40代の女性です。昨年亡くなった姉はシングルマザーで中学生の娘がいます。私の姪です。今は私の両親が育てています。先日実家に帰り、姪を誘って映画に行きました。その帰り道です。
姪がタブレットを欲しがっていると聞いていたので買ってあげることにしました。せっかくならと最新の機種を勧めました。しかし、姪は一番安いモデルを手に取り「欲しいのはこれだから」と言います。私は笑いながら「おばちゃんお金持ちだから高い方買ってあげるよ」と言いました。でも彼女は首を横に振るだけです。
帰り道、涙がこぼれました。あの子は大人に気を使っている。欲しいものを欲しいと言えない。母親を亡くし、祖父母に育てられる中で自分の欲望を殺す術を覚えてしまった。この子のために私は何をしてやればいいですか。

たま先生の解説
心理のポイント
今回、私がご相談者様に「親の代わりになる努力、絶対的な味方になる覚悟を決めてみては」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、子供は自分を守ってくれる一番の存在(愛着対象)を失うと、無意識のうちに「周りに負担をかけないように」「いい子でいなければ居場所がなくなってしまう」という強い防衛本能を働かせるからです。
姪御さんが一番安いタブレットを選んだのは、単なる遠慮ではなく、過酷な現実を生き抜くために身につけた「自分の感情を抑圧する」という心のサバイバル術なのです。そんな時、「遠慮しなくていいのよ」と無理に本音を引き出そうとするよりも、「私はいつでも、どんなあなたでも受け止めるよ」という『安全基地』になってあげることが何よりも重要です。
この記事を読んでくださっている方の中にも、身近な子供や大切な人が、無理をして感情を押し殺している姿に胸を痛めている方がいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、すぐに相手の態度を変えようとするのではなく、まずはあなたが「揺るがない味方でいる」という姿勢を時間をかけて見せ続けてあげてください。言葉で直接言わなくても、「この人は私の存在そのものを認めてくれている」という安心感が心に積み重なった時、人は少しずつ本来の無邪気な欲求を出せるようになっていきます。焦らず、ゆっくりと時間をかけて、温かい愛情の土台を築いていってあげてくださいね。