58歳の女性です。夫は毎週金曜日になると必ず宝くじを買って帰ってきます。そして仏壇に「当たりますように」と手を合わせます。それがもう何十年も続いています。
私は「そのお金で温泉旅行にでも連れて行ってよ」と何度も言いました。でも夫は聞く耳を持ちません。「これは俺の夢だ、一発逆転の可能性があるんだ」と言います。私にはもう一発逆転なんていりません。
豪華な旅行じゃなくてもいいので、ただ夫と2人でゆっくり景色を見て、美味しいものを食べて、そんなささやかな思い出が欲しいだけです。夫の夢は紙切れに変わるだけです。私の夢は言葉にさえなりません。毎日虚しすぎます。

たま先生の解説
心理のポイント
今回、私がご相談者様に「相手の楽しみを否定せず、可愛い趣味だと捉えてみては」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、自分の大切にしている価値観や楽しみ(心の拠り所)を否定されると、人は無意識に心を固く閉ざし、相手の願いも受け入れられなくなってしまうからです。
ご主人が毎週宝くじを買うのは、単なる無駄遣いではなく、日々の仕事や生活の疲れを「夢を見る時間」で癒しているのだと思います。一方でご相談者様は「夫婦で温かい時間を共有したい」という、とても素敵な願いを持っていらっしゃいますよね。どちらの願いも、決して間違ってはいないのです。
この記事を読んでくださっている方の中にも、パートナーの趣味やお金の使い道が理解できず、「もっと私との時間に使ってほしいのに」と虚しさを感じている方がいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、「相手の楽しみを奪って私の願いを叶えさせる(=宝くじをやめて旅行に行く)」という引き算の考え方を、少しだけお休みしてみてください。相手の楽しみはそのまま尊重しつつ、「じゃあ、私たちの旅行のためにはどうやって工夫しようか」と別の道を探る足し算の考え方に切り替えることで、夫婦間の心の摩擦はスッと減っていきます。
まずは、「一発当たったらどこに行こうか!」と、笑って相手の夢に乗っかってみてください。その柔らかなコミュニケーションの積み重ねが、相手の心を緩ませ、ご自身の願いを叶える一番の近道になりますよ。どうかご夫婦で、穏やかなお時間を過ごせますように。