結論
理由もなく涙が出てくるとき、それは心が「もう限界かもしれない」と伝えようとしているサインです。まずは「泣いてしまう自分」を責めず、やさしく受け止めることから始めてみてください。
対策
①泣いてしまうときは、止めようとせず、そのまま泣く時間を確保してあげる
②原因がわからないまま泣けるときほど、「何がつらかったか」を紙に書き出してみる
③パートナーや家族に「最近よく泣いてしまうこと」を正直に共有する
④「弱いから泣くのではなく、がんばってきたから泣けるんだ」と視点を変えてみる
⑤気持ちが落ち着くまでは、情報や人との接触を減らして“心の余白”を増やす
「どうしてこんなに涙が出るの?」「泣く理由が自分でもわからない」
そんなふうに感じて、不安や戸惑いの中にいる方も少なくありません。
人前では笑顔でいられるのに、ひとりになると涙があふれてくる…。この記事は、そんなあなたに向けて書いています。

こんにちは、たま夫婦のお悩み相談室の「たま」です。これまで1,000件以上のご相談に寄り添ってきた中で、「涙が止まらない」という声は決してめずらしいものではありません。
この記事では、その涙の奥にある“気持ち”を、いっしょにやさしく見つめていきましょう。
調整用テキスト
涙が止まらないときに考えられる主な7つの原因
涙があふれて止まらなくなるとき、
それはあなたの心が「見てほしい」「気づいてほしい」と訴えているサインかもしれません。
ここでは、たくさんのご相談を通して見えてきた、
涙が止まらなくなる背景によくある7つの原因をご紹介します。
「自分はこれかもしれない」と思えるものがあれば、
そこからゆっくり、あなたの心と対話してみてくださいね。
原因1|感情を抑えすぎている
- 本当はつらいのに、笑ってみせる
- イライラしているのに、平気なふりをする
- 傷ついているのに、「そんなことない」と思い込む
そんなふうに、ずっと気持ちにフタをしてきたあなたの中に、静かに溜まってきたものはありませんか?
感情を抑え続けていると、ふとした瞬間に涙があふれてしまうことがあります。それは決して弱さではなく、「ちゃんと感じていた証拠」です。
涙が出るたびに、「私、がんばってたんだな」と気づいてあげてくださいね。まずはノートに、いま感じていることを一言でも書いてみると、少しずつ心の中が見えてくるかもしれません。

誰にも見せず、がまんしてきたあなたの想い。それが溢れてきただけなんです。泣くことは、あなたの心がやさしく呼吸を取り戻そうとしているサイン。涙が出たときは、自分にこう声をかけてみてください――「よくがんばってきたね」って。
原因2|眠れていない・体が疲れている
最近、ぐっすり眠れていますか?
夜中に何度も目が覚めたり、朝起きても疲れが取れていなかったり…。そんな日が続いていると、心の余裕がどんどん削られてしまいます。
睡眠は、気持ちを整えるためにもとても大切な時間。眠れない状態が続くと、感情のブレーキがききにくくなり、普段なら我慢できることにも涙が出たり、落ち込んでしまったりするんです。
だからこそ、心のケアにはまず“体を休めること”がとても大切。スマホを早めに手放す、ぬるめのお風呂にゆっくり入る、好きな香りの中で深呼吸する…。眠れなくても、「休むこと」を意識してあげてくださいね。

寝つけない夜、ひとりで涙がこぼれると、どこにも逃げ場がないような気持ちになりますよね。でも、あなたの心と体は「もう少しだけ休ませて」と、やさしく訴えているだけ。どうか今夜は、何も考えずに深く息をして、あたたかくして休んでくださいね。
原因3|自己否定や罪悪感が強い
- 「私なんて」
- 「どうせうまくいかない」
そんな言葉が、いつの間にか心の中に根を張っていませんか?
