69歳の女性です。
離れて暮らす、仕事で忙しい40代の娘がいます。邪魔にならないように、電話ではなくLINEで連絡するようにしています。
送るのは「今日いい天気だね」とか、「近所のスーパーで紫陽花がきれいだった」という写真とか、本当に他愛のないことばかりです。
しかし、娘はいつも既読にはなるのですが、返事をくれないんです。
何か気に障ることでも言ったのでしょうか。それとも、私のことがもう嫌いになってしまったのでしょうか。
返事がないと、何かあったかと心配で、つい「元気なの?」と、何度もメッセージを送ってしまいます。
私はただ、娘と少しでもつながっていたいだけなんです。
この不安と、どう付き合えばいいのでしょうか。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「娘さんに期待するのを、いったん手放しましょう」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、親子の健やかな距離感を保つための、とても大切な姿勢だからなんです。
子育てを終えたお母さんは、もう何十年も「お子さんとの会話」が、人生の中心の一つになってきました。
その当たり前だった毎日が、お子さんの自立と共に少しずつ変わっていく――その変化は、頭で分かっていても、心がついていけないことが、本当に多いんですよ。
「既読がついた瞬間に、すぐ返事が来ない」――それだけで「嫌われたかも」「何か悪いことをしたかも」と感じてしまうのは、お母さんがそれだけ娘さんを愛してきた、ということの裏返しなんです。
ただ、ここでひとつ、覚えておいていただきたいことがあります。
40代という年齢の方は、お仕事、家事、もしお子さんがいらっしゃれば子育てと、本当に時間に追われています。
その忙しさの中で、お母さんからの「天気ですね」「紫陽花がきれいですね」という、優しい便りを受け取れることは、実はとても安心することなんですよ。
「返事をしない」のは、嫌いだからではなくて、「お母さんからの便りは、安心して受け取るだけでいい」と感じている――そういう信頼の表れでもあるんです。
これを読んでくださっている、お子さんとの距離感に寂しさを感じているあなたへ。
LINEに既読がついたら、それは「ちゃんと受け取りましたよ」というお返事だと、思ってみてくださいね。
そして、お母さんご自身の人生にも、お子さんとは別の喜びを、たくさん用意してあげてください。
ご近所のお友達とのお茶、ご趣味の時間、お料理、お散歩、本――お子さんを通してだけ幸せを感じる暮らしから、ご自分の中にも幸せをたくさん持っている暮らしへ。
そんな毎日を作っていかれると、不思議とお子さんからの連絡も、頑張りすぎないかたちで、自然に増えてくることが多いんですよ。
「迷惑メール」なんて、決して、そんなことはありません。
娘さんはきっと、お母さんからの便りに、こっそり微笑んでいらっしゃるはずですよ。