55歳の女性です。1人娘が大学進学で家を出ました。生きがいだった子育てが終わりました。家の中は静かです。でもその静けさの中で夫との喧嘩が絶えません。
今までは娘が緩衝材になってくれていました。でも今は夫と2人きりです。夫の食べる音やテレビの音量など、些細なことが気になって仕方がありません。「お前が変わった」と夫は言います。私もそう思います。
これは更年期のせいでしょうか。それとも私たち夫婦の本当の姿なのでしょうか。この息苦しい2人暮らしに耐えられそうにありません。
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55歳の女性です。1人娘が大学進学で家を出ました。生きがいだった子育てが終わりました。家の中は静かです。でもその静けさの中で夫との喧嘩が絶えません。
今までは娘が緩衝材になってくれていました。でも今は夫と2人きりです。夫の食べる音やテレビの音量など、些細なことが気になって仕方がありません。「お前が変わった」と夫は言います。私もそう思います。
これは更年期のせいでしょうか。それとも私たち夫婦の本当の姿なのでしょうか。この息苦しい2人暮らしに耐えられそうにありません。
子育てがようやく一段落されたのですね。これまで本当にお疲れ様でした。
今のお悩みについてですが、まず知っていただきたいのは、ご自身の目の前にあるものは「全て心の映し鏡」だということです。特にご主人のような一番近い存在は、ご相談者様ご自身の心をそのまま映し出しているのですね。
ご主人に対して「息苦しい」と感じていらっしゃるとしたら、実はご相談者様自身が、ご自分の心を持て余し、ご自身のことを息苦しい存在だと思っていないか、少し振り返ってみていただきたいのです。
「生きがいだった子育て」とおっしゃっていましたね。もしかすると心の底で、ご自分の役割がなくなってしまった、存在意義がなくなってしまったと寂しく感じてはいらっしゃらないでしょうか。まずはそのご自身の本心に、そっと目を向けてみてください。
ご相談者様は、誰かの役に立っていてもいなくても、とても大切な存在です。ただそこにいるだけで、十分な意味があるのですよ。そのことを徐々に思い出してくださいませね。
これからは娘さんやご主人のためではなく、ご自身が心から楽しめること、やりたいことに、どんどんチャレンジしてみていただきたいです。

たま先生の解説
心理のポイント
私が先ほど「目の前にあるものは心の映し鏡」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、自分が無意識に抱えている不安や不満を、一番身近な相手の欠点として見てしまう「投影」という働きがあるからなんです。
長年、時間も愛情もすべて注いできた「お母さん」という大きな役割が突然お休みになると、心の中にはぽっかりと穴が空いてしまいます。いわゆる「空の巣症候群」と呼ばれる状態ですね。この時、心は「私にはもう価値がないのではないか」という焦りや不安を抱え込みやすくなります。その自分自身に対する息苦しさや行き場のないエネルギーが、一番身近にいるご主人へのイライラとして形を変えて表れてしまっているのですね。
ですから、「夫が変わった」「夫婦の本当の姿がこれなんだ」と悲観しすぎる必要はありません。心が「新しい自分の生き方を見つけるタイミングが来たよ」と教えてくれているサインなのです。
この記事を読んでくださっている皆さんも、もし子育ての終わりやライフスタイルの変化で、パートナーに無性にイライラしてしまう時は、「私、今自分の役割を見失って寂しいのかな?」と、ご自身の内側に優しく問いかけてみてください。「誰かのお世話をする私」ではなく、「私自身」がどうすれば喜ぶのか。美味しいものを食べる、趣味を見つける、一人旅をするなど、ご自身の心を満たすことに時間と愛情を注いであげてくださいね。
夫婦の形も、人生のステージに合わせて変化していくものです。心が迷子になってしまった時は、いつでもここでお話しを聞かせてくださいね。あなたが「あなた自身の人生」を心から楽しめるよう、応援しています。