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モラハラに苦しんできたあなたへ

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モラハラに苦しんできたあなたへ|カウンセリングで取り戻す3つの感覚と、取り組める3つのこと

「カウンセリング モラハラ」と検索窓に打ち込んだあなたは、いま、どんな夜を過ごされているでしょうか。

夫が寝静まったあと、子どもが眠ったあと、ようやく訪れた一人の時間に、スマホをそっと開いている。「これってモラハラなのかな」「でも私が悪いだけなのかも」「カウンセリングって、私みたいな人が受けていい場所なんだろうか」——そんな迷いと自責が、画面の前で行ったり来たりしているかもしれません。

まずお伝えしたいのは、あなたが「カウンセリング モラハラ」と検索したこと、その指先が動いたこと自体が、長く封じ込められてきたあなた自身の感覚が、ようやく声を上げ始めた瞬間だということなんです。あなたが甘いから、わがままだから、努力が足りないから、夫の言葉に傷ついているのではありません。継続的な否定・支配・無視で心が削られていく苦しみは、目に見えなくても、本物の加害なんですよ。

この記事は、モラハラの法律的な定義や、慰謝料の取り方を整理する記事ではありません。年間500件以上のお話を聴かせていただいているカウンセラーの立場から、カウンセリングで何を扱えるのか、何を取り戻せるのか、加害者と離れる準備までを含めて、あなたの選択肢を一緒に並べていく場所です。

読み終わったとき、肩の力が少しだけ抜けて、「私の感覚は、間違っていなかったんだ」と感じていただけたら、うれしく思います。

目次

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この記事の監修者
たま先生(中森 万美子)
たまお悩み相談室 代表カウンセラー
たま先生(中森 万美子)

年間500件以上のお悩みに寄り添うカウンセラー。解決を押しつけるのではなく、ご相談者様にとって「心を整える場所」となることを目指したサポートを行っている。SNS総フォロワー数は4万人を超え、著書『40歳からの幸せの法則』の執筆や、FM845のラジオパーソナリティ、大学やカルチャーセンターでの講師など幅広く活動中。

「これってモラハラ?」と疑い始めたあなたへ、まずお伝えしたいこと

「モラハラ」という言葉に、ようやくたどり着いた。何年も、もしかしたら何十年も、「自分の感じ方が変なのかもしれない」と思いながら過ごしてきた日々に、別の解釈が差し込まれた——そんな段階に、あなたはいま、立っていらっしゃるのではないでしょうか。

ここから先を読み進める前に、まず大切にしてほしい言葉が、二つあるんです。

あなたが悪いから言われていたのではありません

モラハラを長く受けてきた方は、ほぼ例外なく、「自分が悪いから、こう言われているんだ」という思考に染まっていらっしゃいます。

「私の言い方が悪かったから、夫が怒った」「私がもっと気を利かせていれば、無視されずに済んだ」「私の家事の段取りが悪いから、馬鹿にされる」——こうした自責が、毎日のように頭の中を巡っていませんか。

でも、ここではっきりお伝えしますね。あなたが悪いから、夫があなたを否定しているのではありません。夫が、人を否定することで自分の立ち位置を保つ人だから、たまたま近くにいたあなたが標的になっているんです。

これは性格の不一致でも、コミュニケーションの問題でもありません。加害者と被害者という、構造の問題なんですよ。「自分が変われば夫も変わる」という思い込みは、長年あなたを縛ってきた呪文のようなものです。その呪文を、まずここで、ゆるめてみてくださいね。

「気づけた」ことが、すでに大きな一歩なんです

モラハラの一番怖いところは、被害者本人が気づきにくいことです。何年も浴び続けるうちに、加害者の言葉が「世界の標準」になってしまう。「私はダメな人間だ」「私には価値がない」が、自分の本音だと錯覚してしまう。

その厚い霧の中で、「これってモラハラかも」と疑い始めたあなたは、すでに長年の刷り込みに、小さなヒビを入れた方なんです。これは、ものすごく大きな一歩なんですよ。

カウンセリングという選択肢に手が伸びたのも、その小さなヒビから、本来のあなた自身の感覚が、息をしようとしている証拠です。

その感覚を、これからゆっくり、一緒に取り戻していきましょうね。

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モラハラに気づくのに時間がかかる、3つの理由

「もっと早く気づけばよかった」「なぜここまで耐えてしまったんだろう」と、ご自分を責めていらっしゃる方も多いかもしれません。

でも、モラハラに気づくのに時間がかかるのには、はっきりとした理由があるんです。あなたが鈍かったわけでも、愛情に縛られすぎたわけでもありません。長年お話を聴かせていただく中で見えてきた、3つの理由を整理してお伝えしますね。

