毎日頑張る女性の皆さん、こんな不調を感じていませんか?
- 「なんだか最近、わけもなく不安になる」
- 「肌や髪がパサついて、鏡を見るのが憂鬱」
- 「手足が冷えて、夜なかなか眠れない」
病院の検査では「異常なし」と言われるけれど、なんとなく辛い…。
もしかするとそれは、東洋医学でいう「血(けつ)」のバランスが乱れているサインかもしれません。
今回は、女性の美と健康、そしてメンタルを支える「血」について、東洋医学の視点から分かりやすく解説します。
自分の体質を知って、心も体も軽やかに整えていきましょう。
中森万美子鍼灸院 院長
鍼灸師・心理カウンセラー。「心身一如」を掲げ、東洋医学(体)と心理学(心)の両面から、40代以降の更年期・自律神経の悩みに寄り添う。
FM845パーソナリティや歌手としても活動し、その声と人柄はSNS総フォロワー4万人超に支持されている。著書『40歳からの幸せの法則』。

- 1. 東洋医学における「血(けつ)」とは?西洋医学の血液との決定的な違い
- 1.1. 「血」は全身に栄養を運び、精神(メンタル)を安定させる物質
- 1.2. 血・気・津液(水)の相互関係とバランスの重要性
- 2. あなたの「血」の状態は?3つのタイプ別不調チェックと原因
- 2.1. 【血虚(けっきょ)】血が不足して心が不安になるタイプ
- 2.2. 【瘀血(おけつ)】血がドロドロで滞っているタイプ
- 2.3. 【血熱(けつねつ)】血に熱がこもりイライラするタイプ
- 3. 40代・50代女性必見!「血」を補い巡らせる今日からできる養生法
- 3.1. 【食事】「赤い食材」と「黒い食材」で血をチャージする
- 3.2. 【睡眠】夜23時までには寝て「肝(かん)」に血を戻す
- 3.3. 【目】「久視(きゅうし)は血を傷る」スマホやパソコンの使いすぎに注意
- 4. 血の巡りを健やかに保つには?「経絡(けいらく)」へのアプローチがおすすめ
- 4.1. 血の通り道である「経絡」を刺激して全身の流れを整える
- 4.2. 無理なく続けられる「たま式 養生経絡ストレッチ」で心身をリフレッシュ
- 5. まとめ:東洋医学の知恵で「血」を整え、心も体も軽やかに
東洋医学における「血(けつ)」とは?西洋医学の血液との決定的な違い

東洋医学では、私たちの体を構成する基本要素を「気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)」の3つと考えています。
その中でも「血(けつ)」は、西洋医学の「血液」と似ていますが、少し違った広い意味を持っています。
関連記事
気血水とは?40代からの不調を整える東洋医学の基礎知識と体質チェック
「血」は全身に栄養を運び、精神(メンタル)を安定させる物質
西洋医学での血液は、酸素や栄養を運ぶ液体ですよね。
東洋医学の「血」も同様に、全身を巡って臓器や皮膚、筋肉、髪の毛などに栄養とうるおいを届ける「滋養(じよう)作用」を持っています。
しかし、もう一つとても重要な働きがあります。
それは、精神活動(メンタル)を支えるという働きです。
東洋医学には「血は神(しん=精神)の座」という考え方があります。
血がたっぷりと体に満ちてスムーズに流れている時、私たちの心は穏やかで、意識もはっきりするとされています。
逆に、血が不足したり滞ったりすると、不安感やイライラ、不眠といったメンタルの不調が現れやすくなるのです。
「心がザワザワするのは、血が足りていないせいかも?」
そう考えると、少し気持ちが楽になりませんか?
血・気・津液(水)の相互関係とバランスの重要性
「血」は単独で働いているわけではありません。
エネルギーである「気」と、体内の水分である「津液(水)」と助け合っています。
気は血の司令塔
「気」が推し進める力(推動作用)がないと、「血」は作られず、全身を巡ることができません。
血は気の母
「血」は形のない「気」を留めておく入れ物のような役割を果たし、気に栄養を与えます。
このバランスが崩れると、冷えやのぼせ、むくみなど、様々な「巡りの悪さ」による不調が出てきてしまいます。
関連記事
【東洋医学と西洋医学の違い】40代からの不調はどう向き合う?「検査で異常なし」の辛さに寄り添うヒント
あなたの「血」の状態は?3つのタイプ別不調チェックと原因

血のトラブルは大きく分けて「不足」「滞り」「熱」の3パターンがあります。
あなたはどのタイプに近いか、チェックしてみましょう。
【血虚(けっきょ)】血が不足して心が不安になるタイプ
「血」の量が足りていない、あるいは質が薄くなり、機能が低下している状態です。女性に一番多いタイプです。
<チェックリスト>
- 顔色が白っぽい、または黄色っぽい
- 肌や髪が乾燥してパサつく
- 爪が割れやすい、変形している
- 疲れ目がひどい
- 漠然とした不安感がある、眠りが浅い
原因
胃腸が弱くて栄養が吸収できていない、夜更かし、目の使いすぎ(スマホ・PC)、生理による消耗など。
【瘀血(おけつ)】血がドロドロで滞っているタイプ
「血」の流れが悪くなり、スムーズに巡っていない状態です。「刺すような痛み」が特徴です。
<チェックリスト>
- 顔色がどす黒くくすんでいる、目の下のクマが消えない
- 肩こりや頭痛がひどい
- 生理痛が重い、経血にレバー状の塊が混じる
- シミやそばかすが増えた
- 唇の色が紫っぽい
原因
冷え、運動不足、ストレスによる「気」の停滞など。
【血熱(けつねつ)】血に熱がこもりイライラするタイプ
体の中に余分な熱がこもり、「血」が熱を帯びている状態です。
<チェックリスト>
- 暑がりで汗っかき
- 顔が赤くなりやすい、のぼせる
- イライラして怒りっぽい
- ニキビや吹き出物(赤くて痛いもの)ができやすい
- 生理の周期が早まることがある
原因
辛いものの食べ過ぎ、アルコール、激しいストレス、更年期によるバランスの乱れなど。
40代・50代女性必見!「血」を補い巡らせる今日からできる養生法