失敗したとき、誰かを傷つけた気がしたとき、自分に厳しい言葉を向けてしまう。そのたびに、心が少しずつすり減って、涙として表に出てくることがあります。
自己否定や罪悪感は、あなたのまじめさや優しさの裏返しでもあります。でも、あなたを責めているのは、他の誰でもなく“あなた自身”。気づかないうちに自分をいちばん苦しめていることもあるんです。
「できなかったこと」よりも、「がんばっていた自分」を見つめ直してあげてください。泣いたあとには、責める代わりに「それでも私、今日もちゃんと生きてたよ」と声をかけてみてくださいね。

あなたが感じている罪悪感や後悔は、それだけ大切なものを守りたかったから。失敗も間違いも、「ちゃんと向き合ってきた証」です。どうか今日だけは、自分にいちばんやさしい言葉をかけてあげてくださいね。
原因4|誰にも本音を言えていない
周りからは「しっかりしてるね」「いつも笑顔だよね」と言われるけれど、本当は心の中で泣きたくなるほどつらい――そんな毎日を過ごしていませんか?
自分の気持ちを飲み込んで、誰にも弱音を吐けないまま時間が経つと、本音を閉じ込めていた“心の奥”が、涙という形であふれてくることがあります。
「話したってどうせわかってもらえない」
「こんなこと言ったら引かれるかも」
そんな思いが、あなたの口をふさいでしまっていたのかもしれません。
でも、ほんの少しずつで大丈夫です。話すことが難しければ、書いてみる。声に出せなくても、誰かに気持ちを伝える手段はあります。

誰にも言えない気持ちを、ずっと抱えてきたんですね。本音を出せる場所がないって、とても孤独で、つらいことです。少しでも安心して言葉を出せそうな人、場所、形――どんなかたちでもいいので、“心を置ける場所”をひとつ持っていてくださいね。
原因5|人間関係に傷ついている
- 大切だと思っていた人に冷たい言葉をかけられた
- 信じていた相手に裏切られた
- 何気ないひと言に心を刺された
そんな経験が、まだ胸の奥に残っていませんか?
人間関係の中で受けた傷は、時間が経ってもふとした瞬間に痛みとなってよみがえります。その痛みをうまく言葉にできないまま我慢し続けると、感情が行き場をなくして、「理由もないのに涙が出る」という形で心が反応してしまうことがあるのです。
無理に許さなくていいし、忘れようとしなくてもかまいません。まずは、「傷ついた自分」がそこにいることを認めてあげることから始めてみてください。

傷ついた経験を抱えたまま、あなたは今日までよくがんばってこられましたね。その痛みを「たいしたことない」なんて思わなくて大丈夫。心に残っている小さなトゲを、誰にも急かされずにゆっくり抜いていけるよう、あなた自身にやさしくしてあげてくださいね。
原因6|プレ更年期・ホルモン変化の影響
- 「なんだか最近、理由もなくイライラする」
- 「涙もろくなった気がする」
そんな変化が、体調や気分に現れてきていませんか?
30代後半から40代にかけては、女性ホルモンのバランスが少しずつ変化し始める時期。プレ更年期と呼ばれるこの時期には、感情の浮き沈みや涙もろさが強く出ることがあります。
ホルモンの影響は目に見えないからこそ、「なんでこんなに涙が出るの?」と不安になりやすいもの。でも、それはあなたの心が弱くなったわけではありません。体が変化しているだけ。そしてその変化は、自然で正直なサインでもあるんです。

あなたの涙は、からだの声かもしれません。「感情が不安定なのは性格のせい」じゃないんです。体と心がつながっているからこそ、どちらもやさしくケアしていけたらいいですね。必要なら、婦人科など専門の場で相談してみることも、自分を大切にする選択です。
原因7|我慢しすぎてきた“積み重ね”
- 「これくらい我慢しなきゃ」
- 「言ったって仕方ない」
そんなふうに、何度も自分を後回しにしてきませんでしたか?