理由1:心が「適応」してしまうから

人間の心には、過酷な環境に「適応」する力があります。本来は生き延びるための大切な機能なのですが、モラハラの環境ではこれが裏目に出るんです。

毎日否定されると、最初はショックを受けます。でも、それが3か月、1年、5年と続くと、心が「これは普通のことだ」「いちいち傷ついていたら身がもたない」と、感じる強度を下げていく。これが心理的な適応です。

適応が進んだ被害者は、自分の感情にフタをするのが上手になります。「腹が立った」「悲しかった」を感じる前に、自動的にスルーする回路ができあがる。気づけば、自分が何を感じているのか、自分でも分からなくなっている。

これはあなたが鈍感だからではなく、心が必死にあなたを守ろうとした結果なんです。だから「気づくのに時間がかかった」のではなく、「気づかないようにして、なんとか保ってきた」というほうが、本当のところに近いんですよ。

理由2:「孤立」させられているから

モラハラ加害者の多くは、被害者を孤立させる行動を、無意識のうちに、あるいは意識的に取ります。

「お前の友達は変なやつばかりだ」「実家に帰る必要なんてない」「俺の言うことを聞いていればいい」——こうした言葉で、被害者と外部の関係を少しずつ細らせていく。あなたが誰かに相談しようとすると、それを察知して機嫌が悪くなる。だんだん、外部に話すのが面倒に、怖くなっていく。

孤立した状態では、自分の感覚を「他人と照らし合わせる」機会が失われます。「これっておかしいよね?」と確認する相手がいなくなる。すると、加害者の言うことだけが、自分の世界の基準になってしまうんです。

「私が我慢すれば丸く収まる」と思い続けてしまうのは、あなたの性格ではなく、孤立の中で他の選択肢が見えなくなっているからなんですよ。

理由3:加害者の「知性」が、あなたを混乱させるから

モラハラ加害者には、ある種の「知性」があるケースが多いんです。

ここで言う知性とは、人を論破する力、相手の弱点を見つける力、自分を正当化するロジックを組み立てる力のこと。彼らは、あなたが反論しようとする前に、すでに何手も先の言い訳を用意しています。

「お前のためを思って言っているんだ」「俺がこうなるのは、お前がそうさせるからだ」「他の家ではもっとひどいぞ」——どんな反論をしても、するっと裏返されてしまう。気づけば、こちらが謝らされている。

この知性に長年さらされていると、自分の感覚が信じられなくなります。「私が間違っているのかもしれない」「夫の言うことのほうが筋が通っている気がする」と、自分の正常な感覚を疑う癖がついてしまうんです。

これは知能の問題ではありません。加害者の論理戦に、毎日付き合わされてきた結果なんですよ。あなたの判断力が落ちているのではなく、判断力を奪う環境に、ずっと置かれていたんです。

カウンセリングで取り戻す、3つの感覚

モラハラを長く受けてきた方が、カウンセリングを通して取り戻していくものは、知識やテクニックではありません。「自分の感覚」そのものなんです。

長年、加害者の論理に書き換えられてきた感覚を、本来のあなた自身のものに戻していく作業。それが、モラハラ被害者のカウンセリングの中心になります。具体的には、3つの感覚を順番に取り戻していきます。

感覚1:「事実認識」を取り戻す

最初に取り戻すのは、「何が起きていたか」を、自分の目で見直す力です。

加害者と暮らす中では、出来事の解釈が常に書き換えられます。あなたが傷ついた言葉を「それは冗談だっただろ」「お前の被害妄想だ」と上書きされる。あなたの記憶が、「私の受け取り方が悪かったのかも」というフィルターで歪められていく。

カウンセリングの場では、起きた出来事を、フィルターを外して、ただ事実として並べていく時間を取ります。「あの日、夫はこう言った」「私はこう感じた」——そのまま、ジャッジを入れずに置く。

並べてみると、多くの方が驚かれます。「私、これは普通だと思ってたけど、改めて見ると変ですね」「こんなことが、何回も繰り返されていたんですね」と。これが、事実認識が戻り始めた瞬間です。

