48歳の女性です。テレビを見ている時や夕食を作っている時、急に涙が溢れてきます。悲しいというより、心が勝手に震えている感じです。
夫に「どうしたの?」と聞かれても理由がわからず答えられません。精神的に病んでしまったのでしょうか。更年期って、こんなに心が不安定になるものですか。
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急に涙が溢れて止まらなくなります。更年期で病んでしまったのでしょうか(40代女性)
相談内容の要約
- テレビ視聴中や夕食作りなど日常のふとした瞬間に急に涙が溢れてくる
- 悲しいわけではなく心が勝手に震える感覚で夫にも理由を説明できない
- 精神的に病んだのか更年期のせいなのか分からず不安を抱えている
Q
ご自身で「更年期だから」と捉えられているようですが、もし自己判断で「私は更年期なんだ」と決めつけていらっしゃるようでしたら、まずは一度、病院で健康診断や更年期の検査を受けられてみても良いかもしれませんね。
その上でお伝えしたいのですが、心が勝手に動いて涙が出るというのは、実はごく当たり前のことなんです。
ご相談者様は、とても真面目で頑張り屋さんな方なのかもしれませんね。だからこそ、「いつも心は落ち着いてこうあるべき」「泣く理由がないのに泣くなんておかしい」というお気持ちが強いのではないでしょうか。
ですが、私たちは自然の中に生きていますから、心身にいろいろな反応が起きたり、説明のつかない感情が湧き上がったりするのは、ごく自然で当たり前のことなんですよ。その反応や感情に決して間違いはありません。
ですから、「自分はおかしくなってしまったのか」と不安になるのではなく、湧き上がる感情を優しく受け止めてあげてみてください。更年期かどうかはともかく、ご自身の健やかな体の変化として、どうかご自身を慈しみながらお過ごしくださいね。
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たま先生のプロフィール
たま先生(中森 万美子)
「たま お悩み相談室」代表カウンセラー

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「心が勝手に動くのは当たり前のこと」「感情に間違いはない」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、理由のない涙は「頭(思考)で抑え込んでいた感情が、限界を迎えて溢れ出しているサイン」だからなんです。
この記事を読んでくださっている方の中にも、ふとした瞬間に涙が止まらなくなったり、理由もなく心が揺れて「私、病んでしまったのかな」と不安に思っている方は多くいらっしゃると思います。特に40代、50代の女性は、ホルモンバランスの変化に加えて、妻として、母として、社会人として「ちゃんとしなきゃ」と気を張る場面が多いため、無意識のうちに自分の本当の感情を後回しにしてしまいがちです。
「悲しい理由がないのに泣くのはおかしい」と自分を責めないでくださいね。涙は、心がこれ以上パンクしないように見えない圧力を外へ逃がしてくれている、とても優秀な心の安全装置なのです。
涙が出たときは、「あぁ、私、今までいっぱい我慢して気を張っていたんだな」「お疲れ様、私」と、ただただご自身の肩を優しく撫でてあげてください。「こうあるべき」という真面目な鎧を少しだけ脱いで、揺れ動く自分にそっとマルを出してあげること。それが、年齢や環境の変化とともに移り変わる心と体を、穏やかに乗りこなしていく一番の秘訣ですよ。