世の中の暗いニュースやSNSの投稿を見ると、気持ちが引っ張られて、1日中憂鬱になります。
どうすれば、自分の心を守れますか。
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世の中の暗いニュースやSNSの投稿を見ると、気持ちが引っ張られて、1日中憂鬱になります。
どうすれば、自分の心を守れますか。
お話を聞かせてくださってありがとうございます。
世の中には、ネガティブな情報というのが、たくさんあるんですよね。昨今はマスコミの情報だけでなくて、ネットのほうからも、そういう情報が流れてきます。
ただ、情報というのは――ネガティブなもの以外にも、実際にはいろんなものが、たくさんあるんですよ。
人間の脳というのは、「気にしていること」「心配していること」、何か「自分が注意を向けていること」に引っ張られるようにできていますから――暗いニュースばかりご覧になってしまうとしたら、心の中に、漠然とした未来への不安があるのかもしれません。
まずは、ご自分が暗いニュースに目がいっても、そこに感情移入をしすぎない。
「かわいそうだ」「腹が立つ」と思いすぎたり、それを誰かにまた話したりしないようにすることです。
それと同時に、世の中には暗いニュースもある一方で、明るい話もたくさんある――と、改めて認識してみることなんですよ。
そうやって「自分が、暗いニュース、ネガティブな情報を、集めに行っているかもしれない」と意識すること。そして、「暗い情報に感情移入しそうになったら、自分は今、引っ張られそうになっている」と意識すること。
そうやって心の動きに気を配っていくと、徐々に、暗いニュースに振り回されないようになっていきますからね。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「ご自分が暗いニュースを集めに行っているかも」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、現代を生きる方の心を守るための、とても大切な気づきだからなんです。
ネット社会では、私たちの目に入ってくる情報は、本当は「自分で選んでいる」ことが多いんですよ。
検索履歴、過去にクリックした記事、SNSで反応してきた投稿――それらの蓄積から、アルゴリズムが「あなたはこういう情報が好きなんですね」と判断して、似た情報をどんどん表示するようになっています。
ですから、暗いニュースが目に入ってくる頻度が増えているとしたら――どこかでご自分が、そういう情報に反応して、心を引っ張られていた時期があった、ということなんですね。
これは決して「あなたが暗いものを好んでいる」という意味ではなく、「未来への漠然とした不安」が心の中にあると、無意識に、そういう情報に目がいきやすくなる、という脳のクセなんですよ。
そして、もうひとつ大事な視点があります。
ネガティブな情報を見て「かわいそう」「許せない」と感情移入することは、一見、優しさのように見えます。
でも、自分の生活範囲を超えた問題に対して感情を消耗し続けることは、ご自分の毎日の小さな幸せを感じる力を、どんどん削っていってしまうんですね。
これを読んでくださっている、SNSやニュースで心が疲れているあなたへ。
「世の中で起きていることを、ちゃんと知らないといけない」というプレッシャーは、いったん、横に置いてみてくださいね。
朝の30分、夜の1時間、SNSを見ない時間を作るだけで、心はずいぶん軽くなります。
そして、暗いニュースに反応しがちな自分に気づいたら、こう声をかけてあげてください。
「今、引っ張られそうになっているね。気にしてくれてありがとう。でも今日は、これ以上見るのはやめておくね」――そんなふうに、優しく、ご自分の心を抱きとめてあげてください。
世の中には、心が温かくなる出来事も、たくさんあります。庭に咲いた花、ご近所さんの笑顔、優しい家族のしぐさ――そういう「小さな明るさ」のほうに、目を向ける練習をしていきましょうね。
ご自分の心は、ご自分で選んで、ご自分で守っていけるんですよ。