結論
気分の落ち込みが続いているとき、それはあなたの心が「がんばりすぎているよ」と教えてくれているサインです。まずは、自分を責めずに今の状態に気づくことから始めてみましょう。
対策
①休むことに罪悪感を持たない
②感情を否定せず、受け止めてみる
③原因がわからなくても「疲れているかも」と認めてあげる
④思考と感情をノートに書いてみる
⑤無理に前向きにならなくてもいい
⑥話せる場所・人を一つだけ持つ
⑦自分をいたわる習慣を日常に取り入れる
「なんだか何もやる気が出ない」「理由はないのに気分が沈む」
そんなふうに感じているあなたへ。毎日を一生懸命過ごしているからこそ、ふとしたときに心がついてこなくなることがあります。

たま夫婦のお悩み相談室を運営している代表の、たまです。これまでたくさんの方のお話を伺う中で、「なんとなく気分が落ちてつらい」「理由がわからないまま、涙が出る」という声を多く受け取ってきました。
家族のことを思ってがんばっている方ほど、自分の気持ちを後回しにしてしまいがちです。だからこそ、この記事では“気分の落ち込み”の背景にあるものをやさしく整理しながら、あなたの心をゆるめていくためのヒントを、丁寧にお伝えしていきたいと思っています。
調整用テキスト
気分の落ち込みの原因として考えられる5つのこと
- 「気分が沈む」
- 「やる気が出ない」
- 「泣きたい気分になる」
そんなとき、原因がはっきりしないままだと、余計に不安になることもありますよね。
でも、少しずつ心の奥を見つめていくと、気分の落ち込みの背景にはいくつかの共通する“心のサイン”が見えてくることがあります。
ここでは、たまがよく受け取るご相談をもとに、あなたにも当てはまるかもしれない原因を5つにまとめてご紹介します。「これは私かも」と思えるものがあれば、そこからゆっくり向き合ってみてくださいね。
原因1|疲れが溜まっているのに休めていない
体は疲れているのに、家事や仕事、子どものこと…毎日やることが多すぎて、「疲れた」と感じることすら後回しにしていませんか?
本当はもうヘトヘトなのに、「まだがんばれる」「もっとやらなきゃ」と無理を重ねていると、心と体がちぐはぐなまま、気分の落ち込みがじわじわと深くなっていくことがあります。
ちゃんと休んでいないと、自分でも気づかないうちに感情が不安定になったり、涙もろくなったり、突然気力が切れてしまうことも。
まずは「何もしない日」を、予定に入れてみてください。心を回復させるための時間は、あなたにとって“最優先の予定”です。

忙しさの中で、「疲れた」とさえ言えない日々を過ごしてきたあなた。本当によくここまでがんばってこられましたね。休むことは甘えじゃありません。あなたの心と体を守る、大切な選択です。今日だけでも、「がんばらない時間」を、自分にゆるしてあげてくださいね。
原因2|感情を無理に抑えてきた
怒りや悲しみ、不安や寂しさ――
本当はたくさんの気持ちがあるのに、「こんなことでイライラしちゃダメ」「泣いても仕方ない」と、いつも自分の感情にフタをしてきていませんか?
気持ちを抑え込むクセが続くと、心はどんどん行き場を失って、沈黙の中で苦しくなっていきます。そしてあるとき、ちょっとしたきっかけで、涙や無気力という形になってあふれ出すことも。
感情は感じてもいいもの。「今はつらい」「さみしい」と思ったなら、まずはその気持ちにそっと気づいてあげてください。
吐き出せないときは、ノートに書く、誰かに一言だけ伝えてみる――
できる範囲で“心の声”に耳を傾けていきましょう。

これまでずっと、自分の気持ちを後まわしにしてきたあなた。感じないふりをしてきた分だけ、心の奥ではたくさんの想いががんばってくれていたんですね。涙が出るときは、「ちゃんと感じていたんだね」と、やさしく気づいてあげてください。感情は、あなたの味方です。
原因3|自分を責める思考グセがある
何かうまくいかないことがあると、すぐに「私のせいかも」と思ってしまう。周りに責められたわけでもないのに、「もっとちゃんとすればよかった」「私が足りないからだ」と、気づけば自分にばかり矢印を向けていませんか?
