私が先ほど「価値観をすり合わせることが一緒に生きること」とお伝えしたのは、実は心の仕組みとして、夫婦間で起こる「価値観の対立」は、どちらかが正しい・間違っているという問題ではなく、お互いの「愛情の表現方法」が違っているだけであることが非常に多いからなんです。
ご相談者様は、ご自身が努力して社会で成功を収めてこられたからこそ、「より良い環境やチャンスを与えること(論理的なサポート)」を最高の愛情だと信じていらっしゃいます。一方で奥様は、「子どものそばにいて安心感を与えてあげること(感情的なサポート)」を最高の愛情だと感じていらっしゃるのですね。アプローチが全く逆なので「私の愛情を否定された!」とお互いに怒りを感じてしまいますが、根底にある「子どもを愛し、幸せになってほしい」という願いは全く同じなのです。
心理学的に見ると、パートナーの自分とは違う価値観(今回であれば奥様の感情的な部分)は、自分自身の中にある「見落としがちな視点」を補ってくれる大切な要素でもあります。自分と違うからといって「価値観が合わない=離婚」と切り捨ててしまうと、誰と付き合っても同じ壁にぶつかってしまいます。
この記事を読んでくださっている皆さんも、もしパートナーと価値観が合わずに離婚の文字が頭をよぎった時は、「相手は間違っている」という視点を一度手放してみてください。「私とは違う愛情の形を持っているんだな」と相手の価値観を一旦受け止め、その上で「じゃあ、2人の間をとってどうしようか」と対話を重ねていくこと。その地道な『すり合わせ』の作業こそが、夫婦の絆を本当に強くしていく唯一の道になります。
論理と感情のすれ違いで心が疲れてしまった時は、いつでもここでお話しを聞かせてくださいね。お2人がお子様のために、一番良い答えを見つけられるよう応援しています。