私が先ほど「これは二人の問題なんですよ」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。
人は、拒まれたと感じたとき、その痛みをどうにか説明したくて、原因を探し始めます。
そのとき、一番手を伸ばしやすいのが「私に価値がないからだ」という答えなんですよ。
自分を責める答えは、苦しいけれど、わかりやすいんです。
「私のせい」にしてしまえば、少なくとも理由がはっきりして、コントロールできる気がしますから。
けれど、その答えは、はっきりしているぶん、あなたの心を少しずつ削っていくんです。
でも、本当にそうでしょうか。
ご主人の「こっちの方が楽なんだよね」という言葉。
これは、あなたを求めていないという意味ではなくて、誰かと向き合うことそのものに、疲れてしまっているサインかもしれません。
体の営みには、相手をがっかりさせたくない、期待に応えなきゃ、というプレッシャーがついてまわります。
そのしんどさから逃げたくて、一人で完結する方を選んでしまう。
それは愛情の問題というより、「向き合う勇気」の問題であることが、とても多いんです。
人は、大切な相手だからこそ、うまくできなかったときのことが、かえって怖くなるものなんですよ。
つまり、あなたとご主人が本当にぶつかっているのは、体のことではないのかもしれません。
「私はここにいるよ」「あなたは、どう感じているの」という、心のつながりを確かめ合えていないこと。
そこにこそ、本当のすれ違いが隠れているように思うんです。
だから、勝負を「女として求められるかどうか」に置かないでくださいね。
そこに置いてしまうと、あなたはずっと、審査される側になってしまいます。
そうではなくて、「二人で、もう一度つながり直せるか」。
そちらに、そっと軸を移してみてほしいんです。
そうすると、不思議と、あなた自身の呼吸も、少し楽になっていくはずですから。
これを読んでくださっている、必要とされたくて、でも傷つくのが怖くて、それでも諦めきれずにいるあなたへ。
求められないことは、あなたの魅力が消えたということでは、決してないんですよ。
長く一緒にいる二人が、もう一度手を取り直すには、少しの時間と、少しの勇気がいるだけなんです。
焦らなくて、大丈夫ですからね。