ここから、本当の整理が始まるんですよ。

感覚2:「怒り」を取り戻す

次に取り戻すのは、「怒り」です。

モラハラ被害者の多くは、怒りを感じる回路が鈍くなっています。怒ると報復されてきたから、怒りを表現すると「ヒステリーだ」と言われてきたから、怒りそのものを自分から切り離して生きてきたんです。

でも、怒りは本来、自分の境界線が侵されたときに出る、健全な防衛反応です。怒りがないと、「ここから先は許せない」というラインが引けなくなる。すべてを受け入れてしまう人になってしまうんです。

カウンセリングの場は、その封じ込めてきた怒りを、安全に出してみる場所でもあります。「あの時、本当は腹が立っていた」「ずっと怒っていた、それを抑えていた」——そう言葉にして、誰かに受け止めてもらう。

ここで出てくる怒りは、夫にぶつけるためのものではありません。自分自身を守るために、あなたの中で機能していなかった「警報装置」を、もう一度作動させるためのものなんです。

怒りが戻ってくると、判断軸が戻ってきます。「これは受け入れられる」「これは受け入れられない」が、自分で分かるようになる。これが、回復の大きな節目になるんですよ。

感覚3:「選択肢」を取り戻す

最後に取り戻すのは、「自分には選択肢がある」という感覚です。

モラハラの環境に長くいると、選択肢が見えなくなります。「逃げられない」「どうせ私には何もできない」「ここで生きるしかない」——閉ざされた感覚の中で、毎日を耐えているだけになってしまう。

カウンセリングでは、その閉塞感に、少しずつ風穴を開けていきます。「いま、すぐに動かなくていい。でも、もし動くとしたら、どんな道がありますか?」と、選択肢をそっと並べる時間を取る。

別居、離婚、家庭内別居、距離を置く、対処法を変える、しばらく今のまま情報を集める——どれを選ぶかではなく、「自分には選んでいい権利がある」と、まず感じ直すこと。これが、決定的に大事なんです。

選択肢があると分かるだけで、人の心は驚くほど軽くなります。出口が見えるからこそ、いまの場所で、もう少し冷静に過ごせるようにもなる。逆説的ですが、選択肢を持つことが、最善の対処法でもあるんですよ。

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カウンセリングで一緒に取り組む、3つのテーマ

感覚が少しずつ戻ってきたら、その先で、一緒に取り組む具体的なテーマがあります。

ここでは、モラハラ被害者のカウンセリングで、よく扱われる3つのテーマを整理してお伝えしますね。すべてを一度に取り組む必要はありません。あなたのペースで、必要な順番に進めていきます。

テーマ1:自己評価の修復

最初のテーマは、削られてきた自己評価を、ゆっくり修復していく作業です。

モラハラを長く受けると、自分への評価が、加害者の評価で塗り替えられてしまいます。「私は何もできない」「私はダメな人間だ」「私は愛される価値がない」——これらは、あなた本来の自己評価ではなく、長年の刷り込みなんです。

カウンセリングでは、その刷り込みを、一つひとつ確認していきます。本当にできないのか、本当にダメなのか、本当に価値がないのか。具体的なエピソードと照らし合わせながら、根拠のない「私はダメ」をほどいていく。

これは時間がかかる作業です。何年もかけて染みついたものは、数回で剥がれません。でも、回を重ねるごとに、「あれ、本当は自分はそんなにダメじゃなかったのかも」という小さな気づきが積み重なっていきます。

その小さな気づきが、やがて行動の力に変わるんですよ。

テーマ2:日々の対処術

二つ目のテーマは、まだ加害者と暮らしている方のための、日々の対処術です。

すぐに離れられない事情がある方は、本当にたくさんいらっしゃいます。経済的な事情、子どものこと、住まいの問題、ご両親のこと——いろいろな理由で、いまの環境にとどまらざるを得ないことがある。

その間、心を削られすぎないようにする、現実的な対処の話を、一緒に組み立てていきます。境界線の引き方、反応を減らす技術、記録の残し方、エネルギーを温存する方法、味方になってくれそうな人との関係をどう保つか——どれも、地味ですが大切な技術です。

「いますぐ動けない自分」を責める必要はありません。動ける日が来るまで、自分を消耗させすぎないように、戦略的に守る。これも、立派な対処なんですよ。

テーマ3:離れるための準備(必要な場合)

