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顔のたるみは内臓のサイン?鍼灸師が教える「顔の経絡」セルフケアで自然な若々しさを取り戻す

鏡を見るたびに、「あれ?なんだか顔が疲れてる…」「昔よりも頬の位置が下がった気がする…」と感じることはありませんか?

40代、50代と年齢を重ねるにつれて、顔のたるみほうれい線むくみといったお悩みは、どうしても増えてくるものです。

  • 「高い美容液を使っているのに、効果が感じられない」
  • 「エステに行った直後はいいけれど、すぐに元に戻ってしまう」

もしそう感じているなら、それは「顔」だけをケアして、「体の中(内臓)」を置き去りにしているからかもしれません。

実は、私たち鍼灸師の世界では、「顔は内臓の鏡」と言われています。

顔には、全身のエネルギーの通り道である「経絡(けいらく)」がたくさん集まっています。この経絡の流れが滞ると、内臓の疲れがそのまま顔の老化サインとして現れてしまうのです。

今回は、鍼灸師でありカウンセラーでもある私が、「経絡」と「顔」の深い関係と、お家で簡単にできるセルフケアについてお話しします。

表面的なケアだけでなく、体の内側から輝くような自然な若々しさを取り戻しましょう。

監修者
たま先生(中森万美子)の写真

中森万美子鍼灸院 院長

たま先生(中森万美子)

鍼灸師・心理カウンセラー。「心身一如」を掲げ、東洋医学(体)と心理学(心)の両面から、40代以降の更年期・自律神経の悩みに寄り添う。
FM845パーソナリティや歌手としても活動し、その声と人柄はSNS総フォロワー4万人超に支持されている。著書『40歳からの幸せの法則』。

目次

顔の悩みは「表面」だけ磨いても解決しない理由

高い化粧品でも効果が出にくいのは「経絡」の滞りが原因かも

「一生懸命スキンケアをしているのに、肌の調子が上がらない…」

そんな時は、お顔の「土壌」である血流エネルギーの流れが悪くなっている可能性があります。

東洋医学には「経絡(けいらく)」という考え方があります。これは、全身を巡る「気(エネルギー)」「血(栄養)」の線路のようなもの。この線路は、手足の先から内臓、そして顔へと繋がっています。

もし、この経絡という線路がどこかで渋滞していたらどうでしょう?

いくら良い肥料(化粧品)を与えても、肝心のお花(お肌)まで栄養が届きませんよね。 「経絡」の滞りを解消することこそが、美容効果を底上げする一番の近道なのです。

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東洋医学で考える「顔は内臓の鏡」という視点

私たち鍼灸師は、患者さんのお顔の色つやを見るだけで、「あ、胃腸が疲れているな」「ストレスが溜まっているな」と判断することがあります。これを「望診(ぼうしん)」と言います。

  • 目の下のクマ → 「腎(じん)」の弱り(エネルギー不足・老化現象)
  • 頬のたるみ → 「脾・胃(ひ・い)」の弱り(消化機能の低下)
  • 眉間の深いシワ → 「肝(かん)」の昂ぶり(ストレス・イライラ)

このように、顔の悩みは内臓からのSOSであることが多いのです。 だからこそ、顔の表面だけをマッサージするのではなく、その奥にある経絡や内臓を意識したケアが必要になります。

40代・50代の美容は「土台(体)」を整えることから

若い頃は、多少無理をしても肌の回復力でカバーできました。 しかし、女性ホルモンのバランスが変化する40代以降は、「体の土台」を整えることが何よりの美容液になります。

「土台」とは、胃腸が元気に動き、深い呼吸ができていて、心がリラックスしている状態のこと。

この土台を作るために役立つのが、今回ご紹介する「顔の経絡ケア」です。

美容に直結!顔に流れる主要な経絡と内臓の関係

顔にはたくさんの経絡が流れていますが、特に美容と深く関わる3つのラインをご紹介します。これを知っておくだけで、ケアの効果がグンと変わりますよ。

たるみ・ほうれい線と深く関わる「足の陽明胃経(いけい)」

美容において最も重要なのが、この「胃の経絡」です。 胃の経絡は、目の下から頬、口角の横を通ってあごへ、そして首の前を通って足先まで流れています。 まさに、たるみほうれい線が気になるゾーンを縦断しているのです。

