私が先ほど「今すぐ白黒をつけようと、焦らなくて大丈夫」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。
不意に不安なものを見てしまったとき、私たちの心は「早く安心したい」と、答えを急ごうとします。
疑いを抱えたままの状態は、本当に苦しいですから、白か黒か、はっきりさせて楽になりたくなるんですね。
でも、この「早く楽になりたい」という気持ちのまま問い詰めてしまうと、話し合いのはずが、いつのまにか尋問のようになってしまうんです。
問い詰められた相手は、身を守ろうとして、とっさに言い逃れをする。
すると、あなたはますます不信感を強めてしまって、二人の間の溝が、かえって深くなってしまうこともあるんですよ。
ここで本当にぶつかっているのは、「浮気かどうか」という事実だけではないんです。
その奥にある、「私は、この人にとって、まだ大切にされているのだろうか」という、あなたの心の不安なんですね。
だからこそ、事実を確かめるより先に、まずはあなた自身の不安を、誰かに受け止めてもらうことが大切なんです。
心が落ち着いてくると、不思議と、感情に振り回されずに、事実のほうを冷静に見られるようになります。
そして、いざ話すときも、相手を責める言葉ではなく、「私はこう感じた」と、自分を主語にした言葉で伝えられると、相手も心を閉じずに、耳を傾けやすくなるんですよ。
信じたい気持ちと、確かめたい気持ちの間で揺れている、あなたへ。
その揺れは、あなたが誠実に相手と向き合おうとしている証なんです。
どうか、真実を知るよりも先に、あなた自身が壊れてしまわないように。
まずは、あなたの心を守ることを、いちばんに考えてあげてくださいね。
焦らなくて、大丈夫ですからね。