私が先ほど「あなたは少しもおかしくない」と、くり返しお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。
人はもともと、誰かとつながり、「ここにいていいんだ」と感じられる場所を求めて生きています。
これは心の弱さではなく、人が生まれ持った、ごく自然な願いなんですよ。
だから、その「つながり」が感じられないとき、心が悲鳴をあげるのは、当たり前のことなんです。
あなたが今、孤独を強く感じているのは、あなたがちゃんと人を求められる、あたたかい人だという何よりの証なんですね。
そして、本当につらいのは、ただ一人でいることよりも、「人の中にいるのに、つながれない」ことなんです。
ママ友の輪、パート先、そして家庭。
すぐそばに人がいるのに心が通わない——その状況こそが、孤独を何倍にも重くしてしまいます。
だから、あなたが「一番つらい」と感じたのは、決して大げさなんかじゃないんですよ。
もう一つ、「足りないものばかり見てしまう」というお話にも、ちゃんと理由があります。
心が疲れているとき、私たちの頭は、欠けているものや不安なものを探すように働きます。
これは本来、あなたを守るための働きなのですが、その分、「今ある幸せ」が見えにくくなってしまうんですね。
小さないいことを書き留めるのは、その曇ってしまったレンズを、少しずつ磨き直していく練習なんです。
無理に前向きになろうと、しなくていいんです。
その日にあった小さな事実を、一つだけ拾って書き留める。
たったそれだけで、心はほんの少し、呼吸がしやすくなっていきますからね。
これを読んでくださっている、毎日を懸命に生きているあなたへ。
居場所は、一度に見つからなくても、いいんです。
今日書き留めた小さな一つが、明日のあなたを照らす、ささやかな灯りになりますからね。
そして、「何のために生きているのだろう」という言葉が、ふと頭をよぎるほど心が疲れているときは、その重さを、どうか一人で背負おうとしないでください。
地域の相談窓口や心の専門家は、あなたを弱いと決めつける場所ではなく、あなたの荷物を、一緒に持ってくれる場所なんです。
助けを求めることは、弱さではなく、自分を大切にする勇気なんですよ。
焦らなくて、大丈夫ですからね。