40代の女性です。通信制高校に通う高校2年生の息子がいます。発達の特性(ASD、ADHD)があり、食へのこだわりが強く冷凍食品などは食べません。家にいる時間が長いのですが、昼食の準備が大変です。
私が外食する時も全てお皿に盛り付け、温めてから出かけます。自分で温めて食べてと言っても食べません。お金を置いて「好きなものを買って」と言っても、めんどくさがって買いに行きません。
息子はとても細いので、食べないでさらに痩せるのが怖くて、結局私が過保護に全て用意してしまいます。もう高校生なのにお腹が空いても自分で動こうとしない息子。私が手放したら彼は餓死するのではないかと不安でやめられません。

たま先生の解説
心理のポイント
お子さんが食事をとらずに痩せていく姿を見るのは、親として本当に胸が締め付けられるような恐怖と不安を感じますよね。つい全てを準備してしまうお気持ち、痛いほどよくわかります。
私が先ほど「先回りして用意しないようにする時期」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、親子間の「境界線(バウンダリー)」を引くことが、お互いの自立のために必要不可欠だからなんです。
心理学では、アドラーの「課題の分離」という考え方があります。「お腹が空いたから食べる」というのは、本来息子さん自身が解決すべき「本人の課題」です。そこにお母様が愛情ゆえに先回りして手を貸しすぎてしまうと、息子さんは「自分で空腹を感じて、自分で行動する」という成長の機会を失ってしまいます。「餓死してしまうのでは」という強い不安は、見方を変えれば「私がコントロールしなければこの子は生きていけない」という、お母様ご自身の不安の表れでもあるんですね。
この記事を読んでくださっているあなたも、お子さんや大切な家族が心配で、つい相手の領域に踏み込んでお世話をしすぎてしまうことはありませんか?
「手放す」ということは、決して「見捨てる」ことではありません。「この子には生きる力がある」と信じて、温かく見守ることこそが、本当の意味でのサポートになります。まずは1食分だけ準備を休んでみるなど、ご自身の不安を少しずつ手放す練習をしてみてくださいね。あなたが先回りをやめれば、お子さんも必ず自分の力で動き始めますよ。