胃腸が疲れてこの経絡の「気」が下がると、頬のお肉も一緒に引き下げられてしまいます。 逆に言えば、胃腸を整え、このラインをケアすることで、リフトアップ効果が期待できるのです。

肌荒れ・吹き出物のデトックスを促す「手の陽明大腸経(だいちょうけい)」

「大腸」は、排泄(デトックス)を司る臓器です。 この経絡は、人差し指から腕を通り、首を登って、鼻の横(迎香というツボ)で終わります。

便秘が続くと肌荒れや吹き出物ができやすいのは皆さんもご存知ですよね。 大腸の経絡を整えることは、体の中の老廃物をスムーズに出し、肌の透明感を取り戻すことに繋がります。

眉間のシワ・食いしばりの原因になる「肝(かん)」の経絡とストレス

家事や仕事で忙しく、常に気を張っていませんか? ストレスを受け止める「肝」の働きが乱れると、気の巡りが滞り(気滞)、私たちは無意識に奥歯を食いしばり、眉間にシワを寄せてしまいます。 肝の経絡は目の奥(目系)とも深くつながっているため、目の疲れも肝の不調サインです。

これが続くと、顔の筋肉(咀嚼筋など)がガチガチに凝り固まり、エラ張りや顔の大きさの原因に。 「肝」のケアは、柔らかな表情を取り戻すための鍵なのです。

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【実践】1日3分でOK!顔の経絡を整えるセルフケア

それでは、実際に経絡を意識したセルフケアをやってみましょう。

強い力は必要ありません。お風呂上がりやスキンケアのついでに、優しく触れてあげてください。

胃の経絡を意識したリフトアップ・マッサージの手順

顔の正面を通る「胃の経絡」の流れをスムーズにして、下がりがちな気を引き上げます。

  1. スタートは目の下: 人差し指、中指、薬指の3本を、目の下の骨のふちに優しく置きます。(ここには承泣や四白といった胃経のツボがあります)
  2. 頬を通って口角へ: そこから、頬骨の下を通り、口の横(地倉というツボ付近)に向かって、優しくなで下ろします。
  3. フェイスラインから首へ: そのままあごの骨(フェイスライン)を通り、首筋(胸鎖乳突筋の前)を通って鎖骨まで流します。

これを3回繰り返しましょう。「胃腸さん、お疲れ様」と心の中で声をかけながら行うと、より効果的です。

むくみとくすみを一掃する顔の特効ツボ3選

痛気持ちいい強さで、息を吐きながら5秒間押してみましょう。

迎香(げいこう):小鼻の左右のふくらみのすぐ横にあるくぼみ。
効果: 大腸経のツボです。鼻の通りを良くし、顔のむくみや老廃物を流すデトックス効果があります。

巨髎(こりょう):黒目の中心から真下に下がり、小鼻の高さと交わるところ(頬骨の下縁)。
効果: 胃経のツボです。頬のたるみ、ほうれい線、リフトアップに最適です。

太陽(たいよう):眉毛の外端と目尻の外端の中間から、少し後ろにいったところにあるくぼみ。
効果: 経外奇穴(奇穴)と呼ばれる特別なツボです。目の疲れをとり、顔全体のくすみを晴らします。

痛いのはNG!「気持ちいい」が効く理由

「痛いほうが効く」と思って、グリグリと強く押していませんか?

実は、顔の筋肉や皮膚はとてもデリケート。強い刺激は逆効果になり、組織を傷つけたり、防御反応で余計に硬くなったりしてしまいます。

経絡ケアで大切なのは、「気が巡る感覚」です。

「あ、そこそこ。気持ちいいな」と感じる強さが、副交感神経を高め、血流を一番良くしてくれます。自分自身をいたわるように触れてくださいね。

顔の経絡ケアの効果を最大化する「全身の養生」

顔のケアをお伝えしましたが、実はここからが本番です。

冒頭でお伝えした通り、顔は全身と繋がっています。顔の効果を持続させるには、全身の巡りが不可欠なのです。

顔だけ触ってもダメ?首・肩・背中の巡りが重要なワケ

顔の経絡(胃経や大腸経など)は、すべて首を通って体へと繋がっています。

もし、首や肩がガチガチに凝っていたらどうでしょう?