こうした“自分を責める思考グセ”は、長い時間をかけて染みついたもの。それは、まじめで責任感が強いあなたの証でもあります。
でも、いつも自分にばかり厳しくしていると、心はだんだんと「安心」や「自信」を感じられなくなってしまいます。
ひとつ失敗しても、できなかった日があっても、それはあなたのすべてを否定する理由にはなりません。「自分をゆるす練習」を、今日から少しずつ始めてみませんか?

自分を責める癖があるあなたは、誰よりもがんばり屋さんなのだと思います。でも、あなたの中の“やさしさ”は、自分にも向けてあげていいんですよ。「それでも私はよくやってる」って、たまには自分に言ってあげてくださいね。
原因4|「がんばらなきゃ」が日常になっている
気がつけば毎日、「がんばらなきゃ」が口ぐせになっていませんか?
朝から晩まで家事や育児、仕事に追われて、立ち止まる時間もなく、“がんばること”が習慣になっていると、心は知らないうちに疲弊してしまいます。
まじめで責任感が強い人ほど、「私はまだできる」「もっとやらないと」と、自分にムチを打つような気持ちで日々を過ごしがちです。でも、ずっと走り続けていたら、誰だって息切れします。
“がんばる”のではなく、“がんばらなくていい時間”を、あなた自身があなたにプレゼントしてあげてください。ほんの5分でも、自分のために手を止める時間が、心をふっと緩めてくれます。

がんばるのが当たり前になっているあなたへ。今のあなたには「十分にがんばっているよ」と声をかけてくれる存在が必要です。今日だけでも、がんばらないことを選んでもいい。その選択は、あなたを弱くするどころか、守ってくれる力になります。
原因5|パートナーや家族と気持ちがすれ違っている
- 「なんでわかってくれないの?」
- 「話しても通じない気がする」
そんなふうに、パートナーや家族との会話の中で、モヤモヤや寂しさを感じることはありませんか?
毎日を一緒に過ごしているはずなのに、心の距離だけが少しずつ開いていく。この“すれ違い”が続くと、自分の気持ちを誰にも共有できない孤独感が、気分の落ち込みにつながることがあります。
- 小さな言葉のズレ
- 生活リズムの違い
- 価値観の違い
それ自体はどの家庭にもあるものですが、ひとつひとつを飲み込んでいくうちに、「私ばっかり我慢してる」と感じてしまうこともありますよね。
まずは、「全部を伝えなきゃ」ではなく、ひと言でも「今ちょっとつらいかも」と伝えることから。それだけで、心のドアは少し開いていきます。

伝わらないと感じるたびに、あなたの心はきっと、少しずつ疲れてしまっていたんですね。でも、すれ違いは“終わり”ではなく、“気づくきっかけ”になることもあります。どうか、「わかってもらえなかった自分」を責めずにいてくださいね。その気持ちがあるあなたは、ちゃんと大切にしたい想いを持っている証です。
気分の落ち込みが続くときの7つの対処法
「どうしてこんなに気分が沈むんだろう…」
そんなふうに感じながらも、がんばって日常をこなしているあなたへ。
気分の落ち込みをゼロにすることは難しくても、少しでもやわらげて、呼吸をしやすくする方法はきっとあります。
ここでは、今日から無理なく始められる対処法を7つご紹介します。
「全部はできなくても、これならやってみたいかも」――
そんな一つが見つかれば、それだけで心は少し軽くなっていきますよ。
1. あえて“なにもしない時間”を予定に入れる
落ち込んでいるときほど、「元気にならなきゃ」「ちゃんと動かなきゃ」と思ってしまうもの。でも、本当に心が疲れているときは、動くこと自体がエネルギーを消耗させてしまうことがあります。
そんなときは、“何かをする”ことよりも、“何もしない”時間を意識的に予定に入れてみてください。予定表に「何もしない時間」と書き込むだけでもOKです。
何もしないことは、怠けではなく“回復”です。あなたがゆっくり呼吸を取り戻せる時間を、どうかちゃんとスケジュールに入れてあげてくださいね。
2. 気分を日記やメモに書き出して整理する
気分が沈んでいるとき、頭の中はモヤモヤでいっぱいになっていませんか?
