50代の女性です。90代の母と精神疾患(現在は落ち着いています)のある兄が暮らす実家に、久しぶりに飛行機で帰省しました。今年からは年に数回は帰ろうと決意していたのですが、最終日に些細なことで喧嘩になり、飛び出すように自宅へ帰ってしまいました。
喧嘩の際、明らかに私が正しいことを言っていたのに、母から「妹なんだから偉そうに言うな」と叱責され、ものすごく傷つきました。その後、音信不通にしてしまった反省と、長年我慢してきたものが溢れ出し、母と兄に手紙を書きました。
ずっと威嚇されて苦しかったこと、私が頑張っても褒めてもらえず、ずっと我慢していたことを伝えました。母からは「兄の病気のせいであなたの青春時代がなかったこと、兄のことしか考えていなかったこと」への謝罪がありました。
しかし、それ以降、私から写真や状況をLINEで送っても既読になるだけで一切連絡がありません。やはりあんな手紙は出さなきゃ良かったのでしょうか。激しく後悔しています。兄の体調が悪くなったらと心配でなりません。今後どう対応していけばいいのかわからなくなってしまいました。

たま先生の解説
心理のポイント
今回、私が「これまでのことに間違いは一切ない」と相談者さんにお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、長年抑え込んできた感情を吐き出すことは、自分自身の心を守るためにとても大切なプロセスだからです。
家族だからこそ、「わかってほしい」「認めてほしい」という期待があり、それが叶わなかった時の悲しみは深い傷になります。相談者さんが手紙を書いたのは、相手を傷つけるためではなく、これまで蓋をしてきたご自身の「悲鳴」をようやく外に出すことができた、ということなのです。それを「やらなきゃよかった」と後悔する必要はありません。
この記事を読んでくださっている方の中にも、家族との関係で「あんなこと言わなければよかった」「どうしてわかってもらえないんだろう」と悩んでいる方がいるかもしれませんね。
心の仕組みとして覚えておいていただきたいのは、「相手の反応は、相手の領域の問題である」ということです。あなたが勇気を出して思いを伝えた後、どう受け止め、どう反応するかは相手の心に委ねるしかありません。連絡が来ないからといって、あなたの想いや行動が間違っていたわけではないのです。
家族であっても、お互いの心が休まる「適切な距離感」は時期によって変わります。今は無理に距離を詰めようとせず、「見守る」という愛情の形に切り替えるタイミングかもしれません。
罪悪感で心が押しつぶされそうになった時は、まずは「私、ずっと我慢してて辛かったよね」と、自分自身の感情を優しく抱きしめてあげてください。相手の心をコントロールしようとするのではなく、自分の心を癒すことにエネルギーを注いであげてくださいね。