夫が不倫をしていて、もう2年になります。たぶん私が気づいていないと思っているようです。でも私は知っています。夜中にこっそりスマホを見る背中、私には見せない優しい顔。
私には高校生と中学生の娘がいます。あの子たちの笑顔を守るためなら、私は心を無にして夫の隣で眠れます。完璧な妻を演じ続けられます。でも、時々息ができなくなります。
私が殺しているのは自分の心だけではなく、こんな偽りの家庭で育つ娘たちの未来まで壊しているのではないかと思うのです。このままではいいはずがありません。でも、私にはどうすることもできません。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど、「現実的な条件は一旦横に置いて、本当の望みを考えてみて」とお伝えしたのは、心の仕組みとして、あまりにもショックな出来事や重い責任(今回であれば子供を守ること)を抱え込んでしまうと、心は防衛本能から感情を麻痺させ、身動きが取れなくなってしまうからなんです。
「娘たちのために完璧な妻を演じる」というのは、お母様としての本当に深く尊い愛情です。しかし、経済的な不安や「子供から父親を奪ってはいけない」という制限ばかりに目を向けていると、「私にはどうすることもできない」という無力感にすっかり支配されてしまいます。心が無になり、息ができなくなってしまうのは、あなたが限界を超えてご自身の感情を押し殺しているSOSのサインなのですよ。
また、「偽りの家庭で育つ娘の未来まで壊しているのではないか」というご不安は、決して間違っていません。子どもはとても敏感ですから、言葉にしなくてもお母さんの心の苦しさを無意識に感じ取ります。娘さんたちの本当の笑顔を守るためには、まず何よりも、お母さんであるあなた自身が心からの笑顔を取り戻すことが一番大切なのです。
この記事を読んでくださっている方の中にも、パートナーの裏切りに気づきながら、家族のために「私が我慢すればいい」と心を殺して耐えている方がいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、どうか「妻として」「母として」の役割を一度お休みして、「私という一人の人間は、本当はどうしたいのだろう?」と、制限のない未来を自由に思い描く時間を作ってみてください。「絶対にこうしなきゃいけない」という正解はありません。ご自身が「こうなったら心がホッとするな」と思える方向を見つけることが、暗闇から抜け出すための最初の一歩になりますよ。まずは、傷ついたご自身の心を優しく抱きしめてあげてくださいね。