三つ目のテーマは、ご自身が「離れたい」と感じ始めたときの、準備の話です。

カウンセリングは、離婚を勧める場所でも、引き止める場所でもありません。あなたの内側から「離れたい」という意志が、はっきり立ち上がってきたとき、その意志を実現するために必要な準備を、一緒に整理する場所です。

離れる準備には、心の準備と、現実の準備の両方があります。

心の準備は、罪悪感の処理、長年連れ添ってきた関係を手放す喪失感、新しい生活への不安など。これらは時間をかけて扱う領域です。現実の準備は、住まい、お金、仕事、子どものこと、法律的な手続き、必要な専門家への接続など。こちらは、弁護士や行政書士など他の専門家の力もお借りしながら進めます。

カウンセラー単独ですべてを担うことはできませんが、「いま、何を、どの順番で進めるか」のロードマップ作りは、一緒にできます。心が折れそうになったときの伴走も、できます。

「離れる」という大きな決断は、一人でしないでくださいね。

「逃げる・戦う・耐える」を、急いで決めなくて大丈夫

ここまで読んでくださって、もしかしたら「結局、私はどうすればいいんだろう」と、答えを急いでしまっているかもしれません。

でも、ここで一度、その急ぎを手放していただきたいんです。

カウンセリングは、あなたに決めさせる場所ではありません

世の中には、「離婚したほうがいい」「我慢したほうがいい」「夫を変える努力をすべき」と、結論を押しつけてくる声がたくさんあります。実家、友人、ネット記事、ときには専門家までが、それぞれの立場から答えを差し出してくる。

カウンセリングは、その声に、また別の答えを足す場所ではありません。

逆なんです。たくさんの「べき」が押し寄せて、あなた自身の声が聞こえなくなっている状態を、一度静かにする場所。外側の声を整理して、あなたの中の本当の声が聞こえるようになるまで、付き合う場所なんですよ。

「逃げる」も「戦う」も「耐える」も、あなたが選ぶこと。カウンセラーが選ぶことではありません。

中立的に、あなたの選択肢を一緒に並べる場所です

私たちカウンセラーがするのは、選択肢を中立的に並べてみせること。

それぞれの選択肢を選んだとき、何が起こりそうか。何が必要になるか。どんな心の準備がいるか。一緒にシミュレーションしながら、あなたが選ぶための材料を増やしていく。

選んだ後も、その選択を支える伴走を続ける。これがカウンセラーの仕事なんです。

決断を急ぐ必要はないんですよ。むしろ、急いだ決断はあとで揺れます。あなたの中で「これでいく」と腑に落ちる地点まで、ゆっくり時間をかけていい。

その時間を、私たちと一緒に過ごしていただけたら、と思います。

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一人で受けるか、夫婦同席か|モラハラ被害の場合の見立て

モラハラを背景にカウンセリングを検討するとき、必ず迷われるのが「夫を連れて行くべきか、自分一人で行くべきか」という点です。

ここは、見立てがはっきりしているところなので、お伝えしておきますね。

モラハラの背景があるとき、夫婦同席は機能しにくい

結論から言いますと、モラハラの背景があるご夫婦の場合、最初から夫婦同席で受けるのは、ほとんどの場合おすすめしません。

理由はシンプルで、夫婦同席のカウンセリングが効果を発揮するためには、「お互いに相手の話を聴く準備ができていること」と「対話の場で安全感が確保されていること」の二つが必要だからです。

モラハラ加害者の多くは、カウンセラーの前ではいい顔をします。論理的に話し、妻に問題があるように見せる技術を持っている。妻が本音を出すと、その日の帰りの車内、あるいは数日後に、必ず報復が始まる。「お前があんなことをカウンセラーに言ったから」と。

これでは、安全な対話どころか、被害が拡大してしまいます。同席型は、加害と被害の構造がない関係でこそ機能するもので、モラハラ被害がある関係では、まず適さないんですよ。

まずあなた一人で来ていただいて大丈夫です

ですから、モラハラを背景に持つあなたには、まず一人で来ていただくことを、強くおすすめします。

「夫を連れて来ないと意味がない」「夫が変わらないと解決しない」と思われるかもしれませんが、それは違います。あなた自身が感覚を取り戻し、選択肢を持ち、対処の力を回復させていくこと——これが、何よりも先にやるべきことなんです。