忙しさの中で、自分の気持ちよりも家族のこと、子どものこと、仕事のこと…。あなたが優先してきたものは、数えきれないほどあるはずです。
でも、我慢は目に見えない“ストレスの貯金”のようなもの。それが溜まりきってしまったとき、ふとしたきっかけで涙となってあふれてしまうのです。
心の奥にずっと置きっぱなしだった“しんどさ”に、そっと目を向けてみませんか?全部吐き出さなくてもいいから、「今はつらい」と認めることが、回復のはじまりです。

ずっとひとりでがんばってきたんですね。我慢してきたあなたの強さは、誰よりもすごいと思います。でももう、我慢だけで前に進まなくていいんです。今日だけでも、「がんばらなくてもいい私」をゆるしてあげてくださいね。
涙が止まらないときの7つの対処法
涙が出ることに理由があるときもあれば、理由が見つからないときもあります。でも、どちらであっても「泣いてしまう自分」を責める必要はありません。
ここでは、涙が止まらないときにすぐにできる7つの対処法をご紹介します。何かを「解決する」ためではなく、ただあなたが今、少し楽になれることを目的にしています。
全部をやる必要はありません。「これならできそう」と思えるものを、そっとひとつだけ試してみてくださいね。
1. 泣いてもいい場所・時間を自分に許す
「泣いてはいけない」「ちゃんとしなきゃ」と思うほど、涙が出ることに罪悪感を持ってしまいがちです。でも、泣くことは心のデトックス。感情があふれているだけで、あなたが壊れているわけではありません。
人に見られない場所、安心できる時間に、思いきり泣いてみる。たとえば、お風呂の中や車の中、寝る前の5分間でも構いません。「泣いてもいい」と許すことで、心はふっとゆるんでくれます。
2. 深呼吸とストレッチで呼吸を整える
涙が止まらなくなるとき、実は呼吸も浅く、速くなっていることが多いものです。気づかないうちに体もこわばり、緊張状態のまま感情が溢れてしまっているのです。
そんなときは、まず呼吸を整えてあげることが、気持ちを落ち着かせる第一歩になります。4秒かけて鼻から息を吸い、8秒かけて口から吐く。そのペースで2〜3回繰り返すだけでも、自律神経が整い、涙の勢いがゆるやかになります。
肩を回す、首を傾ける、背中を伸ばすなどの軽いストレッチを組み合わせると、体の緊張がほどけて、気持ちの緊張もほぐれていきます。
泣いている自分を責めるより先に、まず“呼吸”にやさしく意識を向けてみてください。
3. 頭の中を整理するためにノートに書く
涙が止まらないとき、頭の中はぐるぐると同じことを考えていたり、「なぜこんなに泣いているのか分からない」という混乱が起きていることもあります。そんなときこそ、頭の中の気持ちや考えを“書いて出す”ことがとても効果的です。
ノートでもスマホのメモでもOKです。箇条書きでも、文になっていなくてもかまいません。
- 今つらい
- 疲れてる
- 泣いてるだけ
そのままの言葉で大丈夫です。
書き出すことで、感情と少し距離が取れて、「自分は今こんなふうに思っていたんだ」と、客観的に気づけることもあります。
誰かに見せる必要はありません。自分のためだけの“安心ノート”を、今日から始めてみてください。
4. やらなきゃいけないことを一つ減らす
涙が止まらないとき、心の中には「ちゃんとやらなきゃ」がたくさん溜まっていることがあります。
- 掃除をしなきゃ
- 子どもの世話をしなきゃ
- 仕事もミスできない
がんばるほど、“やらなきゃ”が自分を押しつぶしていく感覚、ありませんか?
そんなときは、あえて「やらないこと」をひとつ決めてみるのがおすすめです。
- 今日は掃除をしない
- ご飯はお惣菜にする
- 返信は明日にする
どれでも構いません。
一つ手放すだけで、驚くほど心に余白が生まれます。そしてその余白が、涙を受け止めるスペースにもなります。
すべてを抱えようとしなくて大丈夫。「今日はこれだけやめていい」と、自分にやさしい選択肢を与えてあげてください。
5. 自分にやさしい言葉をかけてみる
涙が止まらないとき、私たちはつい「なんでこんなことで泣いてるの?」「情けないな…」と、自分を責める言葉を心の中で繰り返してしまいがちです。
でもいちばん苦しいときに、誰よりもあなたを傷つけてしまうのが“自分自身の言葉”になっていませんか?
