60代の女性です。
昔から義母に対しては憎悪しかなく、夫にも常にイライラしながら毎日を過ごしてきました。
その長年のストレスからか、肺がんになってしまったんです。
身体的にも精神的にも本当に辛く、どうしても気持ちの切り替えができません。
この苦しい状態から抜け出すために、どうかアドバイスをお願いいたします。
最終更新日:
60代の女性です。
昔から義母に対しては憎悪しかなく、夫にも常にイライラしながら毎日を過ごしてきました。
その長年のストレスからか、肺がんになってしまったんです。
身体的にも精神的にも本当に辛く、どうしても気持ちの切り替えができません。
この苦しい状態から抜け出すために、どうかアドバイスをお願いいたします。
ご病気、本当に大変でしたね。
まずは何よりも、お体を大事になさってくださいね。
今回の件なんですけれど――もしご相談者様が「この病気は、家族のせいで起きたんだ」と思い続けてしまうと、これから先もずっと辛い状態が続いてしまうのではないでしょうか。
そこでなんですが、病気になるまで我慢されてきたご自分自身を、まずちゃんと労わってあげていただきたいんです。
誰かのせいで苦しいのではなくて、「イライラして、憎悪を持って、私を苦しめてごめんね」と、ご自分の身体に、ちゃんと言ってあげてくださいね。
憎しみを持つこと、イライラを抱え続けること――それは結局、ご自分自身をいじめてしまっていることでもあるんですよ。
そのことに気づいていただいたうえで、これから先、ご家族のことをどう見ていくのか、ご一緒に少しずつ考えていきましょうね。
どうぞお大事になさってください。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「自分の身体にごめんねと言ってあげてください」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとしてとても深いお話だからなんです。
私たちは、誰かに対する怒りや憎悪を抱えていると、それを「相手にぶつけている」ように感じます。
でも実際には、怒りや憎しみが体の中で渦巻いている時間、いちばん消耗しているのはご自分の身体なんですよ。血圧が上がり、呼吸が浅くなり、ホルモンバランスも乱れていきます。
ご相談者様が「ストレスで肺がんになった」と感じていらっしゃるのは、決して大げさな感覚ではないんですね。
だからこそ、まずいちばんに大切にしてあげたいのは、「相手をどうするか」ではなくて、「これまで耐え続けてきたご自分の身体」なんです。
「ごめんね」「ありがとう」「よく頑張ってきたね」――そう自分自身に声をかけることは、決して甘えではありません。
長年、誰よりも我慢して、誰よりも踏ん張ってきたご自分への、いちばん大事な労いの言葉なんですよ。
これを読んでくださっているあなたへ。
人を恨み続けることは、相手を罰しているように見えて、実は、いちばん罰しているのはご自分なんです。
「許す」必要はありません。でも「手放す」ことはできるんですよ。
「あの人のせいで」と握りしめていたものをそっと地面に置いて、その手で、ご自分の胸を優しくさすってあげてくださいね。
これからの時間は、誰のためでもなく、ご自分を大切にするための時間です。
どうかご自分の身体に「ごめんね」と「ありがとう」を伝えながら、ゆっくり、ご自分のための日々を過ごしてくださいね。