私が先ほど『変えてくれなくても、この人と一緒にいたい。そう思えるのであれば』とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、とても大切なことが隠れているからなんです。
私たちは、好きな人ができると、つい『この人はきっと変わってくれる』と、未来に期待をかけてしまいます。
それは、決して悪いことではありません。
人を信じたいという気持ちは、とても優しいものですからね。
でも、その期待がいつのまにか『変わってくれないと困る』という条件に変わってしまうと、恋愛はとても苦しいものになっていくんです。
なぜなら、そのとき、あなたの心の幸せは、相手の変化次第になってしまうからなんですよ。
彼が変わってくれるかどうか、その一点に、あなたの毎日が振り回されてしまう。
『まだ変わらない』『今日もダメだった』と、いつしか相手を見張るような気持ちになってしまうんですね。
そして本当にぶつかっているのは、彼の結婚観そのものではなく、『相手を変えようとする自分』と『変わらない現実』との間なんです。
人は、他人の力で、根っこから変えられるものではありません。
変わるとしたら、それは彼自身が、心の底から『変わりたい』と思えたときだけなんですね。
外から誰かが押したり、急かしたりして、動かせるものではないんですよ。
だからこそ、もしそれでも待つのであれば、『変わってくれること』を条件にしない待ち方をしてほしいんです。
変わってくれたら嬉しい、でも今のこの人のままでも、一緒にいたい。
そう思えるかどうかを、そっと自分の胸に聞いてみてくださいね。
その答えは、彼の中ではなく、あなたの中にしかないものですから。
これを読んでくださっている、誰かの気持ちが変わるのを、じっと待ち続けているあなたへ。
待つこと自体が、悪いわけではないんですよ。
ただ、その待つ時間が、あなた自身をすり減らすものになっていないか、どうか一度だけ、立ち止まってみてください。
あなたの幸せは、誰かを変えた先にあるのではなく、あなたが『これでいい』と選べた場所にあるんです。
焦らなくて、大丈夫ですからね。
あなたには、あなたを大切にしてくれる人と、穏やかに笑い合える未来が、ちゃんとありますから。