50代の女性です。
急激に強くなる首や肩の激痛があり、近所の整形外科を受診しました。先生は年配のベテラン女医さんです。
普段の血圧は正常ですが、受診時に測定すると驚くほど高くなっており、問診と血圧測定のみで、血圧を下げる薬と、痛み止めを処方されました。
レントゲンやエコーなどの検査を一切されず、「1週間後にまた来るように」と言われたことに戸惑っています。
ベテランだから問診だけで見抜いたのかな、とも思うのですが、検査結果も見ずに血圧の薬を出す対応は普通なのでしょうか。
疑問に感じて、質問させていただきました。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「別の専門家の意見を聞いてみてください」とお伝えしたのは、実は患者として身につけていただきたい、いちばん大切な自己防衛の考え方だからなんです。
医療の世界には、「セカンドオピニオン」という言葉があります。
これは、「最初に診てくださった先生を疑う」ことではなくて、「自分の体について、納得して治療を選ぶ」ための、患者の正当な権利なんですよ。
ベテランの先生は、長いご経験から、たくさんの患者さんを見てきていらっしゃいます。その経験値は、もちろん尊いものです。
ただ、患者さんの体は、お一人お一人違うんですね。経験豊富であっても、「念のためにこの検査も」という判断が、その日の混雑や時間の都合で、省略されてしまうことも、現場ではあり得るんですよ。
そして、「強い首や肩の痛み」「普段と違う血圧」――これらが一緒に起きている場合、本当はもう少し丁寧に背景を調べたほうが安心な状況もあります。
「ベテランだから大丈夫」と気持ちで納得しようとしても、「やっぱり気になる」というご自分の心の声が消えないのであれば、それは大事なサインなんですよ。
これを読んでくださっている、お医者さんの説明にモヤモヤを感じているあなたへ。
医療機関に対して「失礼かな」「悪く思われるかな」と遠慮する必要は、本当に、ありません。
ご自分の体は、ご自分にとって、世界でひとつだけの大切な存在です。
別の病院でもう一度診てもらう、納得のいく説明をしてくれる先生を探す――これは、ご自分の体を守るための、当然の行動なんですよ。
そして、もしセカンドオピニオンを受ける際は、紹介状や検査結果のコピーをもらえると、よりスムーズです。「一応、もう一つの先生にも見てもらいたいので」と、率直に伝えて大丈夫ですからね。
ご自分の体の声を、いちばんに大切にしてくださいね。