そんなときこそ、自分にやさしい言葉をかける練習をしてみてください。
- 大丈夫だよ
- よくがんばってるよ
- 泣いてもいいよ
最初はぎこちなくても大丈夫。心にしみこむまで何度でも、声に出してもいいし、ノートに書いてもいい。
他の誰かを励ますように、自分にも同じやさしさを向けてあげてください。その言葉が、涙のあとに少しずつあなたを立ち上がらせてくれます。
6. 話せる人がいないときは“書いて伝える”練習をする
- 「誰かに話したいけど、話せる人がいない」
- 「言葉にするのがうまくできない」
そんなときは、話す代わりに“書くことで伝える”という方法を試してみてください。
ノートに気持ちを綴るのもいいし、LINEの下書きでもOK。自分に向けてでもいいから、「いま私はこんな気持ちです」と書く。声に出さなくても、書いた瞬間に気持ちは少し整理されます。
それを誰かに送る必要はありません。もし信頼できる相手がいるなら、書いたものをそのまま送るのもひとつの方法です。
「ちゃんと話せない自分」はダメなんじゃなくて、今はそういう状態なんだと認めてあげることが大切です。話すより書くほうが楽な日も、たくさんありますよ。
7. 専門家に話すことも「弱さ」ではなく「行動力」
- 「身近な人には話しにくい」
- 「心配をかけたくない」
- 「どう思われるか不安」
そう感じると、どんどん誰にも頼れなくなってしまいますよね。
そんなときは、身近な人ではなく“専門家に話す”という選択肢も、あなたを守るための手段のひとつです。
カウンセラーや相談窓口は、あなたの状況を否定せず、評価もしません。ただ話を聴いてくれる場所があるというだけで、心は少しずつ落ち着いていきます。
誰かに話すことは「弱さ」ではありません。自分を立て直そうとする、とても前向きな“行動力”なんです。
「こんなことで相談してもいいのかな」と思ったとしても、その“こんなこと”が、今のあなたにはとても大きな一歩かもしれません。
『たま夫婦のお悩み相談室』では夫婦のお悩み以外も相談できますよ。
涙が止まらない状態を放っておくとどうなる?
涙が出るのは、心が自分を守るために出してくれているサイン。でもそのサインを、「気のせい」「そのうち落ち着く」と見過ごしてしまうと、心の中にたまっている疲れや悲しみが、少しずつ大きくなってしまうことがあります。
ここでは、涙が止まらない状態を放置したときに起こりやすいリスクについて、いくつかご紹介します。「最近こういう状態が続いてるかも」と思った方は、どうか無理をせず、自分のための小さなケアを意識してあげてくださいね。
リスク1|心の不調が日常に影響しはじめる
涙が出る状態が長く続くと、少しずつ日常生活にも影響が出てきます。
- 家事や仕事の集中力が落ちる
- 外出するのが億劫になる
- 人と話すこと自体が苦痛になる
それはあなたが怠けているわけではなく、心が疲れて「少し休ませて」と訴えている状態なのです。無理に元気なふりをせず、「疲れているんだな」と気づいてあげることがとても大切です。
リスク2|眠れない・食べられない・笑えない状態が続く
感情が整理できないまま時間が経つと、次第に心と体のバランスが崩れてきます。
- 夜眠れなくなる
- 食欲がなくなる
- 何をしても笑えない
そんな状態が続いているときは、心のSOSがかなり大きくなっている証拠です。小さな違和感を見逃さず、「これ以上がんばらない」選択肢を持つことが必要です。
リスク3|夫婦関係や家族との距離が広がる
気持ちが不安定なときは、パートナーや家族との関わりもつい避けたくなることがあります。でも、会話が減ったり、感情をぶつけてしまうことが続くと、「どうせわかってもらえない」という気持ちが強くなり、関係の距離が広がってしまいます。
本音をすべて話さなくても、“黙ってそばにいる時間”でもいいので、関係を閉じきらない意識をもつことが大切です。
リスク4|「何も感じたくない」と感情が閉じてしまう
涙が出るのは、まだ心が反応している証。でも、それすら出なくなって「もう何も感じたくない」「何をしても虚しい」となったとき、感情そのものが閉じてしまうことがあります。
そうなると、自分が何を感じているのかさえ分からなくなり、毎日が“ただ過ぎていくだけ”の時間に変わってしまいます。
涙のうちに、心の声に気づけたあなたは、まだ回復への入り口に立てているということ。どうか、そのサインを見過ごさないであげてください。
涙の奥にある気持ちに気づくためのヒント
涙が出るとき、それはただの感情のあふれではなく、言葉にならなかった想いが「ここにいるよ」と姿を見せてくれている瞬間でもあります。
このパートでは、涙の奥にある気持ちをやさしく見つめていくための4つのヒントをお届けします。無理に掘り下げようとしなくても大丈夫。できる範囲で、あなたの心とそっと向き合ってみてくださいね。
ヒント1|今、あなたの心が本当に言いたいことは何?
