ここ数年、夫に対して生理的な拒否反応が出るようになりました。
以前は普通に接することもできていたのに、最近は話しかけるのも、隣に座られるのも、声を聞くのも、全部無理です。
夫の食べ方、歩き方、寝ている時の音まで、全てが気持ち悪く感じてしまいます。
夫は浮気したわけでも、暴力があるわけでもなく、多分いい人なんだと思います。
それでも、身体がどうしても拒絶してしまう自分がいて、それを隠して生活するのが辛いです。
夫は何も気づいていない様子で、スキンシップを求めてくることもありますが、それすら恐怖に感じてしまいます。
このまま一緒にいるのは無理なんじゃないかと思ってしまう反面、これだけで離婚を考える私が冷たいのかも、と罪悪感もあります。
どうすればいいのでしょうか。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「お父様との関係性を紐解いてみる」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、こういう深い拒否感の根っこを探る、いちばん重要な手がかりだからなんです。
異性のパートナーに対する強い拒絶感が、相手の特定の行動への怒りではなく、「存在そのもの」への生理的な拒絶として現れる場合――これは、現在のご夫婦関係の問題というよりも、ご自分の中の「異性との関わり方の根っこ」に、何かが触れている可能性があるんですよ。
私たちは、生まれて初めて深く関わる異性が、たいていお父様です。
幼い頃のお父様との関わり方の中で、「受け入れがたい何か」「怖いと感じた何か」「悲しかった何か」が、ご自分の中で消化しきれずに残っていると――それが、長く連れ添ったパートナーとの関係の中で、ある時期からふと表面化してくることがあるんですね。
これは「お父さんが悪かった」というシンプルな話ではありません。ご相談者様ご自身が、心の中にしまっていた何かが、今、安全な環境で動き始めている――そんな見方もできるんですよ。
ご主人を「嫌いになった」のではなく、「ご自分の中の何かが、今ようやく動こうとしている」と捉えてみると、ご自分への見方も少し変わってくるかもしれません。
これを読んでくださっている、パートナーへの生理的な拒否感に苦しんでいるあなたへ。
これは「あなたが冷たい人だから」起きていることでは、絶対にありません。
そして、無理に「我慢して受け入れる」ことを続けていると、心と体の両方が、もっと深いところで悲鳴を上げてしまいます。
ぜひ、この機会に、お一人で抱え込まずに、心理カウンセラーや臨床心理士など、専門家のサポートを受けることを、検討してみてください。
ご自分の心の奥にある「何か」と、安全な場所で、ゆっくり向き合っていくことで、ご相談者様にとっての本当の答えが、少しずつ見えてくるはずなんですよ。
離婚するか、続けるかを急いで決める必要はありません。まずは、ご自分の心と、丁寧に対話を始めるところから、ゆっくり進んでいきましょうね。
ご自分の身体の声を「冷たい」と責めないで、「何か大事なことを教えてくれているサインだ」と、優しく受け止めてあげてくださいね。