自分のタイプはなんとなく分かりましたか?
ここからは、毎日の生活の中でできる簡単なケア方法をご紹介します。
【食事】「赤い食材」と「黒い食材」で血をチャージする
薬膳の考え方では、色は臓器と結びついています。
「血」を補うには、見た目が赤や黒の食材がおすすめです。
赤い食材
クコの実、ナツメ、人参、赤身の肉(牛・マグロ・カツオ)など。
黒い食材
黒ごま、黒豆、ひじき、黒きくらげ、プルーンなど。
特に「ナツメ(大棗)」は、古くから「1日3粒食べれば老いない」と言い伝えられるほど、女性の健康維持に嬉しい食材です。おやつ代わりにそのまま食べたり、お茶に入れたりしてみてくださいね。
※トマトなどは赤い食材ですが、体の熱を冷ます性質(清熱)があるため、冷えがある方は加熱して食べるのがおすすめです。
【睡眠】夜23時までには寝て「肝(かん)」に血を戻す
東洋医学では「人臥(が)すれば血は肝に帰す」と言われています。
人が横になると、血は肝臓に戻って貯蔵され、メンテナンスされると考えられています。
特に、夜の23時〜3時は「肝(かん)」や「胆(たん)」が働く大切な時間帯です。
この時間に起きていると、血が消耗され、新しい血が作られにくくなります。
「血虚」タイプの人は特に、日付が変わる前にお布団に入ることを心がけてみてください。横になって目を閉じるだけでも、体は休まりますよ。
【目】「久視(きゅうし)は血を傷る」スマホやパソコンの使いすぎに注意
「久しく視れば血を傷る(ひさしくみればけつをやぶる)」という言葉をご存知ですか?
目を使いすぎると、「心(しん)」の血を消耗してしまうとされています。また、目は「肝」とつながっているため、肝血も消耗します。
現代人はスマホやパソコンで目を酷使しがち。これが血虚を招き、メンタルの不安定さや生理不順に繋がっていることも少なくありません。
1時間に1回は遠くを見たり、ホットタオルで目を温めたりして、目からの血の消耗を防ぎましょう。
血の巡りを健やかに保つには?「経絡(けいらく)」へのアプローチがおすすめ

食事や睡眠で「血」を養うことと同じくらい大切なのが、それを全身にスムーズに巡らせることです。
そこで意識してほしいのが「経絡(けいらく)」です。
血の通り道である「経絡」を刺激して全身の流れを整える
経絡とは、全身を巡る「気」と「血」の通り道のこと。電車で例えるなら線路のようなものです。
線路(経絡)の上に、駅(ツボ)があります。
ストレスや運動不足で体が凝り固まると、この経絡の流れも滞りやすくなり、せっかく食事で補った栄養(血)が全身に行き渡りにくくなってしまいます。
マッサージに行かなくても、自分で経絡を意識して伸ばすことで、巡りをサポートすることができるんですよ。
関連記事
経絡とは?「体の不調」の正体を東洋医学のプロがわかりやすく解説!巡りを整えるセルフケア
無理なく続けられる「たま式 養生経絡ストレッチ」で心身をリフレッシュ
- 「ストレッチが良いのはわかるけど、一人じゃ続かない」
- 「激しい運動は苦手だけど、体は動かしたい」
そんな方のために、私が考案したのが「たま式 養生経絡ストレッチ」です。
東洋医学のプロである鍼灸師の視点から、滞りやすい経絡を効率よく伸ばす動きを取り入れています。
難しいポーズはありません。呼吸に合わせてゆっくりと体を動かすことで、「気」と「血」の巡りを促し、心と体をリフレッシュさせていきます。
40代〜60代の女性を中心に、オンラインで和気あいあいと行っています。
「体がポカポカして夜ぐっすり眠れた」「気持ちが前向きになった」という嬉しいお声もたくさんいただいています。
まとめ:東洋医学の知恵で「血」を整え、心も体も軽やかに

「血(けつ)」は、私たちの体だけでなく、心のお守りでもあります。
不安になったり、イライラしたりするのは、あなたの性格のせいではなく、ただ「血」が足りていなかったり、滞っていたりするだけかもしれません。
まずは、この3つから始めてみてください。
- 赤いもの・黒いものを食べる
- 早く寝る
- 目を休める
そして、もう少し体を整えてみたいと思ったら、ぜひ一緒に経絡ストレッチで心地よい巡りを感じてみませんか?
あなたの心と体が、今日よりも明日、もっと健やかでありますように。
\まずはこちらから/
心と体の巡りを整える「たま式 養生経絡ストレッチ」の詳細はこちら

オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書
出版社サイトを見る