私が先ほど『あなたに悪いところがあったからではない』とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。
私たちの心は、理由の分からない出来事に出会うと、その空白を自分で埋めようとするんですね。
そして不安なときほど、その空白に『私が悪いんだ』という答えを、そっと入れてしまうんですよ。
でも、目をそらされたのも、誘われなかったのも、本当の理由はあなたには分からないはずです。
相手のその日の機嫌、忙しさ、たまたまのタイミング。
理由なんて、いくらでも考えられるんです。
それなのに、いちばん自分を責める答えを選んでしまう。
それは、あなたが誠実で、周りを大切にしたい人だからこそ、起きてしまうことなんですよ。
そして、仲間外れにされたように感じるつらさというのは、実は誰にとっても、とても大きいものなんです。
私たちの心には、集団から外れることを怖がる働きが、もともと備わっているんですね。
だから、あなたが人一倍こたえてしまうのは、心が弱いからではなくて、ごく自然な反応なんですよ。
そしてSNSというのは、いわば『楽しかった瞬間だけ』を切り取った、ハイライト集のようなものです。
その一枚と、あなたの毎日のすべてを比べたら、心が苦しくなって当たり前なんです。
だから『そこはそこ』と線を引くのは、決して冷たさではなくて、自分の心を守るための、やさしい知恵なんですよ。
本当にあなたがぶつかっているのは、ママ友との関係そのものではなく、『みんなと仲良くできない私はダメだ』という、あなたの中の思い込みなのかもしれませんね。
でも、思い出してみてくださいね。
ママ友は、人生をかけて分かり合う親友ではなくて、子どもさんを真ん中にした、ゆるやかなご縁なんです。
挨拶がひとつ、笑顔がひとつ、交わせたら、それでちゃんと合格なんですよ。
これを読んでくださっている、まじめで、優しくて、少し疲れてしまったあなたへ。
無理にみんなの輪へ入ろうとしなくて、いいんです。
大きな輪の中で気を張り続けるよりも、あなたが心からくつろげる人と、たったひとりでもつながれたら、それで十分なんですよ。
そしてそのひとりは、案外、ママ友の中にいなくてもいいんです。
昔からの友だちでも、ご家族でも、あなたが安心できる場所なら、どこだっていいんですからね。
焦らなくて、大丈夫ですからね。