- 「何がつらいのかわからない」
- 「考えすぎて余計に苦しくなる」
そんなときこそ、気持ちを“書き出す”という方法が心の整理にとても役立ちます。
難しく考えなくて大丈夫です。ノートやスマホのメモに、「なんとなくしんどい」「今日は外に出たくなかった」など、思いつくままに書いてみてください。
書くことで、自分の気持ちと少し距離が取れて、「私、こんなふうに感じてたんだな」とやさしく気づけることがあります。
誰にも見せなくていい、あなたのためだけのノート。それは、あなたの心を守ってくれる小さな避難所になります。
3. 外に出る or 太陽の光を浴びる
気分が落ち込んでいるときは、外に出るのも億劫に感じてしまうことがありますよね。
- 「着替えるのもしんどい」
- 「人に会うのが怖い」
そんな日は、無理に出かけようとしなくても大丈夫です。
でも、カーテンを開けて、太陽の光を浴びるだけでも、心は少し整っていくと言われています。陽の光には、セロトニン(幸せホルモン)の分泌を促す働きがあり、気持ちを安定させたり、ゆっくり前を向かせてくれる力があります。
お天気のいい日は、5分だけでもベランダや玄関の外に出てみる。顔や手に光を感じるだけでも、ほんの少し気分が変わるかもしれません。
心が重たい日は、光を浴びることを「今日のひとつだけやること」にしてみてくださいね。
4. 小さな達成感を意識的に積み重ねる
気分が落ち込んでいるときは、「何もできていない」「今日もダメだった」そんなふうに、自分を責める言葉が頭の中に浮かんできやすくなりますよね。
でも、そんな日にもきっと、小さな「できたこと」はあるはずです。
- 「布団から出られた」
- 「ご飯を食べられた」
- 「洗濯物をたためた」
どんなにささやかでも、それは立派な“行動”であり、“前進”です。
1日の終わりに、ノートやスマホに「今日できたこと」を3つだけ書いてみてください。それだけで、「自分は思っているよりちゃんとやれている」と、少しずつ自己肯定感が戻ってきます。
できなかったことより、できたことに目を向ける習慣を、少しずつ育てていきましょう。
5. 「今日は○○だけやればOK」とハードルを下げる
気分が落ちているときほど、「ちゃんとやらなきゃ」「もっと動かなきゃ」と焦ってしまい、結局どれも手につかなくて、落ち込んでしまう…そんな日、ありませんか?
そんなときは、やることのハードルを“うんと低くする”ことが、心を守るコツです。
- 「今日は食器を洗えたらOK」
- 「洗濯物を取り込めたら合格」
1つだけ、最低限の“できたらいいな”を決めておくことで、気持ちのプレッシャーがぐっと軽くなります。
その1つができたら、自分に「よくやったね」と声をかけてあげてください。たとえそれ以外に何もできなくても、それで充分なんです。完璧を目指すより、今日は“最小の自信”を大切にしてみてくださいね。
6. 信頼できる人に5分だけ話してみる
気分が落ちているとき、「誰かに話したほうがいい」と思っても、「迷惑をかけそう」「何をどう話せばいいかわからない」そんな気持ちに押されて、結局何も言えずに終わってしまうことってありますよね。
でも、全部を話さなくても大丈夫です。
「ちょっとだけ話を聞いてもらっていい?」
そのひと言でいいんです。
5分だけ、話す時間をもらってみましょう。「最近なんとなく元気が出なくて」「朝がつらい」そんなぼんやりした気持ちでも、誰かに声に出すだけで、心が少し整理されます。
信頼できる相手がいるなら、勇気を出して短く声をかけてみてください。話せることは、あなたの中に“まだエネルギーがある”というサインです。
7. 話せないときは、相談できる窓口を調べておく
「誰かに話すのがいいのはわかってる。でも、それがいちばん難しい」
そう感じるときは、無理に誰かに打ち明けようとしなくても大丈夫です。話せる気持ちになっていないときに無理に話そうとすると、かえって心が疲れてしまいます。
でも、いざというときのために“相談できる場所を知っておく”ことは、とても大切です。自分に合った窓口やサポート先、カウンセリングサービスなどを事前に調べておくだけで、「行き場がある」という安心感が、心の支えになります。
話す準備が整ってからで構いません。まずは、“話すことを選べる場所”を、静かに用意しておいてくださいね。相談することは、弱さではなく、あなたが自分を守るための大切な力です。
たま夫婦のお悩み相談室では、夫婦のお悩み以外の相談も受け付けています。
気分の落ち込みを放置するとどうなる?
