私が先ほど「距離が嫌なのか、婚活に戻るのが嫌なのか」とお聞きしたのは、実は心の仕組みとして、自分の本心を見極めるための、いちばん大切な切り分けだからなんです。
「決断ができない」と感じる時、私たちの心の中では、しばしば複数の不安が同時に動いています。
「彼への気持ち」「海外で暮らす不安」「もう婚活はしたくないという疲れ」「彼以上の人に出会えないかもしれない焦り」――これらは、見た目は一つの迷いに見えても、本当は別々の課題なんですよ。
これを混ぜたまま考え続けていると、いつまでも「決められない自分」が苦しくなってしまいます。
そして、もうひとつ大事な視点があります。
「彼以上の人に出会えないかも」「もう婚活する気力がない」――この感情は、彼への愛情ではなく、「今のしんどい状態を終わらせたい」という気持ちから来ているかもしれない、ということなんです。
それを「愛情」と勘違いして結婚へ進んでしまうと、後で「この人だから一緒にいる」のか「この人しかいないから一緒にいる」のか、分からなくなる時が来てしまうんですよ。
これを読んでくださっている、婚活や恋愛の決断で迷っているあなたへ。
「決断する」とは、相手を選ぶことではなくて、まず、ご自分の本心を選ぶことなんです。
紙とペンを用意して、ご自分の中の気持ちを、ひとつずつ書き出してみてください。
「彼の好きなところ」
「彼との将来に不安なところ」
「彼以外を選んだとき、どんな人生を望んでいるか」
「もし、婚活を完全にやめても、人生を楽しめるか」
書き出してみると、不思議とご自分の声が、はっきりと聞こえてくるんですよ。
そして、その声に従って選んだ道は――どちらを選んでも、必ず良い未来につながっていきます。
ご相談者様は、まだ28歳です。
「一番いい人」と巡り合う時間は、まだまだたっぷりありますからね。