50代の女性です。義理の両親との付き合い方で悩んでいます。
義両親はとても気が強く、威圧的な人たちなのですが、困ったことに、夫が弱すぎて親に言い返すこともできず、常に萎縮しています。
何か問題が起きて、私と義両親の間に挟まれると、夫は決まって「俺がいなくなったほうがいいんだ」「消える」と言い出します。
間に挟まれるたびに、この調子で、話し合いになりません。
今はまだ義両親も元気ですが、将来、介護など何かあったときのことを考えると、不安でたまりません。
どうすれば、精神的に強い人になれるのでしょうか。アドバイスをいただけたら嬉しいです。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「ご主人がされているのは角度を変えたモラハラです」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、こういう関係性を見抜くいちばん大切な視点だからなんです。
モラハラというと、声を荒げる、暴言を吐く、というイメージが強いかもしれません。
でも、もっと巧妙なかたちのモラハラがあるんですよ。
それが「自分を悲劇のヒーローにすることで、相手に判断と責任を押し付ける」というタイプなんです。
「俺がいなくなったほうがいい」「消えればいい」――こう言われると、優しい奥様ほど「そんなこと言わないで」「あなたがいないと困る」と、必死にとりなしてしまいます。
そして、その瞬間に、本来であればご主人が向き合うべき「ご両親との交渉」が、まるごとご相談者様に引き継がれてしまうんですね。
これが何年も続くと、ご相談者様は「私が何とかしなくちゃ」と背負い続け、ご主人は「俺は悪くない、被害者だ」というポジションのまま、責任から逃げ続けることができてしまうんですよ。
これを止める方法は、ただひとつ。
ご主人の「消える」発言に、もう乗らないことなんです。
「分かりました。じゃあそうしてください」というくらいの距離感で受け流して、こちら側は淡々と「義両親のことは、夫の親だから夫の問題」と整理していく。
これは冷たさではなくて、ご相談者様ご自身が、健康な大人として家庭にい続けるための「線引き」なんですよ。
これを読んでくださっている、似たような関係に悩んでいるあなたへ。
「夫が頼りない」「義両親が威圧的」――その状況を、お一人で背負う必要は、本当にありません。
問題には、それを背負うべき「持ち主」があるんです。
義両親の問題は、第一にご主人。ご主人ご自身の弱さは、ご主人ご自身。あなたが何とかしてあげなくても、世界は壊れないんですよ。
将来の介護も、ご自分が「主担当」になる前提を、いったん外してみてください。
「夫の親は、夫が見る」――そのシンプルな原則を、これからの数年で、少しずつ家庭の中の合意にしていきましょうね。