気分が落ちているとき、つい「きっとそのうち元に戻るはず」とやり過ごしてしまうこともありますよね。忙しい毎日の中では、ゆっくり心のことを考える余裕もないかもしれません。
でも、気分の落ち込みが長く続いているときは、それを見過ごしてしまうことで、心にも体にも影響が出てしまうことがあります。
ここでは、放置してしまったときに起こりやすい4つのリスクをお伝えします。「思い当たることがあるかも」と感じた方は、どうか自分の心に、そっと目を向けてみてくださいね。
リスク1|感情の波に振り回されやすくなる
気分の落ち込みが続いていると、自分でも気づかないうちに、ちょっとした出来事でイライラしたり、急に涙が出たりと、感情の波に振り回されるようになってしまいます。
本当は大きなことではないのに、すごく傷ついたり、些細な言葉に過剰に反応してしまう。それは、心に余白がなくなっている状態なのです。
感情に振り回される日々が続くと、自己嫌悪や対人関係のストレスも増え、気分の落ち込みがさらに悪化してしまうこともあります。その前に、「ちょっと最近反応が激しいかも」と気づけるだけでも大きな一歩です。
リスク2|家族・パートナーとの距離が広がる
気分の落ち込みが続いているとき、身近な人との関わりすら負担に感じてしまうことがあります。
- 「今は話しかけないでほしい」
- 「ちゃんと向き合う余裕がない」
そんな気持ちが出てくるのは、決して悪いことではありません。
でも、それを言葉にできないまま黙ってしまうと、相手に誤解を与えてしまうことがあります。
- 「最近、冷たいな」
- 「避けられてる気がする」
お互いが本当の気持ちを知らないまま距離を取ってしまうことで、関係がぎくしゃくしてしまうことも。
家族やパートナーとの距離は、一度広がってしまうと、埋めるのに時間がかかることもあります。「今ちょっと気分が沈んでるだけ」と一言伝えるだけでも、心の距離はグッと縮まりますよ。
リスク3|無気力状態や自己否定が強くなる
気分の落ち込みが続くと、「やらなきゃいけない」と思っているのに、体が動かなくなってくることがあります。
- 家事が手につかない
- 好きだったことに興味が持てない
- 誰とも話したくない
そんなふうに、無気力の状態が続くと、自分を責める思考がどんどん強くなってしまいます。
- 「私はなんでこんなにダメなんだろう」
- 「こんな自分じゃ、誰にも必要とされない」
その声はとても静かに、でも確実に、心の中を曇らせていきます。
でも、何もできない日があっても大丈夫。できないことがある自分も、変わらず大切な存在です。少しの達成感や、小さな「できたこと」を見つけて、自分の中にある“生きる力”を取り戻していきましょう。
リスク4|睡眠・食欲・体調などにも影響が出る
気分の落ち込みが長く続いていると、心だけでなく、体のリズムにも変化が現れてくることがあります。
- 「なかなか寝つけない」
- 「寝ても疲れが取れない」
- 「食欲がわかない」
- 「甘いものばかり食べてしまう」
そんな体調の揺らぎは、心からのSOSが体を通して出ているサインかもしれません。
体と心はつながっていて、どちらかが崩れると、もう一方もバランスを崩しやすくなります。だからこそ、「気分の問題」と片づけず、体調の変化にもやさしく気づいてあげることが大切です。
体調が不安定なときは、生活リズムを整えるより先に、「今日はもう何もしない」と決めて、まず休むことを優先してあげてくださいね。
気分の落ち込みをやわらげるための考え方
気分の落ち込みがあるとき、すぐに何かを変えようとすると、かえって苦しくなってしまうことがあります。そんなときこそ大切なのは、「どうすれば立ち直れるか」ではなく、「今の自分をどう受け止めるか」という視点を持つことです。
ここでは、落ち込みを少しずつ和らげていくための、4つの考え方をご紹介します。
無理にポジティブにならなくても大丈夫。あなたのペースで、できるところから受け入れていきましょう。
考え方1|「落ち込む自分」もまるごと認める
気分が沈んでいるとき、「こんな自分じゃだめ」「もっと元気にならなきゃ」と思っていませんか?でも、落ち込むということは、あなたの心が「今は休みたい」と伝えてくれている自然な反応なんです。
調子のいい日があれば、そうじゃない日があって当然。無理に前を向こうとしなくても、「いまはちょっと疲れてるだけ」と受け止めてあげるだけで、心は少しずつ落ち着いていきます。
落ち込んでいるときのあなたも、責める必要はありません。むしろその気持ちに気づいてあげられたあなたは、もう回復の一歩を踏み出しているんです。
考え方2|「前向きにならなきゃ」を手放す
- 「前向きに考えよう」
- 「ポジティブにならなきゃ」
そんな言葉を、自分に言い聞かせていませんか?
