私が先ほど「一人で抱え込むよりも、ご主人と向き合うことがいちばんの近道」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。
指輪を黙って売って、こっそり返済して、なかったことにしてしまいたい。
その気持ちの奥にあるのは、お金の問題そのものよりも、「知られたくない」「がっかりされたくない」という、深い怖さなんですよね。
本当にぶつかっているのは、借金の額ではなく、信頼を失ってしまうことへの不安なんです。
そして、ここでひとつ、気づいていただきたいことがあります。
「負けを取り戻そう」として、つい通い続けてしまったこと。
「指輪をこっそり売って、自分の力でなんとかしよう」としていること。
この二つは、実はとてもよく似た形をしているんです。
どちらも、「起きてしまったことを、誰にも知られないまま、自分だけで元に戻したい」という、必死の心の動きなんですよね。
でも、その「取り返さなきゃ」という焦りこそが、気づかないうちに穴を深くしてしまう。
だからこそ、一度そこで手を止めて、外の力を借りることが、とても大事になってくるんです。
秘密を一人で抱えている間、心はずっと張りつめていて、休まる時がありません。
その苦しさからほんの少しでも逃れたくて、また何かに手を伸ばしてしまう。
パチンコに向かってしまった始まりも、もしかしたら、そんな「一人ぼっちの寂しさ」だったのかもしれませんね。
だからこそ、隠すのではなく打ち明けることには、返済以上の意味があるんです。
打ち明けるというのは、「あなたを信じて、弱いところを見せる」という行為でもあります。
それは関係を壊すのではなく、むしろ結び直すきっかけになることが、とても多いんですよ。
ご主人にとっても、あとから黙って指輪が消えていたと知るより、あなたの口から正直に話してもらえたほうが、きっと受け止めやすいはずなんです。
もちろん、すぐに勇気が出なくても大丈夫です。
まずは専門の窓口に、あなたの声を聞いてもらうところから始めても、いいんですからね。
これを読んでくださっている、罪悪感で胸をいっぱいにしているあなたへ。
過ちを悔いて、「やめたい」と願えているあなたは、もうちゃんと、いい方向へ歩き出しているんですよ。
その一歩を、どうか一人きりではなく、信じられる誰かと一緒に踏み出してくださいね。
焦らなくて、大丈夫ですからね。