50代の女性からです。
遠方に暮らしていた娘が結婚し、現在1歳になる孫がいます。
今回、孫の保育園入園にあたって、娘家族が私の近所へ引っ越してくることになり、新居が整うまでのしばらくの間、私の家で同居することになりました。
私は日頃から綺麗好きで、家を整えて過ごしていますが、娘はその反対の性格です。
生活スタイルの違いから、私のペースがすっかり乱されてしまい、大きなストレスを感じています。
自分なりにできることを一生懸命やっているつもりなのですが、その思いはなかなか娘には伝わりません。
見かねて娘に注意をしても反論されてしまい、さらに私の実母に愚痴をこぼしても「あなたの辛抱が足りない」と叱責される始末で、精神的にすっかり疲れてしまっています。
このような状況の中で、娘とどのように向き合っていけばよいか、悩んでいます。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「もう放っておきましょうか」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、優しいお母さんが、ご自分を消耗させないための、いちばん大切な処方箋だからなんです。
ご相談者様のように、長年お家を綺麗に整えてこられた方は、無意識のうちに「家=自分」になっているところがあります。
そこに、ズボラな生活スタイルの娘さん家族が入ってくると、自分の延長線上にあるはずの空間が、ご自分の意思と関係なく荒れていくように感じてしまうんですね。
これは「気にしすぎ」でも「神経質」でもなく、自然な反応なんですよ。
ただ、ここでお母様が「私が整えなければ」「私が娘に教え直さなければ」と頑張ろうとすると、コントロールできない相手をコントロールしようとする戦いに、巻き込まれてしまいます。
そして実母さんからの「あなたの辛抱が足りない」というお言葉は、本当につらかったですよね。
世代を超えて、「我慢する女性が立派」という価値観に縛られている方は、まだ多いんです。
でも、ご相談者様の世代では、もうその価値観に乗っかり続ける必要はないんですよ。
これを読んでくださっている、ご家族との同居や帰省でペースを乱されているあなたへ。
「家のことを整える」というのは、ご自分の心の安定そのものでもあるんです。
それを守るために線を引くことは、わがままではありません。
「同居はあくまで一時的なものだから、お互い気持ちよく終わるために、これだけは守ってほしい」――そうやって、はっきり線を伝えてみてくださいね。
そして、整わない部分は「もう今日はいいや」と、思い切って目を閉じる癖もつけてみてください。
完璧な綺麗さは、しばらくお預け。その代わりに、ご自分の心を守る時間を、毎日少しでも取ってあげてくださいね。
新居に娘さんが移られたら、また、ご自分の大切なペースが戻ってきますからね。