50代の女性です。11歳の息子と、夫との関係で悩んでいます。
息子は小さい頃から、些細なことで癇癪を起こし、物に当たったり、暴言を吐いたりします。夫も同じような傾向があって、共感力がなく、私や息子を否定し続ける、いわゆるモラハラ夫です。
私自身、1年間カウンセリングに通って息子への接し方を学びましたが、もうお手上げの状態です。
発達障害を疑って医療機関にも行きましたが、「学校では問題なくやっているから」と、それ以上の検査はしてもらえず、「発達障害だからなんなの?」と、まともに取り合ってもらえませんでした。
その上、夫は自分勝手な振る舞いで息子に心無い言葉を向け、息子をさらに怒らせてしまうんです。
離婚も考えていますが、息子は「お父さんと離れて暮らしたくない」と泣いて嫌がります。
私も完璧な母親ではなく、うまく育てられません。家庭からは笑顔が消え、毎日がお葬式のような最低な気分です。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「別の医療機関や子育て支援窓口に」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、ご相談者様お一人で抱え込まない状況を作るのが何より大切だからなんです。
癇癪を起こすお子さんを支えながら、モラハラ気質のご主人にも対応しなくてはいけない。それを毎日、何年も続けるというのは、本当に過酷なことなんですよ。
「お手上げ」だと感じてしまうのは、決して母親として失格だからではなくて、お一人で抱える限界をとっくに超えているからなんです。
ですから、まずは「自分一人で何とかしなくちゃ」という荷物を、少しずつ専門家や支援機関に分けて持ってもらってください。
子育て支援窓口、発達障害の親の会、スクールカウンセラー、自治体の家庭相談員――頼れる場所は、思っているよりもたくさんあるんですよ。
そして、離婚の問題についても、ひとつ覚えておいていただきたいことがあります。
息子さんが「お父さんと離れたくない」と泣くのは、必ずしも「父親が大好きだから」とは限らないんです。
子どもにとって、現状を変えることはとても怖いことなんですよ。たとえ今の家庭が苦しい場所であっても、知らない未来よりは、知っている苦しさのほうがマシだと感じてしまうことがあるんです。
ですから、息子さんの「離れたくない」という言葉を、そのまま「離婚してはいけない理由」として受け取らないでくださいね。
これを読んでくださっている、家庭の中で「お葬式のような気分」を抱えているあなたへ。
笑顔が消えた家庭の中で、いちばん削られているのは、お母さんであるあなた自身です。
お母さんが心と体を壊してしまったら、お子さんを守ることもできなくなってしまいます。
「子どものために」と考える時こそ、まずは「私自身が、これからもこの家庭で立ち続けられるか」を、いちばんに問うてあげてくださいね。
あなたの幸せは、決して後回しにしていいものではないんですよ。