悲しい失恋をされて、それでもご自身の心としっかりと向き合ってこられたのですね。本当に素晴らしいと思いますよ。
今はまだ辛い時期ですからね。まずは、その辛い気持ちをちゃんと感じてあげてください。逃げたり、心に蓋をしたりするのではなくて、「辛いな」「悲しいな」「虚しいな」という今の素直な感情を、ただそのまま感じてみてください。しっかりと感じきったら、もうそれでおしまいですからね。
それから一つ、お聞きしたいことがあります。ご相談者様は、ご自身のことを「誰からも愛してもらえない人間だ」というふうに思っていらっしゃいませんか?
人間関係というのは「映し鏡」ですから、自分が心の奥底で思っていることを、彼という他人を通じて現実として見せられてしまうことがあるんです。ここで大切なのは、ご相談者様も彼も、どちらも悪くないということです。ただ、そういう心の仕組みがあるというだけなんですよ。
「自分は好きな人に振り向いてもらえない人間だ」と思っていませんか?それはつまり、ご自身がご自身のことを「私なんて……」と切り捨ててしまっているということなんです。
そのお気持ちに気づいたら、やることは決まっています。それは、今のまま、何も変えずに「私は大切な存在なんだ」とご自身を認めてあげることです。
「自分で自分を誇れるように」とおっしゃっていますが、ご相談者様はもう十分に誇れる自分なんですよ。何か特別なものを得て、初めて誇れる自分になるのではありません。今、ここにいる自分がすでに素晴らしいのだと気づいてください。
彼に執着している自分、それもまた「よし」と認めてあげてくださいね。まだ辛いと感じるのも、人間らしくてとても素晴らしいことです。
「これでよし」「今のままの自分で素晴らしい」。そうやって、今の自分という存在をそのまま認めていけば、必ず目の前の現実は変わっていきますからね。今想像されている以上に、あなたは幸せになりますよ。だからどうか安心して、そのままのご自身を好きでいてくださいね。
たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど、「何も変えずに、今のままの自分を大切な存在だと認めてあげてください」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、私たちが感じる「虚しさ」の正体は、外側の誰かを失ったからではなく、「自分が自分を置き去りにしているサイン」だからなんです。
心理学では、人間関係は自分の心を映し出す『投影(映し鏡)』だと言われています。今回のご相談者様は、「彼に認められることが自分の価値」だと思い込んでいたとご自身で気づかれていましたね。それは裏を返せば、「彼に認められない私には、何の価値もない」と、自分自身にとても厳しい条件をつけてしまっていたということになります。
この記事を読んでいる読者の皆さんの中にも、失恋や人間関係のつまずきから抜け出せず、自分磨きや新しい行動で「もっと素晴らしい自分」になろうと頑張りすぎて、かえって苦しくなっている方がいるかもしれません。
でも、本当の自己肯定感というのは、「何かを達成したから」や「誰かに選ばれたから」得られるものではないんです。「泣いてしまう自分」「執着してジタバタしている自分」「まだ立ち直れない自分」……そんな、決して完璧ではないありのままの自分に対して、「それでも私は、私を見捨てないよ」と優しく寄り添うこと。それこそが、最強の自己肯定感への第一歩になります。
「悲しいね」「辛かったね」と、まずは一番身近な自分自身の最高の味方になってあげてください。あなたが自分の心を温かく包み込んであげられたとき、その虚無感は必ず優しさに変わって、新しい幸せへと繋がっていきますよ。応援しています。