40代の女性です。
実家の母との関係性について、定期的に悩んでいます。
昔から何でも話せる関係ではあるのですが、母の「今言わなくてもいい言葉」にたびたび傷ついてきました。
私を心配してのことだと分かってはいますが、価値観を押し付けられるような言い方が嫌で、言い返すのもストレスになるため、いつも当たり障りのない返事をして、やり過ごしてきました。
先日、私が体調不良で2週間ほど寝込んでいるとLINEで伝えたところ、「早く治ればいいね」という言葉の後に、「母業をサボっているように思うのは気のせい?母親がそんなだと家庭が暗くなる。息子も暗くなったりしてないよね」と返信が来ました。
心配しているにしても、なぜそんな言い方になるのかとショックを受けて、今は連絡するのがストレスで、無視してやり過ごしています。
幼少期から母に言われた言葉が引っかかり、「自分は出来損ないなんだ」と、40過ぎても、人の親になった今でも、母の呪縛から逃れられず、被害妄想に苛まれてしまいます。
母から見れば、私は不安要素の多い娘なのでしょうが、傷ついて、しんどいので、解放されたいです。
母の言葉をどう受け止め、認められていないと感じて悲しくなるのを止めるには、どうすればいいのでしょうか。引きずってしまう気持ちの、対処方法を知りたいです。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「お母様も、ある面では未熟な母なんですよ」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、母娘関係を楽にする、いちばん大切な気づきだからなんです。
幼い頃の私たちにとって、お母さんは「世界そのもの」です。
その絶対的な存在に「認めてもらえなかった」記憶は、大人になってからも、心の奥底に残り続けます。
40代になっても、人の親になっても、「母に認められたい」という気持ちが消えないのは、ご相談者様が弱いからではなくて、それだけ深い愛情を、お母様に向け続けてこられた証なんですよ。
でも、ひとつ大事な事実があります。
お母様もまた、ご自分の親から完璧に愛され、完璧に成熟して大人になられたわけではないんですよね。
人を傷つけるような言葉を選んでしまうのは、本当はご自分自身が、その言葉を受け取って育ったからかもしれません。
「母娘は対等な大人なんだ」――そう心の中で線を引き直すだけで、お母様の言葉がご自分の心に届く深さが、ずいぶん変わってくるんですよ。
これを読んでくださっている、実母さんの言葉に長年傷ついているあなたへ。
「親を悪く思いたくない」「ちゃんとした娘でいなくては」――そう思うほど、心は窮屈になってしまいます。
お母さんは、お母さんで、頑張っている。ご自分の癖を、ご自分でも気づけていない、ひとりの人間なんです。
そう思えたとき、お母さんの言葉に「全部、真正面から受け止める必要はないんだ」と、肩の力を抜けるようになっていきます。
そして、お母さんから認められなくても、あなたの価値は、もう、揺るがないんですよ。
ご自身の家庭で頑張っていらっしゃるあなたは、立派な大人で、素敵なお母さんです。
「お母さんから認められたい娘」の自分も、優しく抱きしめてあげながら――「自分で自分を認められる大人」の自分も、ゆっくり育てていってくださいね。