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妻が起業して社長に。「社長のご主人」と呼ばれるたびに心がざわつきます(40代男性)

相談内容の要約
  • 起業して社長になった妻の成功を心の底から喜べない自分が嫌になる
  • 周りから社長のご主人と呼ばれるたびに心がざわついてつらい
  • 男性としてのプライドや無意識の価値観に気づき自分を受け入れたい

Q

45歳の男性です。妻が起業して社長になりました。昔は僕が仕事に夢中でしたが、今は立場が完全に逆転しました。彼女のスマホは鳴り止まず、家の会話も会社のことばかりです。彼女の心の中は仕事、彼女の会社のことでいっぱいです。

それともう1つ辛いことがあり、それは周りからの目です。「社長のご主人」と呼ばれるたびにざわざわとした気持ちになります。僕はただ妻の隣で愛想笑いをしています。誇らしい妻です。ですが心の底から喜べない、そんな自分が見にくくて嫌になります。どうすれば大らかな気持ちでいられるのでしょうか。

なるほど、奥様のご成功は嬉しい反面、少し複雑な思いを抱えていらっしゃいますね。

ご相談者様の根底には、もしかすると「男たるもの」「男なのだから」という思いが隠れているのかもしれません。現代の子供たちは少しずつ感覚が違ってきているようですが、私たちの世代は「男性らしく」「女性らしく」といった価値観がまだまだ強い環境で育ってきましたから、どうしてもそこから抜け出すのは難しいものなんですよね。

この染み付いた価値観を完全に拭い去るのは簡単なことではありませんが、まずは「自分の中には、男性として女性や年下の人よりも上でなければならない、もっと強くならなければいけない、というような価値観があるのだな」ということを、ご自身で自覚していただきたいのです。

そして、周りから「社長のご主人」と言われて心がざわついた時には、「あ、今自分の中のこだわりが騒いでいるな」「そのこだわりによって心がざわざわしているんだな」と、ご自身の感情を客観的に感じてみられてはいかがでしょうか。

そうやって、ありのままの自分を認めて受け入れていくと、徐々にご自身の中の優しさを取り戻すことができますよ。これからもご夫婦仲良くお過ごしくださいませ。

今回、私がご相談者様に「自分の中の価値観を自覚する」「こだわりが騒いでいると感じてみる」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、人が抱える生きづらさや嫉妬心は、「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」に気づくことでスッと軽くなっていくからです。

「男は仕事で上に立つべき」「夫は妻を支えるよりも引っ張るべき」といった価値観は、決してご相談者様が悪いわけではなく、長い間社会の中で刷り込まれてきたものです。奥様の成功を素直に喜べないご自身を「見にくい」と責めていらっしゃいましたが、それはご自身の性格が冷たいからではなく、古い価値観と目の前の現実とのギャップに心が戸惑っているだけなんですね。

心がざわついた時に「あ、今自分のこだわりが騒いでいるな」と実況中継のように客観視することを、心理学では「メタ認知」と呼びます。これを繰り返すことで、感情に飲み込まれず、「自分は自分、妻は妻」とフラットな心を取り戻せるようになります。

この記事を読んでくださっている方の中にも、パートナーや身近な人の成功を素直に喜べず、そんな自分を責めて苦しんでいる方がいらっしゃるかもしれません。

そんな時は、どうかご自身を嫌いにならないでくださいね。「自分の中にもプライドや焦りがあるんだな」と、まずはその人間らしい感情をそっと抱きしめてあげてください。自分の弱さやこだわりを認められた時、人は初めて他人の成功にも心から拍手を送れるようになります。焦らず、ゆっくりとご自身の心に寄り添ってあげてくださいね。


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たま先生のプロフィール

たま先生(中森 万美子)
「たま お悩み相談室」代表カウンセラー
たま先生

「妻だから」「母だから」「社会人だから」と、自分を犠牲にして頑張りすぎているあなたへ。心をフワッと軽くする「自分ファースト」な生き方を提案する心理カウンセラーです。

2025年からSNSでの発信を開始し、フォロワーは累計4万人を突破。夫婦問題から職場の人間関係、漠然とした孤独感まで、年代を問わず幅広いご相談にお答えしています。

「もう限界…」「誰かに分かってほしい」——そんな行き場のない思いを抱えた方が、最後にホッと息を吐ける『心の駆け込み寺』として、全国からオンラインでご相談に寄り添っています。


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