50代の女性からです。
昨年離婚し、直後にマッチングアプリで出会った彼と、お付き合いしていました。
私は責任ある多忙な仕事に就いているのですが、彼は私の仕事に対して否定的で、「仕事に頑張って輝いている自分」を認めてもらえないことに、不満を感じていました。
また、彼は「体で繋がることこそが愛情表現だ」と考える人で、私が仕事で疲れていて一緒にお風呂に入らなかったり、ベッドで避けるような仕草をしたりすると、背を向けて拗ねてしまいます。
そのため、一緒にいると疲れる部分もありました。
自分でも価値観が合わないと感じており、「次にいい人ができたら別れよう」と、心の準備をしていたのですが――先日、彼の方から「ライフスタイルが違うから」と、別れを切り出されてしまいました。
頭では「合わない、別れたい」と思っていたのに、彼の容姿がとにかく私のドタイプだったため、「好き」という気持ちを打ち消せずに苦しんでいます。
この気持ちは、時間薬なのでしょうか。自分の気持ちを整理できず、辛いです。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「失った時には、マイナスよりプラスのほうが際立って感じられる」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、別れの後の苦しみを正しく理解するための、大切なポイントだからなんです。
これは心理学では「喪失感」と呼ばれる現象なんですが――手放したものは、不思議と、その良い面ばかりが思い出されてしまうんですよ。
彼の「容姿がドタイプ」という記憶、楽しかった時間の記憶、優しかった時の記憶――そういうプラスのピースが、別れた途端に大きく見えてきます。
一方で、「仕事を否定された」「体で繋がることばかり求められた」「拗ねられて疲れた」というマイナスのピースは、頭の片隅に追いやられてしまうんですね。
これは、ご相談者様が「彼への気持ちが本物だった」という証拠ではなくて、人の心が自然に起こす「フィルターのかけ直し」なんですよ。
ですから、今感じていらっしゃる切なさを、「やっぱり彼が運命の人だったかもしれない」と思い込まないでくださいね。
そして、もうひとつ大事な視点があります。
50代から、ご自分で人生を選び直していらっしゃるご相談者様は、本当に素敵な大人の女性です。
ご自分のお仕事に誇りを持ち、責任を引き受け、輝いていらっしゃる――その姿を「認めてもらえない」関係を、これから何年も続けるのは、ご自分の翼を折り続けることになってしまいます。
これを読んでくださっている、別れの未練でつらいあなたへ。
別れた直後は、つい「私はもう若くないから」「次にこんな人と出会えないかも」と、不安が大きくなりがちです。
でも、人生の後半は、出会いの「数」よりも「質」が変わっていく時期なんですよ。
ご自分を尊重してくれない相手と一緒にいるくらいなら、しばらくお一人の時間を大切に過ごすほうが、結果的に、本当にふさわしい方とのご縁が結ばれていきます。
容姿がドタイプというのは、確かに大きな魅力ですけれど、長い人生を共に歩むパートナーに必要なのは、ご自分の人生を一緒に喜んでくれる方なんですよ。
ご自分の感覚を信じて、ゆっくりとご自分を労ってあげてくださいね。