40代の女性です。小6の長男のことで悩んでいます。子供は3人います。最近思春期に入ったのか、とてもイライラしており、ゲームで負けたり、宿題を間違えたり、少しでも思い通りにいかないと「ふざけんな!死ね、ウザイ!」と怒鳴り、テーブルや物をバンバン叩きます。
我が家は一昨年、主人が病気で急死しています。当時、長男は小4でした。人が死ぬということの辛さや悲しさは身をもって知っているはずです。「死ねという言葉は良くない。言霊は大事だよ」と何度も何度も伝えていますが、全く響かず、下の子達も真似をするようになってしまいました。
死の重みを知っているはずの彼が、なぜこんな最悪の言葉を連発するのでしょうか。どうしたら言わなくなってくれるのか、アドバイスをお願いします。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「死を軽んじているのではなく、重たすぎるから振り払いたいのかもしれない」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、人間は抱えきれないほどの強い恐怖や悲しみを感じた時、それをごまかすために真逆の行動をとることがあるからです。
心理学では「防衛機制」と呼ばれるものですが、お父様を突然亡くされたという経験は、当時小学4年生だった長男くんにとって、言葉では表現できないほど圧倒的な出来事だったはずです。心の中に渦巻く「また誰かいなくなったらどうしよう」「死ぬのが怖い」という不安に押しつぶされそうになっているからこそ、「死ね」という強い言葉をあえて使うことで、その恐怖をコントロールしようとしている、あるいは強がって見せている状態なのだと考えられます。
この記事を読んでいる方の中にも、お子さんの激しい暴言や理解できない行動に傷つき、悩んでいる方がいらっしゃるかもしれませんね。
そんな時に意識していただきたいポイントは、表面的な「言葉」だけを正そうとするのではなく、その奥にある「本当の感情」に目を向けてあげることです。「そんな言葉を使っちゃダメ!」と否定するのではなく、「あなたは今、何かに傷ついているんだね」「本当は不安なんだね」と、心の底にあるSOSを汲み取ってあげてください。
子供は、自分の本当の気持ち(恐怖や寂しさ)を親が理解して受け止めてくれたと感じた時、初めて安心し、尖った言葉を使う必要がなくなっていきます。すぐに変化は見えないかもしれませんが、「私はあなたの味方だよ」「一緒に生きていこうね」という温かいメッセージを伝え続けることが、子供の心を癒す一番の特効薬になるのです。お母さんご自身の心も労わりながら、少しずつお子さんの心に寄り添ってあげてくださいね。