でも、気分が落ち込んでいるときに前向きになろうとするのは、疲れている体にムチを打って走らせるようなものなんです。
前を向けない日があっても、それはあなたが弱いからじゃありません。心が「今は止まっていたい」と静かに訴えているだけ。
- 「前向きじゃなくてもいい」
- 「いまはこのままでいい」
そう思えるだけで、心はスッと力が抜けて、自然と次の一歩を踏み出せるようになります。
笑えない日があっても、動けない日があっても、それは回復のプロセスのひとつ。無理に上を向かなくても、心はゆっくり整っていきます。
考え方3|「疲れてるだけかも」と軽く受け止めてみる
気分が落ちているとき、「私はもうダメかもしれない」「どうしてこんなに弱いの?」と、つい重く深く考え込んでしまうことがありますよね。
でも、そんなときこそ、少し軽い言葉で自分をとらえてあげることがとても大切です。
- 「疲れてるだけかも」
- 「ちょっと休めば戻るかも」
そんなふうに受け止めてみると、心の重さが少しずつほぐれていきます。
実際、私たちの気分は、睡眠不足や天気、ホルモンバランス、些細な出来事にも影響を受けやすいもの。だから、落ち込んでいる=自分がダメになった、というわけではありません。
深刻になりすぎず、やさしい視点で「いまの自分」を見守ってあげてくださいね。
考え方4|自分にやさしい言葉をかけてあげる習慣をもつ
気分が落ち込んでいるときほど、私たちは自分にとても厳しい言葉を投げかけてしまいがちです。
- 「何やってるんだろう」
- 「こんな自分じゃだめだ」
でも、そうやって責めるたびに、心はますます疲れてしまいます。
そんなときこそ、意識的にやさしい言葉を自分にかける習慣を持ってみてください。
- 「今日はここまでがんばったね」
- 「しんどいのに、よく起きたね」
- 「ちゃんと生きてるだけでえらいよ」
たった一言でも、心はふっとゆるみます。
他人にはかけられるやさしい言葉を、自分にも向けてあげる。それは、落ち込んだ心をすこしずつ回復させていく、やさしくて力強いセルフケアになります。
まとめ|気分の落ち込みは、がんばってきた心からのサインです
理由もなく気分が沈んでしまう日、何をしてもやる気が出ない日――
そんな日があると、「どうしてこうなるんだろう」と自分を責めたくなることもあるかもしれません。
でも、気分の落ち込みは、あなたが弱いからではなく、がんばりすぎてきた心がそっと出しているサインです。
それに気づいて、立ち止まって、自分をいたわってあげること。それこそが、回復へのいちばんの近道です。
この記事でご紹介したのは、どれも小さなヒントばかりですが、どれかひとつでも「やってみようかな」と思えたことがあれば、それだけで十分です。
今日のあなたが、自分にやさしくできる時間を持てますように。そしてまた、少しずつ前を向ける日がやってきますように。心から、そう願っています。
気分が落ちる日は、そっと立ち寄ってくださいね
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
もしかすると、読み進めるだけでもエネルギーが必要だったかもしれません。
それでも、こうして自分の心と向き合おうとしているあなたは、もう立派に前を向いています。
たま夫婦のお悩み相談室では、「理由はわからないけど、つらい」「誰にも話せないけど、なんとかしたい」そんな声に、静かに寄り添える場をつくっています。
話さなくても、読むだけでも大丈夫。また気持ちが落ち込んだときは、思い出して、そっと立ち寄ってくださいね。