小学校の教員をしています。昨年度、がんの手術と抗がん剤治療を経て、現在は経過観察となり、職場復帰に向けてリハビリ中です。子どもが大好きで、わかる授業をすることが私にとって一番大事なことなのですが、一つ迷いがあります。
抗がん剤の影響で脱毛しており、復帰時はウィッグか帽子を被ることになります。私としては、体育などでウィッグのズレを気にして授業に集中できないのは嫌なので、子どもたちには最初に「病気のお薬で髪が抜けたから、生えるまでは帽子で過ごすね。髪がなくてもみんなのことが大好きだよ。一緒に頑張ろうね」と明るく伝え、帽子で過ごしたいと考えています。
しかし、夫に話すと「子どもは良くても、親から変な目で見られるかもしれないからウィッグにしたら?」と怪訝な顔をされてしまいました。小さな悩みで申し訳ないのですが、アドバイスをお願いします。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「ご自身の信念に沿ってお仕事をなさってください」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、私たちが最も力を発揮できるのは「自分に嘘をつかず、ありのままでいると決めたとき」だからなんです。
ご主人様の言葉で少し心が揺れてしまったのは、「保護者から変な目で見られるかもしれない」という他者の評価(不安)を向けられたからです。心理学的に見ると、身近な人がストップをかけるとき、それは相手への「愛情ゆえの防衛本能」であることが多いんですね。「傷ついてほしくない」という愛があるからこそ、無難な道(ウィッグ)を勧めてくれたのです。
この記事を読んでいる読者の皆さんも、自分がやりたいことに対して、家族や友人から心配されたり、反対されたりして迷うことがあるかもしれません。そんなときは、「私のために心配してくれているんだな」とその愛情だけを優しく受け取り、意見そのものは採用しなくても大丈夫ですよ。
今回の相談者様のように、「子どもたちに全力で向き合いたい」という純粋で温かい目的があれば、その真意は必ず周囲に伝わります。自分の弱さや変化を隠さず、堂々と生きる姿は、周りの人たちに勇気を与える最高のメッセージになります。ご自身の心の一番奥にある「大切にしたい想い」を、どうか信じて進んでいってくださいね。