夫が変わるかどうかは、夫の問題です。あなたが扱えるのは、あなた自身のこと。そして、あなた自身が変わると、関係そのものの構造が、ゆっくり動き始めます。あなたの反応が変わるからです。

夫を連れてくる必要はありません。「自分のために来た」と、堂々と座っていただいて大丈夫ですよ。むしろ、それが一番確実な、最初の一歩なんです。

一人で抱え込まずに、話せる場所を持つという選択

ここまで読んでくださったあなたは、もうご自分の中で、何かを動かし始めていらっしゃるはずです。

最後に、「一人で抱え込まない」ということについて、もう少しお話しさせてくださいね。

自分の感覚を取り戻すために、話すという行為

モラハラの環境で長年過ごしてきた方が、回復のために必要なのは、「自分の言葉を、安全な場所で出す」という体験です。

家では、自分の言葉を発した瞬間に、否定が返ってきました。実家や友人に話しても、「あなたも大変ね」で終わったり、ときには「あなたにも悪いところがあるんじゃないの」と言われた。だんだん、話すこと自体を諦めてしまった——そんな方も多いはずです。

カウンセリングは、その諦めの外側にある場所です。あなたの言葉を、否定せず、ジャッジせず、ただ聴く。「それはつらかったですね」と受け止める。何度でも、ゆっくりでいいので、繰り返し話していい。

この体験が、削られた感覚をゆっくり修復していくんですよ。

あなたの言葉を、ジャッジせずに聴く人がいます

たまお悩み相談室では、モラハラ・支配・精神的虐待のご相談を、本当に多くお受けしてきました。「これってモラハラですか?」と確認しに来てくださる方、「自分が悪いだけかもしれません」と前置きしながら話し始める方、「もう疲れました」と一言だけおっしゃって長く沈黙される方——たくさんの方をお迎えしてきました。

どんな入り方をしてくださっても大丈夫です。整理してから来る必要も、結論を持って来る必要もありません。

「夫が寝た後、ようやくここを開けました」のひとことから、お話を始めてくださってかまわないんですよ。あなたのペースで、あなたの言葉で、ご自分の感覚を取り戻す時間を、ご一緒できたらと願っています。

まとめ|あなたの感覚は、あなたの中に、ちゃんとあります

長い記事になりましたが、最後にお伝えしたかったことを、そっと残しておきますね。

  • あなたが悪いから言われていたのではありません。加害と被害の構造の問題です
  • モラハラに気づくのに時間がかかるのは、適応・孤立・加害者の知性、3つの理由があるから
  • カウンセリングで取り戻すのは、事実認識・怒り・選択肢の3つの感覚
  • 一緒に取り組むのは、自己評価の修復・日々の対処術・離れるための準備の3テーマ
  • 「逃げる・戦う・耐える」を急いで決めなくて大丈夫。中立的に選択肢を並べる場所です
  • モラハラの背景があるときは、夫婦同席ではなく、まず一人で来ていただくのがおすすめです

長く加害者の論理にさらされてきても、あなた本来の感覚は、あなたの中にちゃんと残っています。眠っているだけ、覆われているだけなんです。

その感覚を、ゆっくり起こしていく時間を、一人で抱えずに、誰かと一緒に過ごしてみませんか。

今夜、もしまだ眠れずにこの画面を見つめていらっしゃるなら、明日の昼、あるいは数日後の落ち着いた時間にでも、扉を開けてみる選択肢があることを、思い出してくださいね。

※本記事はカウンセラーの臨床経験に基づく一般的な情報提供であり、医学的・法的アドバイスを代替するものではありません。身体的暴力・脅迫・つきまとい・経済的支配など、生命や身体への危険がある場合は、カウンセリングよりも先に、警察(110番)および以下の公的窓口に必ずご相談くださいね。

  • DV相談ナビ #8008(最寄りの配偶者暴力相談支援センターに繋がります)
  • DV相談プラス 0120-279-889(24時間/メール・チャット相談あり)
  • よりそいホットライン 0120-279-338(24時間/DV・性暴力専門ライン有)
  • 配偶者暴力相談支援センター(各都道府県・市町村に設置/保護命令・シェルター利用の相談窓口)
  • 警察相談専用電話 #9110(緊急性が低い場合の相談窓口)

DV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律)に基づき、身体的暴力だけでなく、精神的・性的・経済的な暴力も、保護命令や支援の対象になり得ます。一人で抱え込まず、まず公的窓口に状況をご相談くださいね。

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