せっかく顔で流した老廃物が、首で堰き止められてしまいますよね。

顔のむくみが取れない原因の多くは、実は「首・肩・背中」のコリにあります。

顔を触る前に、首を回したり、肩甲骨を動かしたりするだけで、顔のケアの効果は何倍にもなります。

呼吸を深めて「気」を巡らせれば、表情はもっと柔らかくなる

現代人は、スマホやパソコンのしすぎで猫背になり、呼吸が浅くなりがちです。

呼吸が浅いと、全身に「気」が巡りません。気が巡らないと、顔色はドヨーンと暗くなり、表情も乏しくなってしまいます。

「吐く息」を意識して、深く長い呼吸をしてみましょう。

酸素が全身に行き渡り、内側からポッと血色が良くなるのを感じられるはずです。

頑張りすぎない「養生」こそが、大人の美しさを作る

40代以降の美しさは、造形的な整いよりも、「醸し出す雰囲気」に宿ります。

それは、心身が健やかで、満たされていることから生まれる美しさです。

「エイジングケアしなきゃ!」と必死になってストレスを溜めるよりも、「今日は疲れたから早く寝よう」「美味しいお茶を飲んでリラックスしよう」 そんな「養生(ようじょう)」の積み重ねが、結果として一番の美容法になります。

無理をせず、自分の体の声(内臓の声)に耳を傾けることが大切です。

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養生とは?40代からの心と体を整える「無理なく続く」東洋医学の知恵

根本から整えるなら「たま式 養生経絡ストレッチ」で心も体も解放しよう

  • 「経絡のことは分かったけれど、一人で全身を整えるのは難しそう…」
  • 「もっと体系的に、自分の体をケアする方法を知りたい」

そんな方のために、私が考案したのが「たま式 養生経絡ストレッチ」です。

東洋医学×ストレッチで、内側から輝く自分へ

このレッスンでは、難しい専門用語は使いません。 東洋医学の経絡の知識をベースに、誰でもできるゆったりとしたストレッチで、全身の気の流れを整えていきます。

今回ご紹介した「胃の経絡」や「肝の経絡」など、その季節や体調に合わせた経絡を、呼吸に合わせて気持ちよく伸ばしていきます。

終わった頃には、体がポカポカし、お顔もスッキリと引き上がっていることに驚かれるはずです。

1回60分、自分をいたわる極上のメンテナンス時間を

毎日忙しいあなたにこそ、「自分のためだけの時間」を持ってほしい。

週に一度でも、自分の体と心に向き合い、丁寧にケアをしてあげる。その時間が、明日からの元気と美しさを作ります。

  • 体が硬くても大丈夫。
  • 運動が苦手でも大丈夫。
  • 40代〜60代の女性が中心の、穏やかなクラスです。

オンラインで手軽に体験!まずはレッスンでお会いしましょう

レッスンはオンライン(Zoom)で行っていますので、ご自宅からすっぴん・部屋着のままでご参加いただけます。

移動の時間もかかりませんし、終わったらそのままリラックスして眠ることもできますよ。

「顔のたるみ」は、体からの「もっと自分を大切にして」というメッセージかもしれません。

私と一緒に、経絡を整え、心も体も上向きになる時間を過ごしませんか?

皆様とお会いできるのを、心から楽しみにしています。

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参考資料

心も体もととのう 漢方の暮らし365日

著者
川手鮎子
発行所
自由国民社
発行日
2021.09.28
出版社サイトを見る
参考資料

東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム

著者
山本高穂、 大野智
発行所
講談社ブルーバックス
発行日
2024.05.16
出版社サイトを見る
参考資料

オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書

監修
平馬直樹、浅川要、辰巳洋
発行所
株式会社ナツメ社
発行日
2014.01.20
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体が整うことで、心も整う
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