50代の女性です。
春に、高齢の両親を連れて1泊旅行に行ってきました。久しぶりの旅行で、両親はとても喜んでくれました。
事前に夫の了承を得ており、当日は「全部お金は出してやれよ」と気持ちよく見送ってくれたはずでした。
しかし、帰宅して数日後、テレビのリモコンの調子が悪くなり、「テレビを買い換えよう」とする夫に「リモコンだけ購入する」ことを提案すると、先日の両親との旅行費用のことを持ち出して激怒されたんです。
以前、私が夫の両親との旅行を提案したときは、夫は断ったくせに、先日の旅行から1ヶ月以上経った今でも、「旅行なんて行きやがって」とつぶやかれます。
とても悲しくなります。
離婚も、もう何百回と考えました。でも、私は過去に大病を患った影響で複数の不調を抱えており、自営業の仕事を手伝いながらの生活のため、離婚には踏み出せません。
このように感情のままに発言する夫には、どのように対応していけばいいのでしょうか。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「自分とご主人は対等なんだとしっかり心に決めて」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、関係性を変えていくいちばん根っこの部分だからなんです。
人と人の関係というのは、表向きの言葉や態度よりも、お互いの心の中にある「立場の感覚」によって、ずっと決まっていってしまうんですよ。
「離婚できない私は、夫の機嫌に従うしかない」「我慢しているからこそ、夫を怒らせないようにしなくては」――そんな思いが心の奥にあると、知らず知らずのうちに、ご相談者様は「下」の立場を選んでしまっています。
そして、その「下」のサインを敏感に感じ取った相手は、安心して怒りやイライラをぶつけるようになっていきます。これが、感情をコントロールできない人と暮らす際に、よく起きてくる悲しい構造なんですね。
ですから、まずは「夫を変える」のではなくて、「ご自分の中の立場の感覚」を変えていただきたいんです。
「私はこの人と対等な大人として、ここにいる」――そう心に決めると、不思議と相手にぶつけられる言葉が、これまでよりも刺さらなくなっていくんですよ。
これを読んでくださっている、感情的に怒りをぶつけてくるご主人や、ご家族のことで悩んでいるあなたへ。
「離婚できないから」「経済的に無理だから」と、ご自分を「我慢する立場」に固定しないでくださいね。
経済的な依存があっても、心の中の対等さだけは、ご自分で取り戻していくことができるんですよ。
そして、ご主人の理不尽なお言葉に対して、いちいち言い返したり、悲しんだりしなくていいんです。
「あ、また自分のイライラをこっちにぶつけてきてるな」と、ひとつ距離を置いて眺める癖をつけてみてください。それだけでも、ご相談者様の心が削られる量は、ずいぶん減っていきますからね。
お体の不調を抱えながら本当によく頑張っていらっしゃいます。どうか、ご自分の心と体を、何よりも大切にしてくださいね。