ、埋めたい穴が『どこに空いているのか』を、先にそっと見てあげることが大事なんですよ。
その穴はきっと、ご主人との間や、あなたがあなた自身を大切にできていない場所に、静かに空いているのだと思います。
そこにそっと気づいてあげられたら、あなたはもう、外に答えを探しに行かなくてよくなるんです。
これを読んでくださっている、心のどこかで後ろめたさと寂しさを、そっと抱えているあなたへ。
ときめきを求めてしまう自分を、どうか汚いものだなんて思わないでくださいね。
それは、あなたがまだ、ちゃんと生きて、愛されたいと願っている、確かな証なんです。
その願いは、隠さなくていいものなんですよ。
まずは、いちばん近くにいる人に、あるいは自分自身に、『私は、さびしいんだ』と、小さな声で伝えるところから始めてみませんか。
焦らなくて、大丈夫ですからね。