44歳の女性です。
数か月前、夫の不倫が発覚しました。彼が土下座で「やり直したい」と謝罪したので、子供のために信じることにしました。
でも、許せないのが夫のスマホです。以前はロックなんてかけていなかったのに、今は私が知らないパスワードで、ガチガチにロックされています。
「なんでロックしてるの?」と聞いても、「会社のセキュリティーが厳しくなったから」と、目をそらして嘘をつくだけです。
口では「信じてほしい」と言いながら、行動が伴いません。
ロックされたスマホは、夫がまだ何かを隠している証拠にしか見えず、毎日が疑心暗鬼です。
この気持ちと、どう向き合えばいいのでしょうか。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「子供のためではなく、ご自分がどうしたいか」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、こういう揺れの中で出口を見つけるための、いちばん大切な問いかけだからなんです。
「子供のために許す」――この言葉は、優しい母としてとても美しく聞こえます。でも、心理学的に見ると、これは時に、ご自分の本心を覆い隠す「言い訳」になってしまうことがあるんですよ。
本当はもう信じられない。本当はもう怒りが収まらない。本当は別れたい――そういう本音を、「子供のため」という大義名分で、ご自分の中に押し込めてしまうと、その本音は消えてくれません。
スマホのロックを見るたびに湧き上がる疑心暗鬼は、押し込めたご自分の本音が、「私はまだ納得していないよ」と教えてくれているサインなんですね。
そして、もうひとつ大事な視点があります。
不倫の後に「許す」「やり直す」と決めた時、本当に必要なのは、相手の行動を信じることではなく、「私はこの人を、もう一度信じると、自分で決める」というご自分の覚悟なんです。
これは口で言うのは簡単ですが、心からそう決められるかどうかは、また別のお話なんですよ。
これを読んでくださっている、不倫を許して再構築しているけれど苦しいあなたへ。
「許した自分」「許せない自分」――両方とも、ご自分の中にあっていいんです。
そして、もし「許せない自分」のほうが大きくなっているなら、それを「私は弱い」と責めないでくださいね。
それは、まだ十分にご主人を信じられる材料が揃っていない、ということなんです。
スマホを開けてもらう、家計を見せてもらう、行動を共有してもらう――そういう具体的な信頼の積み重ねが、まだ必要なご相談者様の心の段階なんですよ。
ご主人に「私は今、こういう状態だから、こうしてほしい」とはっきり伝えてみてください。
それでもご主人が「会社のセキュリティ」のような嘘で逃げ続けるなら、答えは、もう、見えてくるはずです。
ご自分の心の声を、いちばん大切にしてあげてくださいね。