涙が出るとき、私たちは「泣いてしまった」という事実にばかり気を取られがちです。でも、その奥にある“本当の声”に気づいてあげることが、心の整理には欠かせません。
- 「誰かにわかってほしかった」
- 「ずっと頑張ってきたのに気づいてもらえなかった」
- 「もう限界かも」
そんな想いが、あなたの中にそっと眠っているかもしれません。
ノートに「今、心が言いたいこと」を書いてみるのもおすすめです。それが言葉にならなくても、「泣けた=何かが溜まっていた」ことに気づいてあげるだけで、少し心がやわらぎます。
ヒント2|「泣く=悪いこと」という思い込みを手放す
- 「泣いてばかりでダメだな」
- 「しっかりしなきゃ」
- 「泣いたら迷惑かけちゃう」
そんなふうに、泣くことを“悪いこと”だと思い込んでいませんか?
でも実は、泣くことは「感じている証」「心がちゃんと働いている証拠」なんです。泣けるということは、それだけあなたが素直に生きているということ。心の奥にあった気持ちをちゃんと感じられている、すばらしい力でもあります。
涙は、あなたが壊れたサインではありません。むしろ、あなたの中にまだ大切にしたい気持ちがあるという証。
泣けた自分を責めるより、「いま私は大事な気持ちを感じてるんだ」と受け止めてあげてくださいね。
ヒント3|涙が出た瞬間にメモしてみる(きっかけを記録)
涙が出たとき、「どうして泣いたんだろう…?」と後になって考えても、うまく思い出せないことってありますよね。そのまま忘れてしまうと、何があなたの心を揺らしたのかに気づけず、同じようなつらさが繰り返されてしまうこともあります。
だからこそ、泣いた“その瞬間”の気持ちや状況を、少しだけメモに残してみるのがおすすめです。
- 誰かの言葉に反応した?
- 何か思い出した?
- 疲れがピークだった?
そうした小さなきっかけを書き留めるだけでも、自分の感情の傾向が見えてきます。
「記録する」という視点で涙を見ると、それは“ただの感情”ではなく、あなた自身を理解するヒントになります。
ヒント4|「泣いたあと」の自分にやさしい言葉をかけてみる
泣き終わったあと、心が少し軽くなっているようで、どこかぽっかり空いた気持ちになることはありませんか?そしてその直後に、「また泣いちゃった」「私ってダメだな」と、自分に厳しい言葉を向けてしまうことも。
でも本当は、泣いたあとこそが、心にいちばんやさしい言葉が必要なタイミングです。
- 「よくがんばってきたね」
- 「いまはそれでいいんだよ」
- 「泣けてよかったね」
そう声をかけてあげるだけで、あなたの心は少しずつ回復していきます。
誰かに言ってもらえなかった言葉を、今日は自分自身が自分にあげてみてください。泣いた自分を責めずに、いたわってあげることが、次の一歩につながっていきます。
まとめ|涙が出るのは、あなたが大切なものを守ってきた証
涙が止まらないとき、私たちは「弱くなったのかな」「おかしくなったのかな」と不安になることがあります。でも、涙は壊れたサインではありません。むしろ、それまであなたがどれだけがんばってきたか、どれだけ自分の気持ちを抱えてきたかの“証”なのです。
涙は、心があなたに向けて出してくれているメッセージ。だからこそ、無理に止めようとせず、ただその気持ちに気づいてあげることが大切です。
この記事を読みながら、「これ、私かも」と感じたあなたへ。どうか、今日から少しずつでも、涙の奥にある気持ちをやさしく抱きしめてあげてくださいね。
涙が出るあなたも、大切なあなたの一部です。
涙の奥にある気持ちも、ひとりで抱えなくて大丈夫です
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。涙が出るということは、あなたの心が「少し立ち止まって」とやさしく声をかけてくれている証です。
たま夫婦のお悩み相談室では、言葉にならないモヤモヤや、誰にも言えない気持ちにも、そっと寄り添う時間を大切にしています。
話すことが苦手でも、読んでいるだけでも大丈夫です。気持ちがふっとやわらぐタイミングが来たら、また立ち寄ってくださいね。